三姉妹の執着。
三姉妹の狙いは?
一応、バラけると危険という事で団体行動になったわ。
そして、当然の様に三姉妹は、それぞれが指名をしてきたわ。
散策する中、三姉妹は色々とアーク達にアピールしているが、良い反応は帰って来ないみたいで、段々苛立っているのが見ていて分かる。
これは最悪、国に泣き付かないといけないかも……
結局、三姉妹の自由時間は終了して、同時にアピールタイムも終了した。
私達やセベク達も、この街の雇い主の別邸に泊まる事になったわ。
出来る事なら、避けたかったけど無理だったわ。
仕方無いと腹を括り、別邸に泊まる。
食事等も済ませ、のんびりしていると、メイドさんが、三姉妹がアーク達を話が有ると呼びに来た。
断るのは難しい為、渋々、アーク達は呼ばれた。
2時間後
アーク達は疲れ切った顔をして帰って来た。
どんな話をしてきたかというと……
長女の場合
「改めて言うわ。貴方、今のパーティーを辞めて、私の専属になりなさい。」
「断る。」
「何故? 私なら、冒険者などという野蛮な仕事なんかより、よっぽど良い仕事や給金を出すわ。」
「その程度、全く魅力を感じないな。」
「なら、お父様を納得させて、家宝の武器を与えてあげるわ。」
「それでも、断る。」
「何故?」
「俺はサラから離れる気は一切無い!」
「……」
「話は終わりか? 終わりなら、失礼させて貰う。」
次女の場合
「ねえ、貴女、私の専属にならない?」
「お断りしますわ。」
「何故かしら?」
「サラ様と離れる気はありませんわ。」
「そんな!? 私なら、薄汚い冒険者なんかさせないわ。私なら、今よりも、美味しいモノや可愛い服を買ってあげるわ。」
「それでも、お断りしますわ。」
「どうしても駄目なの?」
「ええ。」
「……」
「話は終わりのようですので、失礼しますわ。」
三女の場合
「話なんだけど、セレス御姉様、私の専属になって頂けますか?」
「お断りするわ。」
「何故ですか?」
「私は生涯を、サラと居る事を誓った。だから、離れる気は無いわ。」
「そんな! セレス御姉様、私なら、野蛮な冒険者としての暮らしよりも、良い暮らしをさせてあげますし、綺麗なドレスも用意しますわ。」
「悪いけど、話にならないわ。」
「……」
「話は終わりみたいね。それじゃあ、失礼するわ。」
ほんの一部だけど、こんな内容の話をしてきたらしいわね。
しかも、話の途中では、私の身に危険が迫るみたいな事を言って脅迫してきたみたい。
まあ、アーク達も我慢出来ずに同じ様に返したみたいだけどね。
……皆、お疲れ様。
明日は午前中、雇い主は商談に行って、三姉妹も用事が有るとかで、アーク達に構う時間は無いらしい。
だから、帰り道に気をつければ良い訳よ。
翌日
雇い主は朝早くけら商談に向かい、三姉妹も用事の準備とかで顔を合わせる事無く済んだ。
後は、帰り道のみね。
午後を過ぎて予定通りに、出発する。
変化と言えば、三姉妹は私を見る時は睨んでくる様になったわね。
正直、対人や対モンスターに慣れている私には大して怖く無いわ。
ただ、貴族の持つ権力には注意が必要だけどね。
時間は進み、本日の夜営場所で、三姉妹の最後の手段が来た。
それは、前回の時と同じで、後は長い夜を待つだけの時にそれは来た。
「やあ、今、良いかな?」
そう!
今回の雇い主のこの国の侯爵キリグ=ポイズ=ゴルデスネクだ!
「少し、話が有るのだが良いかな?」
「はい。」
「娘達がね、君達を是非、専属に来て欲しいと思っているみたいでね。考えてくれるだろうか?」
「申し訳ありませんが、お断りさせて頂きます。」
「何故かね?」
「私達はこの国の者ではありません。帰る国や家がございます。」
「給金は充分に弾むよ。」
「向こうには、友人も居ますし、良くしてくださる方も居ます。そんな友人との交流を断ち、良くしてくださる方に不義理をしたくはありません。」
「どうしても駄目かな?」
「はい。」
「この国の侯爵である私がお願いしても?」
「そちらが権力を使われるなら、私も使わせて貰いますよ?」
「冒険者風情の力など……」
「アスティリア国の王家が私達の友人ですが。」
「なっ!?」
「さて、娘の我が儘で作る必要の無い傷を作らないと信じています、侯爵様。」
「そ、そうだな。侯爵の地位に居る私が、娘の利益の無い我が儘を聞く訳にはいかないな。つまらない話をして済まなかったな。これで私は失礼させて貰うよ。」
侯爵が去った後、私はため息をまた吐いた。
「何とか、躱せたかな?」
「まあ、最悪、此所に居る全員を殺せば良いだけだしな。」
「ちょっとアーク! そんな事はしたら駄目よ。」
「何言っているんだ、サラ。俺は、『あの時』もそうしていただろう?」
「……そうだったわね。」
「俺はサラより大事なモノは無いからな。」
「……アーク。」
「はい。甘い時間は終了ですわ。」
「そうよ、サラ。」
「いや、その、あの……」
「とりあえず、これで誘われる事が無い様に祈るだけですわ。」
「そうよね。」
祈りが通じたのか、依頼終了まで何事も無かったわ。
まあ、三姉妹にはずっと睨まれたままだったけどね。
私達は宿を同じ宿屋で取り、暫くのんびりしたわ。
4日後
言われた2週間が経ち、冒険者ギルドに聞きに向かった。
暖かい応援メッセージと星の加点をお願いします。




