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千年の時を越えて邂逅する魂。

申し訳ありません。

昨日はちょっとした諸事情で最終チェックが済んでいなかった為に投稿する事が出来ませんでした。



やっと、伏線を回収出来る。

 胸糞悪い思いをした私だけど、屋敷に帰って明るく過ごした。

 ナシオに明日、王宮に上がる旨を伝える様にお願いする。

 ただ、寝る時は初めてアークを召喚した日以来に、アークに甘える形で一緒に寝た。


 翌日 


 朝食を食べ終わった頃に王宮からの馬車が到着したから、馬車に乗って王城に向かった。



 王宮の何時もの応接室に到着した私達はのんびり紅茶を頂いていると、ディエゴ宰相が入って来た。

 勿論、アデラとスノーは自分達の美味しいお肉を貰う為に、我が身を生け贄に捧げている。


 キャイ~ン! キャイ~ン!! メ~!!!


「さて、次はどちらに向かいますかな?」

「ええ。次は予定通り北の国『ラルトーノ』に向かうわ。」

「分かった。それと今の所、集まっている資料だ。」


 私は渡された資料を確認して、他の必要事項を宰相と話し合って終了した。


 後、クリス達は3人共、不在だった。

 何でも素材調達に走りまっているらしい。

 現役を引退したのに元気な3人だわ。


 3日後


 今有る大召喚師ローレライ様の遺した書物の内容をモノにした私は、北の国ラルトーノに向かう事にした。


 途中に寄った幾つかの大召喚師ローレライ様の(ゆかり)の地には、今までとは比べる事も出来ない資料が遺っていた。

 1番大きいのは、従魔の武器や武装の強化方法だったわ。

 これは帰ったら忙しくなりそうね。


 こうして、アスティリアを出発してから10日後に、北の国『ラルトーノ』の王都に到着した。


 私達は宿屋を取って休む事にした。


 翌日


 本来なら、今日は冒険者ギルドに行って王城への繋ぎをお願いしないといけないのだけど、何故か昨日から続く頭痛で引き続き宿屋で休む事になったわ。

 部屋では私の看病をアークがしていてくれている。

 リンとセレスは散策に出ている。


「サラ。この国ラルトーノに向かう事になって、道中、ちょっと無理し過ぎたんじゃないか。到着が予定より3日、早いんだからな。」

「そうね。何故か自分らしくなく急いでいたみたいね。」

「そうだぞ。それにサラ。あの時も、俺達は貴族すら認めるダンスを披露した。」

「そういえばそうね。何故かアークとなら、踊れると思って、いえ、確信していたわ。ねえ、アーク。」


 私は、ずっと疑問に思っていた事をアークに聞いてみた。


「なんだ、サラ。」

「もしかして、アークは召喚獣になる前の記憶が有るんじゃない? 普段のアークは普通の人族の様に振る舞うし。」

「ああ。実はサラの最初の『召喚の儀式』で、サラの従魔に成る予定だった。でも、過去の記憶から誰かに従う立場を拒絶していた。それでも、自身を高める姿を見て、サラの従魔に成る事を決心した時に、過去を忘れると決めたんだ。」

「どんな過去なの?」

「聞いても面白く無いぞ。」

「構わないわ。」

「記憶に残っている過去の俺は地方の貴族に雇われた木こりの(せがれ)だった。ちょっとした切っ掛けでその地方の貴族の娘の子守り役になったんだ。数年間、その娘の子守り役をやっていたが、その時に子守り役の娘のダンスの相手役として、過去の俺はその娘と一緒にダンスを習った。」


 私はその話を聞いた途端に激しい頭痛に襲われた。


「痛いっ!?」

「サラ、大丈夫か!?」

「大丈夫よ、『ユース』。」

「え!?」

「え!? 何故、私はアークの事を『ユース』なんて言ったの?」

「……マナ、か?」

「え、私はサラ、よ……、痛いっ!」


 私は先程よりも酷い頭痛に襲われた。

 その頭痛と一緒に私が昔「誰」だったかを(おも)い出したわ。

 ……私は喜びから来る涙を流しながら、()に抱きついた。


「ユース、逢いたかったわ。」

「やっぱり『マナ』か!?」

「ええ。マナよ。『マナ=サイキ=クランベル』よ。」

「……マナ。ごめん。」

「ユース、何故、謝るの?」

「あの時、マナを……守れなかった。」

「ユース……。いいえ、ユースは悪くないわ。だって、私は守られるだけの足手まといだったのだから。」

「……マナ。俺は今度こそ『マナ』、いや、召喚獣として召喚士サラディアナ=レイアースを、サラを守り通してみせる!」

「……ユース。いいえ、アーク。私はあの頃とは違うわ。『マナ』の時はただ守られるだけだったけど、あの時に(ほっ)した戦う力が有るわ。私もアークを守る事が出来るわ!」



 ……私達は静かに唇を重ねた。



「俺はアークとして、サラを守り抜く事を誓う。」

「私はサラとして、アークと共に戦うと誓うわ。」



 先程までの頭痛が消え、私が「マナ」の時に持っていた「植物」に関する魔法が使える様になったと感じた。

 そして、アークも身体が光り出した。

 光りが止むと、アークの武装が変わっていた。

 私はアークを鑑定すると、種族の所が「闘鬼人族」から「阿修羅族」に変わっていた。

 私は何故、この国ラルトーノに急いで来たのか確かめる為に私達は冒険者ギルドに向かった。

 リンとセレスは外見が変わったアークを見ていたけど、私が後で話すと伝えたら分かって貰えた。


 冒険者ギルドに到着した私達は、受付嬢の所に向かった。


「ようこそ、ラルトーノの冒険者ギルドへ。

 依頼ですか?」

「先ずは、この書類を王宮に届けて欲しいの。それと、その依頼を頼む為の証明書類よ。」

「……証明書類を確認します。……確認しました。恐れ入りますがギルドカードをお願いします。」

「はい。」

「ギルドカードを確認します。……確認しました。サラ様ですね。」

「はい。」

「ギルドカードをお返しします。では、この書類を王宮にお届けします。確認は明日以降にお越しください。」

「分かったわ。後、この近辺の千年前に呼ばれていた地名は分かりますか?」

「……千年前、ですか?」

「ええ。」

「少しお待ちください。」


 10分後


「お待たせしました。千年前に存在した地名が御座いました。名前は『クランベル』ですね。詳しい資料は奥にある資料室に御座います。書き込みや破損をした場合は弁償になります。また持ち出しは禁止しております。」

「分かったわ。」


 私達は奥の資料室に移動して資料を見つけたわ。


 私が千年前と思ったのは、私とアークのダンスが千年前に流行ったダンスだと言われたから。

 そして、資料を見ると千年前にクーデターが発生したけど、鎮圧に成功して、クーデターに関係していたという事で、この近辺を治めていた「セドリック=サイキ=クランベル」を叛逆者として一族郎党、使用人全てを処刑したとなっていた。

 資料の最後には、当時の王女の1人が西の国に嫁いだと書かれていた。


 私は関係する資料をひと通り確認した後、宿屋に帰った。


「サラ様、説明をしてくださいまし。」

「サラ、説明するわよね?」

「リン。セレス。説明するわ。実は……」



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