04.好きという気持ち
「・・・っ」
私は優の家を走って出て、自分の家に駆け込んだ
☆
「おい美緒…」
優が美緒に喋り出そうとした時には美緒は優の家を出ていた
「・・・龍牙!なんであんな事言ったのよ!」
「・・・別に…」
「・・・私今日は帰る。優チョコは上げる。」
詩緒里も優の家から出ていった
「・・・やっぱり美緒は…」
☆
「・・・なんで・・・どうして・・・」
私はその時、泣きそうで、きっと泣いてたと思う
「・・・ひどいよ・・・」
よく漫画に幼なじみに恋が始まるとかあるけど、私たちには絶対ないと思ってた。いくら男女でも、幼稚園の頃からのなかだもん。って、そう思ってた。だから、私は皆を信じてた。なのに・・・
「ひどいよ・・・」
そこからベットで寝てしまった。
・・・朝になった・・・
「美緒ー!起きなさい!遅刻するわよ!」
・・・学校・・・行きたくない・・・龍牙達と会いたくない・・・
「・・・今日・・・学校行きたくない・・・」
「は⁉何言ってるの!詩緒里ちゃん待ってるわよ!」
「・・・え?詩緒里だけ・・・?」
「うん。今日は詩緒里ちゃんだけみたいよ?」
「・・・」
「美緒?」
「・・・分かった・・・行く・・・」
「はい、分かったならいいわよ?じゃあ急いで準備しなさい!」
「・・・うん・・・」
私はベットから出て、部屋の鍵を開けた
そして、急いで着替え、朝ご飯を食べた
「行って来ます」
「うん、行ってらっしゃい!」
私は家を出た
「・・・おはよう!美緒!」
詩緒里は、いつも通りに挨拶をしてくれた
「・・・おはよう」
私も詩緒里に挨拶をした
「・・・ねえ、昨日、龍牙達怒ってた・・・?」
私は学校の登校中、詩緒里に聞いた
「んー、私がいた時は怒ってなかったよ?」
「え?私がいた時?」
「うん。私、あの後帰ったの!何か・・・腹立って!」
「え・・・そうだったんだ・・・」
「もちろん!仲間が困ってたらたすけなくちゃ!」
詩緒里はニコッとした
「・・・そうだよね・・・」
「ねえ、美緒。美緒は、龍牙の事が好き?」
「・・・」
「・・・知ってる?世の中の好きって言葉」
「・・・え?」
「世の中の好きって、全部愛なんだよ?」
「どういう事?」
「例えば、私は美緒が好き。でもその好きは、友情愛でしょ?それに、家族の好きは家族愛っていうし、教師が生徒を大切にするのも、愛があるからでしょ?」
「うん・・・」
「だから、別にいいんじゃない?」
「え?」
「美緒が、龍牙の事を好きでも!」
「どういう事?」
「だから、それは友情愛なんじゃない?」
「・・・そうだよね!」
「だからさ、美緒も、龍牙に気持ちぶつけてみれば?」
「・・・うん・・・そうする!」
「・・・ていうか、遅刻する!早くしないと!」
「え?あ!行こ行こ!」
はい!ハッピーエンドでした!
・・・あ、冗談です・・・いや、なんかハッピーエンドぽいので・・・
でも続きますよ。・°°・(>_<)・°°・。
これからもよろしくお願いします!