9/41
自慢話
愛してほしい、愛が欲しい。
そう、彼女は囁く様に言い続けた。安らかに微笑んだ表情をしている。声は苦しそうではなく、でも懇願するように言う。耳をふさいでも、なお聞こえそうな響きや艶を持った本人すら分からない心の底からの叫びの言葉だった。ああ、なんて愚かなのだろうか。自分を自ら言葉で締め付けている様だ。と思うが僕は何も言わない。
それでも彼女は何も言わぬ僕に長い間語り続け
(僕には何も出来ないことは何をするよりも明確だ)
なので、
「ごめんね。」
と、言って、ナイフで彼女を刺したんだ。
彼女はこの後どうなったのでしょうか。