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知らないのは××だけでいい
何もかもが夢のようで苦しくなる。全てがまやかしの偽者のように思えて嫌になる。現実に居ないような一人ぼっちの感覚がいつも襲ってきて、吐き気がするくらい苦しい。なのに、誰も気がつかないように取り繕ってしまう。きっと自己防衛本能ってやつ。そんなものが無ければ私はもっと楽になれるのかな。誰か答えてよ、苦しいよ。息をすることさえも辛いんだ。
知らないのは××だけでいい
(こんなどろどろした気持ちを誰にも悟られたくなくて誰かに知ってほしい)
(という矛盾)
他人に知ってほしくて、知られたくなくて。
苦しいことは他人と分け合えると思っている子供。