私のハニーベアがー!!
遂に登城する事になったサラ達に何が待ち受けているのか?
「はい。先程、連絡が来ていました。」
どうやら、何らかのトラブルが有って2週間も延長になっていたけど大丈夫みたいね。
「それで、いつ頃になると?」
「明日の午前8時頃に迎えに来るという事です。宿屋は変わっていませんか?」
「ええ。同じ宿屋よ。」
「それでは、予定通りに明日8時頃に迎えが来ます。」
「分かったわ。」
翌日8時頃
私達を迎えに来た馬車に乗って、王城に向かい到着すると、文官らしき人に案内されて、途中からメイドさんが案内している。
後、アデラは通された応接室に近い所に有るメイドさん達の休憩室みたいな所で待つ事になった。
「其方の従魔は、此所でお待ちください。」
《……サラお姉ちゃん!?》
「アデラは此所で待っているのよ。」
「うふふふ。」×待機中のメイドさん達
《サラお姉ちゃ~ん!》
キャイ~ン! キャイ~ン!! キャイ~ン!!!
アデラ、女性恐怖症にならない事を祈るわ。
応接室で紅茶を頂きながら待っていると、何人か入って来たわ。
「此方の不手際で必要以上に待たせてしまい、申し訳なかった。」
「いえ。その分、冒険者として近辺の依頼を受けていたので問題ありません。」
「そう言って貰えれば助かる。……おっと、自己紹介がまだだったな。初めまして。私がラルトーノで宰相をしている『リマキ=ザークラッド』と言います。」
「初めまして。私が王立学園の学園長に就任している『アーコギ=チーピラ』だ。」
「初めまして。私がアスティリア国から派遣されました召喚士のサラです。仲間のアーク、リン、セレス、別室に居るアデラです。」
「さて。問題の件ですが、やはり直接王立学園を視察して頂いた方がよろしいかと思いますが、どうされますか?」
「はい。私達も調査と視察という意味でも王立学園に行くべきと思っています。」
「サラ殿、どういう意味ですかな?」
「勿論。純粋な意味で、他国の王立学園を視察出来るのですから。学ばさせて頂きたいと思っています。」
「成る程。これは責任重大ですな。私共としても、しっかりと我が国の王立学園を見て頂かないといけませんな。」
「チーピラ学園長、宜しくお願いしますよ。」
「任せてください、ザークラッド宰相。さて、出発されますかな?」
「ええ。宜しくお願いします。」
私達と学園長は、途中でアデラを回収して王立学園に向かった。
この国の王立学園に到着した私達は、チーピラ学園長の案内で廻る事になった。
途中に立ち寄った教室で私も参加する事になった。
因みにアデラは学園の本館玄関口でお留守番。
「この問を……サラさんにお願いしますね。」
「はい。答えは公爵位からです。」
「素晴らしいです。貴族でも判断に悩む所を、サラさんの回答は完璧です。」
まさか、千年前と同じ質問をされるとは思わなかったわ。
……っていうか、貴族でも悩む問題を平民かもしれない私に聞かないでよ!
あの頃は大変だったのよね。
厳しい事で有名な先生の授業だったから、きちんと予習していかないと付いていけなかったわ。
そういえば、責任という言葉が頭から消えた馬鹿王子のレンド殿下はあの後はどうなったのかな?
図書館が有って閲覧する許可を貰えたら調べたいわね。
あ、何か昔を思い出したらアレが欲しくなったわ。
何とかして、食堂に行ってアレが有れば食べたいわね。
途中、幾つかの授業に参加させられて無茶振りされたけど、勿論、全て模範解答よ。仮にも上位貴族の辺境伯の長女である私の努力は伊達じゃないわ。
昼頃になり私達は上手く誘導して学園の食堂を利用する事になったわ。
前世の記憶万歳!
前世の記憶が無いと無理だったわ。
ええ。前世では馬鹿王子のレンド殿下が婚約者だったから、婚約が決まってからはそれなりの教育を受けたのよ。
誰が興味の無いおっさんと向かい合って食事なんぞ、するもんか!
本当にしつこかったわ!!
ちょっと注意ね。
さて、食堂に向かいますかな。
あら、結構来ているわね。
まあ、それよりも食事よね。
アレが有るかな?
……有ったわ!
前世でユースと食べた「ハニーベアの煮込み」が有ったわ!
「サラ、アレを選ぶんだろ?」
「勿論よ。まさか有るとは思わなかったわ。」
「そうだな、サラ。」
「……また2人だけの空気になりましたわ。」
「我慢しなさい。盛り上がった所からの奇跡の邂逅を果たしたんだから。」
「そうですわね。」
……でも、千年前のレシピがまだ残っていたなんて、意外と成長していないわね。
……千年も経っているのに。
私達は周りを見ながら食事をしていたら騒動が起きたわ。
「田舎から来た下級貴族が粋がるな!」
「オレは、違反をしたから違反と言っただけだ!」
「すみません。こいつには後で言っておきますから。」
「いや、もう我慢ならん! 父上に報告して処分してやる!」
「すみませんすみません。きちんとキツく言っておきますから。」
「ふん! お前達がこの学園に何時まで居られるか楽しみだな!」
「お願いします。考え直してください!」
「ええい! 纏わり付くな!」
騒動の怒っている方に、謝っている方が足に纏わり付いたと思ったら、剥がされて私達の方に押し出された。
そして、勢いは止まらず私達の料理は無惨にも散らされた。
「ああー! 私のハニーベアがー!!」
暖かい応援メッセージと星の加点をお願いします。
前世を思い出したサラにとって、前世の婚約者は黒歴史所か、汚点扱いになっています。
……断罪もされたしね。




