表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
sss集  作者: 花浅葱 羽羅
26/41

白イ糸

 耳から一筋、白イ糸が細く垂れている。ゆらりゆらりと揺れる様は、とても無気味な様のはずだが、もう見なれて無気味何ぞとは思わなくなった。ただ、白イ糸が揺れているだけだ。


 そういえば、友人はその白イ糸が見えない様だ。ある日友人がうっかり自分の白イ糸を切ってしまった。見えていなかったのだから仕方がない。ぱちんと音をたてて切れた糸はゆらりと揺れて友人の肩に落ちた。すると友人は突然奇声を発し、倒れた。一体何故なのだろう。


 白イ糸が友人の肩で揺れていた。


白イ糸は命ノ糸

(嗚呼憐れなり、憐れなり。)

 友人を助けることは出来なかった。もちろん、その糸の危険を知らなかったからだ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