汝、隣人を殺せよ
自分ばかりが正常でまともな人間だと思ってはいませんか?
上井草「ひぃ~ぃぃぃぃ、ひゃははははは、ひゃははははははははははは 殺した、殺した、殺してやったぁ!」
男「あ、 ああ、 ああ」
上井草「うるせぇんだよぉ、ボケがぁ! ひゃははははは、ひゃははははははは これで、これで、静かに暮らせる! ひゃぁぁはははははははははははははは!」
上井草「お願い。本当にお願いね。」
女「わかった、わかったってぇ、ちょっと飲んで、すぐ、帰るから。酔いを醒まして帰るから。」
上井草「静にかにね。いい?」
ガチャ
女「たっだいま帰りましたぁ~」
上井草「し!・・・・・静かにして。・・・・・・・・。・・・・・・・。」
女「・・・・・・・・」
上井草「・・・・いいわよ、中に入って。」
女「・・・・・・お邪魔します。」
上井草「ほんとウルサイんだから、お隣。」
女「そんな神経質にならなくても、・・・・・・・おっ隣さ」
上井草「ちょホントやめて! まじやめて!」
女「冗談、冗談、冗談だって」
ドン!
女「・・・・・・」
上井草「・・・・・・」
女「まじ?」
ドン!
上井草「ほらぁ」
女「あ、あ、あぁ。わりと、まじで、ごめん。」
上井草「・・・・・ま、ま、まぁ、いいから。静かにしてれば何ともないから。」
女「あ、あ、ああ、でも、なんか、ほら・・・・・」
上井草「いいから、いいから、上がって、上がって、飲もう、飲もう、飲み直そう?」
女「すぐ、ドンドンやってくるんじゃぁ、気が休まらないんじゃない?」
上井草「まぁ。そうなんだけど。半分、お互い様だしね。」
女「まぁ、そうだけどさぁ。・・・・・・・そんなに壁、薄いわけぇ?」
上井草「家賃も安いからねぇ。ある程度、妥協しないと。」
女「それもそうだけどさぁ。・・・・・・・学生のアパートじゃあるまいし、働いてるんだから、ちょっとは良い所、住めば?」
上井草「駅に近い、スーパー、コンビニも割と近くにある。ま、ちょっと、奥まっているけど、大通りに近い。・・・・・年季が入っているけど、そこを目を瞑れば、ま、ま、いい物件なのよね。」
女「隣が変なんじゃなければね」
ドン!
女「・・・・・・なんか、アタシ、今、した?」
上井草「・・・・・・・チッ」
バン!
女「え? ちょ、上井草さん?」
上井草「何も悪い事してないのにドンドンされる理由なくない? 女だからって舐めてるのよ!」
ドン!
上井草「うつっせぇっつってんだろぉ!」
バン! バンバン!
ドン!
女「ちょっと、ちょっと、ちょっと、止めなよ、止めなよ、喧嘩になる。喧嘩になるから。わかった、わかった、わかった。
帰る。帰る。帰る。アタシ、帰る。
アタシが来たのが悪いんだから、アタシ、帰るから。ね?」
上井草「別に悪くないじゃない? 静かにお酒、飲んでただけじゃない。ふざけてるのはアッチでしょ?」
ドン!
上井草「死ねぇぇぇ!」
バン! バンバン!
ドン!
女「わかった。わかった、わかったから。帰るから。ね? また、明日。会社でね? じゃね、じゃ、おやすみ。さいなら~」
上井草「お前のせいでぇお客が帰っただろうがぁぁぁぁぁああ!」
バン!
ドン!
