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記憶の中にある場所へ。

サラのカミングアウト。

「リン。セレス。説明するわ。実は私とアークは前世の記憶を持っているの。前世の私はこの辺り一帯を治める辺境伯の娘『マナ=サイキ=クランベル』で、アークは私の幼馴染みの『ユース』としての記憶が有るわ。」

「それで、何か変わるのですか?」

「リン。そんなに大きく変わらないわ。ただ、過去の記憶が増えただけだから。」

「そうだな。」

「そう。それなら別に気にする必要は無い訳ね。」

「そうよ、セレス。」

「それと、以前よりもアークとの距離が近い様に思うのですが?」

「……実は私とアークは前世では恋人だったの。」

「しかも、その様子だと熱が冷めて無いわよね?」

「ま、まあね。」

「はあ~、ですわ。」

「リン。従魔の宿命よ。諦めましょう。」

「そう、ですわよね。分かりましたわ。しかし! それなら、私も我慢しませんわ。」

「ど、どうしたの、リン!?」

「今までは命の恩人で従魔という事で我慢していましたけど、これからは、例えサラ様と言えども、場を弁えない風紀の乱れには従魔として、口を挟ませて頂きますわ。」

「リ、リン。冷静になって。」

「サラ様。私は冷静ですわ!」

「サラ。諦めなさい。別に私達は仲を引き裂くつもりは無いのだから。ただ、今後の宿屋の部屋割りは2部屋になるだけよ。」

「ちょっと、セレス!」

「思い出すわ。私もセレディアスの寝顔を見ながら夜を過ごしていたものよ。」

「……セレス?」

「セレス!」

「はい、リン!」


 リンが暗い炎を纏っていた。


「口を酸っぱくしてアレコレ言うつもりもありませんが、礼節を忘れない様に! サラ様も!」

「はい!」

「分かったわ!」

「アークもですわよ!」

「おうっ!」

「さて、サラ様。今日はどうされますか?」

「う~ん。時間が中途半端だし、散策に行く?」

「おう。」

「はいですわ。」

「分かったわ。」


 こうして、私達は散策する事になったのだけど、今までと違って自然と私の左手とアークの右手が繋がっていたりもするわ。


「覚悟を決めたつもりでしたけど、やはり疎外感を感じますわ。」

「そうね。あの時に後ろを付いて来た婚約者候補の令嬢達もこんな気持ちだったのかしら?」

「な、何を言っているのよ。ほ、ほら。あのお店で昼食をとりましょう。」


 私が店を刺すと、店の中から勢い良く誰かがぶっ飛んで出た。


「ぐへぇ!」

「覚悟は出来てんだろうな!」

「ま、待ってくれ!」


 様子を見ていたら、ぶっ飛んで出た男が私を拘束しようとしたが、返り討ちにして、アークが止めを刺した。

 ……一応は生きているようね。


「巻き込んですまない。」

「いえ。大丈夫よ。」

「……なあ、あんた達、時間は有るか?」

「これから、そこの店で昼食を取るつもりだったわ。」

「それなら、昼食はオレが奢る。どうだ?」

「奢って貰う理由は無いわ。」

「先程の男は仲間でな。仲間が迷惑を掛けたという理由なら、どうだ? それに、後で、4人もお客様を逃したのがオレの所為(せい)となっら、後で女将からどんな目に遭わされるか分からねぇ。だから、オレが助かる為にも頼む!」

「はあ。分かったわ。」

「そうか。恩に着る。」


 私達は奢りという事で、限定解除して私達は食べる事にした。

 若干、アークと奢ってくれた男が引いていたけど、気にしないわ。

 因みに、ぶっ飛んだ男は仲間らしき人達が連れていった。


「ふう。ご馳走さま。」

「お、おう。えらく食ったな。」

「ええ。只飯は美味しいわね。しかも、貸し借り無しだとなおさらね。さて、話だけは聞いてあげるわ。」

「あ、ああ。実はな、此所からちょっと遠いがある場所(・・)が盗賊団の根城になっていてな。其処の盗賊団を討伐するメンバーを探している。デブンを倒した手際からあんたらも冒険者だろ。上から充分な報酬が出ている。どうだ?」

「盗賊団の根城は何処?」

「調べに因れば、……だ。直ぐには判断も難しいだろうから、明日の9時頃に冒険者ギルドに来てくれ。その時に答えを聞かせて欲しい。勿論、断っても構わないからな。」


 男は私達の代金を払うと、何処かに行った。

 私は聞いた場所に心当たりが有った。

 何かを察したリンとセレスは私に宿屋に帰るように促してきたから、私は宿屋に帰る事にしたわ。


 宿屋に帰った後、部屋で私が落ち着くまで待っていたリンやセレスは口を開いた。


「サラ様。先程、男が言っていた場所はサラ様、いえ、『マナ』が関係が有る場所ですわね。」

「ええ。そうよ。」

「サラ。どんな場所?」

「その場所は、『マナ』と『ユース』が幼少の頃から育った場所よ。」

「それなら、明日の冒険者ギルドでの王宮からの返事次第では、あの男の話を聞きましょう。」

「そうね。」

「折り合いが悪ければ、勝手に行きましょう。バレなければ良いんだしね。」

「ありがとう。リン、セレス。」

「何を言っているのよ。私達はサラの従魔であり、冒険者仲間じゃない。」

「そうだったわね。」


 気持ちが浮上した私は、その日は皆と部屋の中でゲーム等をして楽しんだわ。


 翌日


 私達は冒険者ギルドに到着した。

 私達は受付嬢に依頼の結果を聞くと、どうやら何かトラブルが発生しているみたいで、2週間後にまた連絡が欲しいという事だった。

 私達はそれを聞いて、盗賊団の討伐の話に乗る事にした。


 ちょっと待っていると、男が入って来た。


「よお。待たせたな。それでどうだ?」

「話に乗るわ。詳しく話して貰うわ。」

「分かった。詳しい話だが……」



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