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sss集  作者: 花浅葱 羽羅
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赤いぺん

 赤いぺんを持った女は、くるりくるりと指でペンを回して遊び、ふうと息を吐いてすうと息を吸った。生き物であるがゆえに欠かせない呼吸という行為をさっきから同じ動きを幾度となくくりかえす(ザマ)はまるで、年老いた祖母の様だった。


 そんな女を見ながら私も同じように呼吸をする。そうすれば目の前にいる女が、少しでも近くにいるのだと思いたいのだ。


そんな私を女は見ようともせずに、ゆっくりと描きかけのスケッチブックに赤色を足した。

きっと同じことを幾度となく繰り返すのでしょう。

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