女「おはよう。上井草さん、昨日は、ごめんね?おしかけちゃって。それで、どう?どうだった?」
上井草「ん? どうだったって?」
女「・・・・・ほら、お隣の。壁ドンの。」
上井草「まぁ、いつもの事よ。・・・・・舐められたら終わりだから」
女「あ、ああ。・・・・そう。ごめんね?」
上井草「いや、別に謝る事ないじゃない。悪くないよ。悪いのは隣の奴よ。ほんと、ふざけんなって話よ。」
女「あのさ、余計なお世話かも知れないけど、不動産会社とか大家さんに相談してみたら?」
上井草「ああ。もう、しわ。したけど、直らないのよ。それに、だめ。管理会社なんかは、言っても、やってくれないし。」
女「ああ、そうなんだ。」
管理会社「もしもし。上井草さんですか?」
上井草「はい。」
管理会社「私、アパートの管理会社の者なんですが、ご近所の方から、あなたに苦情が入っておりまして。」
上井草「私に苦情?」
管理会社「なにか、お部屋で、大きな物音がすると。・・・・・何か、大きな音で音楽を聞かれていたり、楽器の類、もしくは、動物を飼われていらっしゃったりしないでしょうか?」
上井草「なにもしていないですけど」
管理会社「本当ですか?」
上井草「ええ。」
管理会社「あの、もし、何かそういう類の事をやられていた場合、規約違反となります。場合によっては退去をしていただく可能性も」
上井草「いや、だから、何もしていませんよ? 疑っているんですか?」
管理会社「まぁ。そうですね。あの、上井草さんのお宅と決まった訳じゃないんですけど、ま、大きな音がすると。迷惑だと。そういう話で。午前中・・・」
上井草「午前中?」
管理会社「午前中、何か、大きな音がすると」
上井草「いや、私。その時間。平日は、仕事していますから。家にはいません。おかしくないですか?」
管理会社「ああ。ああ、・・・・・自宅にいらっしゃらない。えぇ?」
上井草「それより、以前、ご連絡した、私の隣の人。その人、ずっと、壁をドンドン、ドンドンしてくるんですけど? そっちの方こそなんとかしてもらいたいんですけど?」
管理会社「ああ。あの、その件なんですけど、・・・・・お隣の方は、何も、音を出していないと、おっしゃっておりまして。」
上井草「はぁぁぁ? あんな、毎晩、ドンドン、ドンドン、壁、叩いて来るのに?」
管理会社「いや、あの、そう、おっしゃられましても。」
上井草「そっちの人こそ、嘘、ついているんじゃないんですか?」
管理会社「そう言われましても。」
上井草「ちゃんとやってもらわないと困るんですけど?」
管理会社「はぁ。ええ。・・・申し訳ありません。」
ピンポーン
ピンポーン
ガチャ
男「・・・・・はい」
上井草「すみません、隣の部屋の者ですけど」
男「・・・・・ぇ?」
上井草「・・・・・毎晩、毎晩、ドンドン、ドンドン、やりやがってぇ! こっちは寝不足なんだよぉぉぉおおお!」
男「・・・・あ・・・・・ああ・・・・あ・・・」
上井草「ひゃぁ~はははは、ひゃはははははははははははは ひゃぁぉはははははははははは あ、あ~あ。これで、ようやくぐっすり眠れる。ひゃははははははははははははは」
ドン!
ドン、ドン!!
男「・・・・・・・・ほんと、なんなんだよ、隣の奴。」
上井草「いいじゃない。放っておけば。」
男「ああ。」
上井草「・・・・・ねぇ。もう一回。ねぇ」
男「・・・・・・・・。ああ、やっぱ、帰るわ」
上井草「え? ちょっと!」
男「萎えた。・・・・・今度は、うちでやろうぜ?」
上井草「ちょっと、ちょっと、待ってよ。」
男「・・・・・こんなにバンバンやられて、ゆっくり、できるかよ?」
上井草「じゃ、じゃぁ、私、私、私、どうすんのよ?」
男「・・・・・っ。わるかったよ。また、今度、ゆっくり、付き合ってやるから。まったく。・・・・・こっちの気にもなれよなぁ。ごめんな、あや子。」
上井草「・・・・別に。あなたが悪い訳じゃないけど。」
男「埋め合わせはまたするから。・・・・じゃな、あや子。」
上井草「え、あ、うん。」
バン!
バンバンバンバン!
