表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
85/112

邪魔されたら、それが善意でも害悪。

心が分からずに押し売りする、善意と言う名の傲慢。

「一体、何の用かしら?」

「先ずは君達が無事で良かった。どんな無茶な依頼を受けたか心配していたぞ。」

「貴方には全く関係ない事だわ。」

「そんな事は無い。冒険者の仕事は命の危険が伴うモノが多い。だから、助け合わないと。」

「冒険者の基本として自己責任よ。そして、私は貴方達に助けを求めていないわ!」

「強がらなくても大丈夫だ。あの2人に無理矢理付き合わされていたのだろう? 君も怖くて助けを求める事が出来なかったのだろう? もう大丈夫だからね。」

「この馬鹿は自分に酔っているのか?」

「私達が悪い人扱いね。不愉快だわ。」

「低身長で悪かったですわね。」


 向こうのメンバーも違和感が有ったみたいで……


「何か、何時もと反応が違わないか?」

「そうよね。何時もなら、此所であの2人が高圧的に何か言ってくるものだけど……」

「そうだよな。子供達も変化は無いしな。」


 ……と言っていた。


「どうしたんだ。君達はもう自由だ。我らが君達を守るから安心して欲しい。」

「だから、私は2人に何もされていないし、何よりもこのパーティーのリーダーは私よ!」

「分かっている。そう言う様に言われているのだろう?」

「もう、我慢出来ない! 練武場に行くわよ!」

「何か考えが有るんだね。」


 練武場に行く前に私は職員にギルドマスターを呼ぶようにお願いした。


「それでどうするんだ?」

「ギルドマスターに来て貰うわ。」

「ギルドマスターが居れば、確かに都合が良いな。」


 ギルドマスターが職員と一緒に来たようね。


「サラ、何が有った?」

「この男が自己陶酔と善意を勘違いして私達の邪魔をしてくるのよ。」

「何を言っているんだ。君達の事を心配しているからだ。」

「ご覧の通りよ。東の国ヒュペリオンでも、似た様な馬鹿が私達に絡んで来たわ。」

「そいつらはどうなったんだ?」

「全財産没収して、冒険者としての人生を潰してやったわ!」

「潰したのは、君の後ろに居る2人で、君達はそれに付き合わされていただけなんだろ?」

「ギルドマスター。潰した連中は私に対して最も言ってはいけない事を言ったわ。こいつらも、言い出し兼ねない。言ったら、私はこいつらを潰すわ。それが嫌なら説得するのね。」

「……分かった。」


 ……私達はある程度離れて経過を見守っていたけど、どうやら、ギルドマスターの説得という名の救命活動は失敗に終わったみたいね。


「すまない。説得が出来なかった。」

「それは、私達があいつらを潰しても良いと言う事よね?」

「いや。潰すのは勘弁して欲しい。」

「それなら、自然治癒で数ヶ月の怪我と、全所持金と武器や装備品の没収して換金で我慢してあげるわ。」

「……分かった。あいつらは良い奴等だが、今回はやり過ぎだ。冒険者は1人1人が考えて動くモノだし、基本が自己責任なのだからな。」


 あいつらが私達に話し掛けて来た。


「ギルドマスターが言っていた事は本当か?」

「ギルドマスターがどんな事を言ったかは知らないけれど、私は自分の意思で冒険者に成ったし、その時には私の横にはアークが居たわ。信頼する相棒としてね。勿論、リンもセレスも私の信頼する仲間だわ。

 ……だから、『お前』の言っている事は我慢出来ない。だから、命を奪う以外は何でも『有り』の戦いをしましょう。

 お前達が勝ったら私はお前の指示に従うわ。だけど、私達が勝ったら、全所持金と武器や装備品を全て没収して換金する。良いわね?」

「そんな無理な虚勢を張る必要は無いんだ。君達が一言『助けて』と言えば、済む問題なんだ。」

「もう。お前は喋るな! 他の3人はどうなの?」

「まあ、リーダーのお節介は今に始まった訳じゃあないからな。」

「そうだな。」

「私達が選んだリーダーだしね。」

「本当に良いのね? これが最期の警告よ。」

「オレはリーダーを信じる。」

「同じく。」

「答えは変わらないわ。」

「……分かったわ。それでは、チーム戦の戦いを始めるわ。ギルドマスター。一応、開始の合図を。」

「分かった。準備は良いな。……始め!」

「さあ、君達を解放してあげるよ。」

「何度も言わせないで。私はそんな事を望んでいないわ!」


 アークもリンもセレスも分かってくれていて、他の3人を相手にしてくれていた。

 そして、数分後には参戦出来ない程度のダメージを負わせていた。


「皆!?」

「すまねえ。」

「すまない。」

「負けちゃたわ。」

「後はお前だけだわ。」

「君達を助ける為にも、負ける訳にはいかない! そして、君達をご両親の所に送り届けてみせる!」

「此所にも居たのか、『馬鹿』が!」

「……予定変更。潰す。」


 私は全力の雷乃矢(ライトニングアロー)をあいつの身体に13本を撃ち込む。

 ダメージを受けて追加効果で痺れている所を両肘と両膝の関節を砕き、顎の骨を割り、あばら骨を数本折る。

 そして、あいつの左手薬指を切り落して踏み潰す。

 相手を理解出来ない奴が愛を語るな!


「ぎっ!? ぎぁ! がっ! ぐぅ! ぎゃあ!」

「ギルドマスター!」

「勝負有り。勝者サラ!」


 後は何時もと変わらない作業で換金していった。

 そんな中、アークとギルドマスターが何か話していた。


「アーク。サラに何が有ったか知っているか?」

「絶対秘密厳守。サラにもバレないと誓うか?」

「誓う。」

「もし、誓いを破れば、お前の大切な者を殺す。それでもか?」

「ああ、誓う。サラのあの変わり様は異常だからな。」

「……俺を召喚出来てやっと召喚士として一人前に成れて、負担を掛けた両親に恩返しが出来ると幸せな1日を過ごした次の日には、毒殺されて冷たくなった両親を見るという地獄に変わった。犯人の犯行理由が『裏切られた』という自分勝手な言い分とつまらない虚栄心からだ。」

「なっ!?」

「誓いを破るなよ。」

「……ああ。」


 ……私はアークとギルドマスターの会話を知らない。





 その頃、とある国のとある建物の中では……


「次の命令は非常に重要だ。」

「はい。」

「成功すれば、望み得る限りの欲望を叶えてやろう。……だが、失敗すれば、……分かる、な。」

「はっ! 必ずや成功を収めてみせましょう!」


暖かい応援メッセージと星の加点をお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