図書館での出会い。
特権階級の誰かは、最高位の王女だった!?
「何をでしょうか、リリシア王女殿下。」
「リリーと呼んで。後、普段通りの話し方でね。」
「分かったわ、リリー。」
「改めて聞くわ。サラさん達は何をしに来たの?」
「この王立学園の視察よ。」
「……言えない訳ね。」
「ご理解が早くて助かるわ。」
「この後はどうするのかしら?」
「馬鹿な邪魔が入ったから、昼食を取り直すわ。」
「それでしたら、私が持ちますわ。カジム。」
「はい。」
カジムが下に降りて行った。
「昼食の代金程度ではお詫びにもなりませんが、この国の貴族を束ねる者としてお受け取りください。」
「分かったわ。」
こうして、私達は昼食を取り直して、私達は図書館に行く事にした。
アーコギ学園長は、用事が有るとかで2、3時間、学園の外に出ていると連絡が来たわ。
その間に千年前の資料が有れば探してみよう。
図書館に到着すると、先程の下級貴族と呼ばれていた学生達が居た。
「食堂では災難だったわね。」
「食堂ではご迷惑をお掛けしました。」
「申し訳ありませんでした。」
「改めて自己紹介しない?」
「僕はカーヤ=リバ=スミスです。」
「ぼくはヤーマ=マウン=スミスです。」
「家名が同じだけど、兄弟なの?」
「いいえ。僕達の父親が3兄弟なんです。」
「ふ~ん。それで、もう授業が始まっている時間だけど、何故、此所に居るの?」
「僕達は教室の和を乱した罰……という名目で図書館で避難させて貰っています。」
「それでもう1人は?」
「医務室で静養しています。」
「そうなの。所で、この図書館に千年前の資料とか有るかしら?」
「……確か、有る筈です。……有りました。資料はこの一冊だけの筈です。」
「ありがとう。」
内容を確認すると、やっぱりお父様は反逆者として処刑されたみたいね。
まさか、あの時がお父様の最後の温もりになるなんて……
その時、アークが優しく私を後ろから抱きしめてくれた。
「ありがとう、アーク。私は大丈夫よ。」
「サラ。お前には俺が居る。」
「ん。」
「まあ、サラ様。此所は学園内ですわよ。」
「サラ。気持ちは分かるけどね。」
「もう、リンとセレスの意地悪っ。」
私はアーク達のお陰で気持ちを落ち着かせる事が出来たわ。
さて、続きを確認するわよ。
資料には小さく載っていたけど、反逆者を婚約者にした事を恥じて、新たな婚約者と共に、賜った土地で慎ましく領地を治めたと書いていたわ。
なんてムカつく捏造と改竄なのよ!
あの馬鹿王子がそんな性格なんて持って無いわよ!
そもそも、婚約した後に追加の教育を受けたのも、あの馬鹿王子の頭が足らないからよ!
もし、何も起きなかったら、ずっーと、あの馬鹿王子の尻拭いをしていたって事!?
……冗談じゃないわ!
「何を見ているのですか?」
「ちょっと気になる事が有ってね。」
「……」
「どうしたの?」
「以前、何処かでお会いしませんでしたか?」
「悪いけど、思い当たる記憶は無いわ。」
「確かに、ぼくも以前、何処かで見たような……」
「悪いけど、気の所為じゃない?」
「すみません。」
「いいのよ。」
私は資料を確認した後、資料を棚に戻した。
私達は適当に読書をしていると、アーコギ学園長が来た。
「お待たせして申し訳ない。視察の続きをしたいと思いますがよろしいでしょうか?」
「はい。」
私達は2人に別れを告げて視察の続きを始めた。
最後に廻ったのは学園内の闘技場だった。
……まさか、ね?
「所で、サラ殿達に会いたいと申している学生が居ましてね。」
「待っていたぞ! 薄汚い冒険者!」
「彼は、食堂で一方的に言い掛かりを付けられ、その場に鉢合わせしたリリシア王女殿下に虚偽の申告をしたと言っていましたが本当ですか?」
「いいえ。彼の傲慢で被害妄想から来る中身の無い、虚栄心を満たす為だけの偽りの妄言ですね。」
「そうですか。しかし、彼が学園から居なくなるのも困るので、サラ殿の方からリリシア王女殿下に取り成して頂けないでしょうか?」
「お断りするわ。」
「そうですか。それなら、仕方無いですね。」
「おい。オレを無視する……な……」
「片付けておけ!」
「はっ!」
馬鹿子息が何処かに運ばれて行った。
「言い訳を考えるのは面倒ですが、貴方達には此所で消えて貰いましょう。召喚!」
ああ。やっぱりぃ~。
そりゃあ、此所なら色々と言い訳が出来るけど、安直過ぎるわよー。
それに馬鹿子息を運んでた2人が帰って来て、追加で兵隊が5人が増えたわ。
「召喚!」
「召喚!」
「そこの女は一応は生かしておけ! 後はいつも通りだ。」
「「「「「「「はっ!」」」」」」」
「貴様の従魔は此所には居ない。従魔の居ない召喚士など物の数ではないわ。」
「アークはあいつを、リンはこいつ、セレスはそいつをお願い。私はあの雑魚5人を処理するわ。」
「おう!」
「はいですわ!」
「分かったわ!」
アーコギ学園長に近づく影が……
「……もう終わったのか?」
「ええ。私の魅力で、ね。」
「嘘つけ! 貴様の様な乳臭いガキにそんな事が出来る訳がないわ!」
「……潰す!」
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