上井草「あんたのせいで、彼に、逃げられたじゃない! どう責任とってくれるのよ! 死ねぇ!オラァ! 死ねぇええええ!」
バン! バンバン! バンバン!
ドン! ドン!
ドンドン!!
バン!
バンバン! バンバンバンバン!
ドン!
ドン!
上井草「殺してやる、殺してやる、殺してやる! 毎晩、毎晩、毎晩、邪魔しやがってぇぇぇええええ!」
バン!バン! バンバンバンバン! バン!
ドン!
バンバンバンバンバンバン!
ドン!
男「すみません。夜分遅く。先日、隣に越してきた者です。これ、あの、よろしかったら召し上がって下さい。」
上井草「あ、どうも。あ、・・・・・よろしくお願いします。」
女「・・・・・・」
上井草「・・・・・・」
女「・・・・こんばんは。」
上井草「こんばんは。」
女「・・・・・あの、今、管理会社の人が来て、異音?か何かの調べに来ているんですよ。それで、エレベーターが使えないから、階段でって。」
上井草「あ、ありがとうございます。」
女「お宅の方は、異音? おかしな音、聞こえます?」
上井草「ああ、ええ。・・・・・・聞こえます。隣の人が、おかしな人で、壁をバンバン、バンバン、叩くんですよ。」
女「ええ? ええ、本当ですか?」
上井草「本当に迷惑してますよ。」
女「怖い。大丈夫なんですか?」
上井草「まぁ、管理会社の人には、報告しているんですけど、なんにも、やってくれないんですよね。困ってます。」
女「まぁ、そうなんですか。・・・・・じゃ、今日は、たまたま、来て、くれただけなんですかね?」
上井草「まぁ、さぁ、よく、それは分かりませんけど。」
女「あ、あ、あ、あ、それはそうですよね。うちも気を付けよう。バンバンやられたら、困っちゃいますから。」
上井草「ほんと、気を付けて下さい。おかしな人が住んでますから。」
ワン! ワンワン!
ドン!
バン! バンバンバン!
ワンワンワン!
ドン! ドン!
バンバンバン!
ピンポーン ピンポーン!
ドン!
バン! バン!
管理会社「ええ、なんか、腐ったような、おかしな臭いがするって、苦情がありまして。」
上井草「うちを疑っているんですか?」
管理会社「違います。あのぉ、そちらでも、同じような、異臭がないか?と思って、ご連絡差し上げたんですけど、何か、そういったもの、ありましたか?」
上井草「・・・・いやぁ? べつに。臭いは気になりませねぇ。音は気になりますけど。」
管理会社「ああ。・・・・例の、音。」
上井草「あの、注意して下さってますか? 壁、ドンドン叩くの、ぜんぜん、やめてくれる気配がないんですけど。」
管理会社「ああ、そうですか。ああ、・・・・・あの、お話だけは、させていただいているんですが・・・・」
上井草「ちゃんと注意していただかないと周りが迷惑するんですよ? 同じ家賃、払っているのに。」
管理会社「ええ。あの。その、ご近所の方に聞いて回ったんですが、別段、被害を受けている方が他にいらっしゃいませんでしたし、それに、」
上井草「はぁぁ? 他のお宅が被害にあっていないから、私だけ、我慢しなくちゃいけないんですか?」
管理会社「そういう話じゃなくて、その、壁を叩いていると思われるお宅にも話を伺ったんですが、壁を叩いた記憶がない、と。」
上井草「はぁぁああ? えぇ? 冗談でしょ? はぁぁ? 嘘を言っているんですか?」
管理会社「嘘だとは言いませんが、確証がない話なので、ええ。こちらとしても、何と、お答えしたらいいやら、」
上井草「ちょっとしっかりして下さいよ、管理会社でしょ?」
管理会社「あ、はい。」
上井草「こっちはねぇ、毎晩、壁を叩かれて、本当に迷惑しているんです。証拠ならありますよ、うちが証拠じゃないですか? はぁ? 嘘を言うんですか?信じられない。・・・・・・・・」
管理会社「ちょ、ちょっと、ちょっと、待って下さい、上井草んさん!ちょっと落ち着いて!」
上井草「離して、離してぇ! 頭にきたんですよ、直接、文句いわなきゃ」
管理会社「喧嘩は困ります、喧嘩は」
上井草「はぁぁ? おたくがしっかりしないから、こんな状況になっているんでしょう! わかっているんですか? 管理費、払っているんですよ?」
