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汚れてる
美しくあれ、美しくなれ。それが私の伯母さんからの言葉だった。私は伯母さんを尊敬していたから、それを当然の様に受け入れた。
だけど世の中は汚くて、苦しくて私も汚れてしまいそうだった。嫌だった。汚い人たちと同じ空気を吸うと穢れそうで呼吸が嫌になった。同じ勉強をすることで、同じように穢れるみたいで嫌だった。みんなみんな、汚かった。
ああ、そっか。伯母さんは知っていたんだ。だから私にあんなこと言ったんだ。
汚れてる
(他の何でもない)(世界で唯一、美しい君になって)
潔癖症ではないのですが。