表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/17

とある女子高の昼休みの会話 2

今朝もいい天気です。みなさん登校日和でいいですね。


スズメの鳴き声でおしゃべりトリオも起き始めました。笑話さんが顔を洗い、穂花さんがぼーっとし、玲奈さんはすでに身支度が終わって、、、


おや?玲奈さん何やら不機嫌なご様子・・・?


【 お昼休み 】


前日の天気予報では快晴と言われてましたが、何故か暗雲が空を覆い隠し、遠く雷鳴が鳴り響く不穏な今日の天気。


それにつられてかここ聖マリアクラレンス学園の一年三組のおしゃべりトリオも不穏な空気を漂わせながら話を盛り上げています。


「今日の議題は、七不思議よ」


今日も率先して笑話さんが口を開きます。


「七不思議・・・」


穂花さんが呟きながら頷きました。今日の穂花さんはいつになく真面目に笑話さんの話に耳を傾けています。実は穂花さん、この学園の七不思議をまだ知らないので知りたいなと思っていた今日この頃だったのです。


「そう、穂花。今日は男の七不思議よ」


笑話さんがそう言った時、穂花さんはがっかりしました。なんだ、学園の七不思議じゃないんだって。


でも、穂花さん、3秒後に顔を輝かせました。男性の七不思議にも興味があったことを思い出したので


「わーい、男性の七不思議聞きたーい」


っと、穂花さんは喜びました。玲奈さんもいつも通り無表情で聞いていますが、実は少し興味があります。


「よーく聞いて、あたしも死ぬ思いで手に入れた情報だから」


笑話さんのスパイでもして入手したような口ぶりに穂花さんが息を飲んで耳を傾けました。


「実はね、、、男はどうやら自分の意思でチチを動かせるらしいわ!」


この瞬間雷鳴が轟き、穂花さんが「えええ!」っと叫び


玲奈さんはなんだそんなことか。っと変わらない無表情でお茶をすすってます。


「これは脅威よ!女の私たちですら自分の意思では動かせないのに男はチチを動かせるらしいわ、あのチチをよ」


真面目な顔してチチ、チチ連呼している笑話さん。


それに対して穂花さんは先ほどまでの真面目な顔とは違い頭の上にハテナマークをだしてとぼけた顔をしています。


突然変わった穂花さんの表情


それもそのはず、穂花さん笑話さんが連呼しているチチは胸の乳なのに父と勘違いして聞いているのですから。


まあ、穂花さんの場合もし乳の意味で聞いていてもハテナマークは出たでしょう。穂花さんはマッチョが胸の大胸筋、乳を動かせるなんてまだ知らないですから。


穂花さんは真剣に悩みました。


父を動かせるって操るということ?っと。


そしてある悩みに答えが出たのです。


(ああ、そういえばこないだお兄ちゃんの部屋の前を通った時に『この父を倒していくがいい』っと、聞こえてきたのはそういうことだったんだ。


つまりいつかお兄ちゃんは大好きなパパを操るために倒しちゃんだ。そしてパパはいなくなっちゃうんだ) っと。


自分なりの答えが出た穂花さん、少し沈んだ表情で言いました。


「確かにそれは脅威だね」っと。


そして笑話さんと穂花さん二人は沈んだ表情のまま沈黙してうつむいてしまいました。


この光景を見ていた玲奈さん。面白かったので微かに笑いました。


そうするとどうでしょう、暗雲がたちまち晴れ渡り見事な虹がでました。


「あれ?急に晴れた?」


急に変わった天気。笑話さんが空に向かって怒りながら叫びました。


「もっと早くに晴れろ!二時間目の体育のプール潰れただろうが!」


これに穂花さんも同調しました。


「そうだよ、穂花もプール楽しみにしてたのに」


っと、プンプン怒っています。


そんなこんなで今日も平和に昼休みが終わりましたとさ。


余談ですが、このクラスの七不思議のひとつに穂花さんの天然が入っていることを穂花さんは知らないのでした。


ちゃんちゃん。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