管理会社「それは重々承知しております、わかっています。わかっていますから、穏便に。穏便に。」
上井草「警察呼びますよ? いいですか、今度やったら、警察、呼んで、逮捕してもらいますよ?」
管理会社「わかりました。わかりました。あの、ちゃんと、私の方から、管理会社から、苦情を申し伝えますので、はい。落ち着いて。落ち着いて。」
上井草「・・・・・・・・。」
ピンポーン ピンポーン
男「あのぉ、警察の者です。」
上井草「・・・・・・・」
男「あ、どうも。こんばんは。警察の者なんですが、・・・・・・・あ、本物です、本物。詐欺じゃありません。あ、ですから、ドアは開けずに。ドアは開けずにお話だけ聞かせてもらいたいんですけど。」
上井草「・・・・・・」
男「実は、お住いのアパートで、行方不明の事件が発生しまして、それで、住人の方々に、お話を伺っている最中なんです。」
上井草「・・・・・行方不明?」
男「ええ。・・・・詳しくはお話できないんですけど、こちらのアパートにお住いの方が、いなくなってしまいまして、お知り合いの方から、捜索願が出されました。それでなんですが、お宅さん。最近、なにか、変わった事とか、おかしな人を見たとか、お心当たりがあれば、是非、教えていただきたいんですが? なければ、無いで、いいんですけど。」
上井草「・・・・・いやぁ。特に、気になる事はなかったですねぇ。おかしな人?」
男「ああ、何か、心当たりでも?」
上井草「行方不明の事件と関係あるか分かりませんが、おかしな人は、このアパートに住んでいるんですよ。」
男「え? 本当ですが?」
上井草「ええ。・・・・なんかもう、気難しい人がいて、ちょっとした音で、壁をバンバン、バンバン叩いてくるんです。」
男「壁を叩く?」
上井草「ええ。・・・・いくら管理会社に苦情を言っても、何もしてくれないんです。それで、もう、困ってしまって。」
男「ああ。そういう、おかしな人がお住まいなんですね。」
上井草「ええ。そうなんです。もし良かったら、警察の人からも注意してもらってもいいですか? 管理会社の人の言う事は聞かなくても、警察の人の話は、さすがに、聞くと思うんですよね?」
男「ああ、そうですか。ああ。そうですね。・・・・こちらのアパート、それから近隣の方にも、お話を聞いて歩くので、ついでに、ついでに、注意しておきますよ。」
上井草「ついでじゃぁ困るんですよ、ほんとに、こっちは迷惑しているんで。」
男「ああ、それはすみませんでした。・・・・あの、もし、そういうご近所の問題、トラブルがありましたら、当警察署の生活安全課の方まで、ご連絡下さい。あまりにも度を越しているようでしたら、しっかりと警察で対応させていただきますので。」
上井草「本当ですか? ああ、言って良かった。」
男「あの、その、行方不明の事件の方も、何か、思い出される事がありましたら、是非、警察署の方に、ご連絡下さい。」
ピンポーン ピンポーン ピンポーン
ガチャ
上井草「あの、ちょっと、うるさいんですけど? 今、何時だと思っているんですか?」
ピザ店員「あ、すみません。・・・・注文いただいたんですけど、チャイム、押しても、出てきてくれないんですよ。」
上井草「だからって、何度も、押さないで下さい。もう、建物中、響くんで。」
ピザ店員「ああ、そうですよね。すみません。でも、・・・・・おかしいなぁ。住所、合ってるんだけどなぁ。すみません、もう一回だけ。」
ピンポーン
上井草「・・・・・・・」
ピザ店員「チッ・・・・・注文詐欺かよ。ったく。あ、すみませんでした。」
トゥルルルルルル トゥルルルルルルル・・・・ガチャ
ピザ店員「あ、すみません。宅配A地区です。店長? あの、注文のお宅に来たんですけど、出て、来ないんですよ。あ? ちゃんと、チャイム、押しましたよ。押し過ぎて、近所の人に、怒鳴られちゃって。どうしましょうか? あ、そっちから。そっちから電話、入れてくれるんですか? じゃぁ、あと、待ってます。出てこなかったら、また、店に電話しますね。あ、はーい。お疲れ様です。」
トゥルルルルルルル トゥルルルルルルルル トゥルルルルルルルル・・・・・
ドン!
