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やってしまいなさい!

やっぱり止められない、残り10分ってやつ。


まだまだヤるよ、おかわりっ!

 拘束していた縄を、力ずくで千切って自由になったアークは、瞬く間に周りの三下を倒していき、山賊にしか見えず、美少女の私に暴言を吐いた、オッサンしか立っている者は居なかった。

 因みに、私達に絡んで来たチンピラ2人は、アークによって他の連中よりも更に、潰す前提で股の間を蹴り上げた事を見逃さなかった私に隙は無いわ。

 山賊にしか見えないオッサンだけになった後、アークは私の縄を(ほど)く。


「ありがとう、アーク。」

「どういたしまして。」

「さて、形勢逆転ね。どうする? 負けを認めるのなら、必要以上に痛い目をみる事はないわ。」

「化け物め!」

「あら、化け物は酷いわ。周りの三下は生きているのだから。」

「まあ、2人程は、『男』としては殺しているけどな。」

「どうするの?」

「はあ、参った。オレの敗けだ。」

「良かったわ。なら、アーク、必要とする痛みを与えて。」

「待て!? 敗けを認めれば必要以上に、痛め付けないじゃあないのか?」

「ええ。必要『以上』と言ったわ。つまり、必要な分は痛め付けるという事よ。アーク!」

「おう!」

「ひ、卑怯者~~~!!!」


 山賊に似た、……いや、山賊のオッサンをアークは、殴る蹴るを繰り返し、最期の止めに、2人のチンピラ同様に潰す前提で股の間を蹴り上げたのだ!!


 大事な所が潰されたオッサンが、気を失った所で周りを見ると縄が有るので、それらを使い全員を捕縛すると。


「さて、アーク。『ガサ入れ』をするわよ。」

「どういう意味だ、『ガサ入れ』って?」

「その者が家に隠している『何』かを探して暴き出す時に使う言葉らしいわ。」

「誰だ? そんな言葉を教えたのは?」

「流れの冒険者。」

「はあ~。」

「溜め息はいいから、こいつらの悪事の証拠を探すわよ。」

「分かった。」

「後、このオッサンの寝室内を探す時は、家具のオッサンの『下着』入れの所もやってね。私は『絶対』協力しないから。」

「は?」

「男なら、絶対に探さない場所なんだって。特に手を入れて探すなんてしないから、大事な物を隠している可能性が高いんだって。」

「それも?」

「流れの冒険者。」


 こうして、簡単な注意事項をアークに教えてガサ入れを敢行したら、まあ、出て来るわ出て来るわ。

 脅迫や窃盗から始まって人身売買までの、今までの悪事が、どんどんと出て来るが、止めとなる書類に押す「印鑑」が見つからなかった。

 そこで、アークが心底嫌そうな顔でとある寝室に向かい、嫌そうな顔のままで戻ってくると、私に「印鑑」を渡した。

 きっと、私が教えた場所だろうけど、アークの精神的な安全を守る為に「何処」かは、黙っておこう。


 気分転換を兼ねて、アークに衛兵を呼びに行っている間に、証拠を探す序でに見つけておいた「足」の付かない宝飾品やお金を、事前に「慰謝料」として、全体の4/5程、貰っておく。



 私にとっての正式な慰謝料を慎ましく貰い終わった頃にアークが衛兵を連れて来た。

 その中の1人が先程の人だったので、私達にとっては友好的に事実確認が終了した。

 それと、悪事の証拠を出した事によって、この町の未解決事件のいくつかは、解決する事になりそうな為、どれくらいかは分からないが報酬が出るみたいで、また、明日に連絡するから宿屋に居て欲しいと言われた。

 衛兵に宿屋の名前を教えると私達は、解放されて、宿屋に帰った。


「おばちゃ~ん。オススメを2人前。」

「はいよ!」


 私達は夕食を済ませて、順番にお風呂に入り就寝した。



 翌日


 朝食後、衛兵が来ないので、部屋で以前買った室内用遊戯で時間を潰した。


 昼食後、衛兵が報せに来た。


 衛兵が付いて来いと言うから、衛兵の詰所みたいな所で報奨金が貰えるのかなと思っていると、目の前にはどう見ても偉い人が住んで居ると分かる大きさの屋敷が建っていた。


 私の思った通りで、この屋敷は町の責任者の領主様の屋敷だったわ。

 そして、屋敷から来た執事っぽい人が来ると衛兵が「こちらの方々です。」と、伝えると衛兵は役目が終わったのか、私達を置いてその場を立ち去り消えた。


「サラ様。アーク様。執事のフィズでございます。どうぞ、私の後を付いて来てください。この町の領主ギロイ様の所にご案内します。」


 執事のフィズさんに付いて行くととあるドアの前で止まると、ノックをする。


「フィズです。サラ様とアーク様をお連れしました。」

「入れ。」


 私達は「失礼します。」と言って中に入ると、どうやらこの部屋は応接室みたいで、上座の真ん中に渋いおじ様が居た。

 多分、この人が領主ギロイだろう。


「ギロイ様、こちらの方々がサラ様とアーク様です。」

「初めまして。冒険者のサラです。」

「初めまして。同じくアークです。」

「初めまして。この町の領主ギロイ=ヤーク=デスランサーだ。」


 こういうお偉いさんとは関わりたくないのよね。

 何故って、何か厄介事をさせられそうだから。


「町の中の悪党を見つけだし、捕らえる事が出来たのは君達のお陰だ。そこで、急な事だが、君達に頼みたい事が有るのだが、引き受けてくれないだろうか?」


 ほ~ら、やっぱり!





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