ちょっぴりな、ざまぁとゴミ掃除。
変形ざまぁ。
「さて、サラさん達と私共の貴重な時間を徒に浪費する訳にはいかないので話を進めましょう。」
「はい。これが『偽造』契約書と、参考書類よ。」
「実務担当官。」
「はい。……此方の方で用意したあの『2人』の書類と、サラさんの出した書類の本人の記入と血判は同じモノと判断しました。次に向こうが出した書類と見比べると、……明らかに違うという判断になります。
この国の法務実務担当官として証言します。この婚約契約書は偽物であると!」
「なっ!? この契約書は本物だ!」
「ほう。この国の宰相たる私が連れて来たこの国の法務実務担当官が偽物か出鱈目を言っていると?」
「んぐっ!」
「この国において、契約書の偽造の罪は?」
「本人とその協力者は、禁固5年か罰金の場合は金貨100枚になります。」
「捕らえよ。」
宰相は予め予測していたのか、部屋の外には騎士が控えていた。
「ふざけるな! なんで『落ちこぼれサラ』がこんな知り合いが居るんだよ!」
「そうよ。私達は悪くないわ!」
「そうよ。全部、『落ちこぼれサラ』の罠よ!」
「そうよ。これは、『落ちこぼれサラ』の策略よ!」
エリオ達は喚きながら騎士達に因って連行されて行った。
「これで、サラさん達の邪魔になる小石は排除出来ましたな。」
「ありがとうございます。ディエゴ宰相に法務実務担当官さん。」
「いえいえ。娘マイヤの恩人に対するお礼としては安いモノですよ。」
「いえ、それでも何かお礼をします。」
「……分かりました。」
こうして、馬鹿エリオ達の騒動は終わり、諸々の後片付けを終わらせて屋敷に帰った私達は、夕食を食べてのんびりして就寝した。
翌日
「さて、スノーには留守番をお願いしたし、今度は東のヒュペリオンに行くわよ。」
「おう。」
「はいですわ。」
「さあ、行きましょう。」
《楽しみー。》
私達が東門に向かって歩いていると、
「サラ、付けられているぞ。」
「分かっているわ。」
私達は悟られない様に後ろを警戒しながら、東門を抜けて少し歩いた後に街道横の森に入り、少し開けた所で止まる。
「そろそろ出て来たらどうなの?」
「……気付いていたのか。」
「当然よ。そんな素人以下の尾行なんて気付かない方がおかしいわよ。」
「僕達に支払われる正式な賠償金を払って貰う!」
「ふ~ん。国が判断した『偽造』に対して『正式』と言うなんてね。……脱獄してまで。」
「五月蝿い! サラから徴収するお金で払えば済む事だ!」
「しかも、既に武器を抜いているし。」
「おい! これが最後の慈悲だ! そこの2人! そんな落ちこぼれで詐欺師のサラの下から僕達の所に来るんだ!」
「サラ様……」
「サラ……」
「あの馬鹿エリオも、昔はまともだったのよ。」
「サラ、どうする?」
「気持ち的にはこの馬鹿達の人生を此所で終わらせても良いけど、一応は捕らえましょう。でも、腕や足の1本ぐらいは良いわよ。」
「おう!」
「はいですわ!」
「分かったわ!」
「あ、アデラは見学ね。」
《分かったー。》
「え、そのウルフは!?」
「あら、今頃、気付いたの? このアデラは私達の大切な仲間よ。」
「どうせ、『落ちこぼれサラ』の事だ。何か卑怯な方法で手に入れたに違いない。サラを倒した後に聞き出して、僕達のモノにしよう。」
「名案だわ!」
「賛成!」
「私も!」
私はこの馬鹿達がいつの間にか人として必要な知性を、何処に捨てたのかを真剣に考えてしまった。
《お母さんが言ってたー。臭い匂いがする人族は無視するか潰すかの2種類しか無いってー。》
「そうね。はあー。面倒くさいけど、やるわよ。」
私達は4人の従魔を倒して、あばら骨を2、3本折って、序でに腕も何本が折って倒した。
え!?
召喚士同士の戦いの見せ場はどうしたって?
誰だって、庭先のゴミ掃除に正装やドレスに着替える馬鹿は居る?
セレスに東門の衛兵を呼んで貰い、脱獄犯だと伝えて引き渡した。
勿論、私の名を伝えたので問題は無いわ。
私達はゴミ掃除で若干時間を潰してしまったけど、前回と同じくアデラにお願いして移動した。
途中で立ち寄った大召喚師ローレライ様の縁の地は2ヶ所有ったけど、所蔵していた書物は全て回収した。
時間に余裕が出来たら、調べてみよう。
特に何も起こらず、7日後に目的地の東の国ヒュペリオンに到着した。
一応言っておくけど、馬車だと急いでも1ヶ月は掛かるわよ。
「ようこそ、ヒュペリオンへ。どの様な目的で?」
「仕事よ。」
私達は関所用の荷物で検査を済ませ、冒険者ギルドのカードを見せながら答えた。
「ありがとうございます。通って問題ありません。」
この東の国ヒュペリオンは、ダークエルフ以外の種族が居る国として有名らしい。
まあ、確かに多種多様な種族が居るわ。
さて、散策は後でも出来るから宿屋を押さえなきゃね。
私達は宿屋を押さえて、夕食の時間まで、王都で散策しながら情報の収集を始めた。
色々な人達にこの国ヒュペリオンの事を聞きながら、序でに美味しい店は何処に有るかの確認を私は怠っていなかった。
そんな時、私達に声を掛ける人が現れた。
「おい! あんた達!」
暖かい応援メッセージと星の加点をお願いします。