バンバン! バン!
トゥルルルルルルル トゥルルルルルルルルルル トゥルル
ドン ドンドン!
バン!
上井草「死ねぇ!てめぇんちの電話だろうが! 死ね、出ろ、バカ、死ね!」
バンバンバンバン!
ドン!
上井草「あの、どちら様ですか?」
女「あ、すみません。お隣さんですか?」
上井草「お隣?」
女「あ、すみません。あ、今度、越してきた者です。あの、これ、良かったら。悪くなるものじゃないんで、よかったら、食べて下さい。」
上井草「あ、ありがとうございます。」
女「ほんと、ここら辺、駅に近くて、でも、静かでいい場所ですよね。」
上井草「ああ、そうですね。まぁ、ちょっと、建物が古いんで、音が響きますけど、」
女「ああ、そうなんですか。ああ、気を付けます。教えて下さってありがとうございます。」
上井草「じゃ、また、何かありましたら。はい。」
女「あ、どうも。ありがとうございます。」
ドンドン! ドンドン!
バン! バン!
上井草「毎晩、毎晩、うるせぇんだよぉ! 死ねぇ!」
バン!
ドン! ドンドンドン!
バン!
署長「知ってるかい?阿久津君。・・・・・死体が消えるアパートの話。」
阿久津「なんですか?それ。怪談話ですか?」
署長「いやぁ、うちの生活安全課の署員に聞いた話なんだけどねぇ、出るんだって、」
阿久津「署長。・・・・出るのか、消えるのか、どっちかにして下さいよ!」
署長「・・・・・えぇぇ?阿久津君。それ言う? それ言ったら、怖くなくなっちゃうじゃない!」
阿久津「それで、なんなんです?その、死体が消える、アパートっていうのは?」
署長「いやね、死体が消えるんだって。殺された人が、いなくなっちゃうんだって。」
阿久津「いやいやいやいや。署長。殺された? 殺された時点で、大事件じゃないですか? まず、そっちの方が問題ですよ、まず、犯人。犯人を捕まえないと。」
署長「いやでも、遺体も大事でしょ?証拠だよ、証拠。確実な証拠だよ? その証拠が消えちゃうんだよ、警察にしてみたら、大問題だよ。」
阿久津「署長、いろいろ、話が、ごちゃごちゃになっていますよ。怪談なら怪談。現実なら現実で、ちゃんと話を整理しないと、何がなんだかサッパリですよ。」
署長「まぁ・・・とにかくさぁ、人が消えるんだって。」
阿久津「そんなタランティーノみたいな話、現実にあるわけないじゃないですか?」
署長「ま、そうなんだけどさぁ、阿久津君。僕、怖くってさぁ。夜、お手洗い、行けないよぉ。」
ピンポーン ピンポーン ピンポーン
ガチャ
ピザ店員「・・・・・へ?」
上井草「ピンポン、ピンポン、うるせぇって言ってんだろぉ! ひゃぁぁはははははははははははは ひゃぁはははははははははははははは ははは、これで静かになった、これで、朝までよく眠れる」
カツッ カツ カツ トントン トン
???「あぁ~あ、また、人が死んでる。隣の奴は、目でも、おかしいのか?」
カツッ カツッ カツッ
ガチャ
ドン!
バン!




