とある女子高の昼休みの会話 3
春の日差しが眠気を誘い、穏やかな空気の流れが心地よいお昼過ぎ。大股開いてよだれをたらしながら机にもたれて寝てる子や、休み時間だというのに勉強してる勤勉な子などさまざまな子がいる1年3組。
今日の笑話さんはご機嫌なご様子。なにやら持ってきたものがあるようです。
「ふふふ、見て驚き聞いて驚く、すっごい物もってきたのよ!」
笑話さんのご機嫌な様子に穂花さんもつられてニコニコと笑顔になります。
「何を持ってきたの~」
穂花さん期待に胸膨らませて聞きました。笑話さんは鞄を机の上に起きガサゴソと両手を入れておにぎりを握るような手の形で穂花さんの前に出しました。
「うっふっふー、じゃーん」
笑話さんが手を開いてビックリ、穂花さん叫びました。
「ごきぶりぃーーー!」
穂花さんの叫びもをもろともせず笑話さんはご機嫌です。
玲奈さんは 「タマムシか、珍しいわね」 っといつもどおり余裕です。
「さすが玲奈、よく知ってるわね。穂花これはゴキブリじゃないのよ、これはタマムシっていうとってもいい虫なの。日本ではタマムシをタンスに入れておくと着物が増えるとも言われてるくらいなんだか」
笑話さんがゴキブリじゃないと言っても穂花さんはまだ怯えています。
「どうして、その虫さんをタンスに入れると着物が増えるの?」
穂花さん少しずつですがゴキブリではないと分かったので落ち着いてきました。
「金運がアップするって言われるっとーっても高貴な虫なのよ」
笑話さんが金運がアップすると言っても、穂花さんは何故虫で金運がアップするのだろうかっと理解出来てないですが、笑話さんが上機嫌で話すその姿が喜ばしくて
「いい虫さんなんだね~」
っと、いつものニコニコ笑顔に戻った穂花さん。
いつもの笑顔に戻ってなによりです。
そんなこんなで今日も平和に過ぎたのでした。
ちゃんちゃん。