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傍観欲
滴り落ちる血液を、僕は静かに眺めていた。何をするわけでもなく。何をしたいわけでもなく。そういえばいつだったか、鮮やかな赤色の血液は生きることの証明なんだと誰かが言っていた。僕にはそうは見えない。赤くてどろりとしていて、ただ出血多量で死ぬことを示唆する紅色のものだと認識していた。嗚呼ああ、左腕から血が止まらない。さよなら世界、僕はもう死ぬよ。
傍観欲
(他人事のように話すことを望んだのに)
(結局できないの)
自殺じゃないよ。きっと事故死。
滴り落ちる血液を、僕は静かに眺めていた。何をするわけでもなく。何をしたいわけでもなく。そういえばいつだったか、鮮やかな赤色の血液は生きることの証明なんだと誰かが言っていた。僕にはそうは見えない。赤くてどろりとしていて、ただ出血多量で死ぬことを示唆する紅色のものだと認識していた。嗚呼ああ、左腕から血が止まらない。さよなら世界、僕はもう死ぬよ。
傍観欲
(他人事のように話すことを望んだのに)
(結局できないの)
自殺じゃないよ。きっと事故死。
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