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休日
ぴいと、小鳥が産声を上げてこの世に誕生した。とても喜ばしいことで、祝福されるべき事柄だろう。僕はそんなことを考えて、手を叩いた。ぱちぱちと乾いた音が庭に響く。そう、ここは庭だ。
四季折々の花々が咲き乱れ、個々が柔らかな香りを発する。太陽は柔らかに射しこみ、風はほとんどない。穏やか、という言葉がぴったりだった。
僕は手を叩き終えると、庭の中央にある白いテーブルとイスに近づく。イスには、老木のように静かで年をとっている老婆が座っていた。僕を庭と同じように穏やかに見守っていた彼女に、僕は声をかけた。
「紅茶を淹れなおしましょうか。」
老母は長い白髪を揺らして、ゆっくりと頷いた。
穏やかな休日。