思いがけない再会。
意外な人物が!?
翌日
私達は北の森に行って二手に別れて、無差別討伐を始めた。
私とアークとアデラ、リンとセレスとスノーに別れて、久しぶりに身体を動かす事にした。
数時間後、お互いに1番デカい獲物は何かを比べる事になって、出し合うと、リンとセレスとスノー側はオーガの亜種でレッドオーガだったわ。
私達はハイトロールで大きさなら私達の勝ちになった。
久しぶりに身体を充分に動かせた私達はちょっと早いけど帰る事にした。
冒険者ギルドで今日の獲物と昨日の分で、合計が金貨で10枚になったわ。
手続きも済んだし、帰ろうとすると意外な人物が声を掛けてきた。
「サラ!?」
そこに居たのは同郷の幼馴染みで元婚約者だった「エリオ」が居た。
後、里でのエリオの取り巻きの「ドロメ」、「モニカ」、「ラゼル」も居た。
「あ~ら。こんな所に追放された『落ちこぼれサラ』が居るなんてね。」
「そうよね~。あの『落ちこぼれサラ』がどうやってこの王都まで生きて来れたのかしら?」
「きっと、あの貧相な身体を使ったんだわ。同じ女として恥ずかしいわ。」
「皆、ダメだろう。こんな所でそんな事を言ったら。」
「は~い。」
「そうよね~。」
「分かりましたー。」
止めるのなら、さっさと止めろ馬鹿エリオ!
「あら、エリオに取り巻きの3人も王都に来ていたのね。」
「ああ。サラも元気そうだな。」
「それで、何か用かしら? 私達はもう帰りたいのだけど。」
「エリオに向かって偉そうに言うじゃないわよ、落ちこぼれサラ!」
「何を言っているのよ。そっちこそ、何を偉そうに言っているのよ。」
「何を……」
「ドロメ、黙ってて。」
「エリオ……」
「受付嬢さん。部屋を借りて良いかしら?」
「ええ。こっちの奥に20人用の部屋が今、開いているからどうぞ。」
「ありがとう。さて、部屋を借りれたから、そっちで話ましょう。」
「……分かった。」
私達とエリオ達は部屋へと移動した。
「さて、改めて聞くわ。私に何か用が有るの?」
「サラ、僕達は婚約者だよね。」
「ええ。『元』婚約者よ。」
「いや、まだ僕達は婚約中だよ。」
「何を馬鹿な事を言っているのよ。仮に書類に残していたとしても、家の中からそんな書類は無かった以上はエリオの所に有ったとしても婚約という契約を交わした書類としては認めないわ。」
「何を言っているんだ、サラ。君の毒を使った悪行でダメになったんだから、契約不履行で賠償金を払ってくれなきゃあ。折角、居なくなったサラの家から賠償金を徴収しようと思っていたのに、全て持っていかれて困ったよ。だから、こうして探していたんだ。」
「……話にならないわ。エリオがそんな人間だったなんて残念だわ。」
「まあ、『落ちこぼれサラ』に言われても何とも思わないね。さあ、賠償金を払って貰うよ。」
「なら、その婚約をしたという契約書を見せてみなさいよ。」
「勿論。……これがその契約書だよ。」
私は出された契約を見る。
「まあ、見事な『偽造』契約書ね。両親と私の名前の所だけど、何処の誰が書いたのかしら? 私も両親もこんな下手な字は書かないわ。それに『血判』も偽物ね。
血判は少なくとも里では左手の親指を使うけど、家に残っていた両親の血判とは明らかに違うわ。」
「な、いや、こ、これは本物だ! サラは何を出鱈目を言っているんだ!」
「なら、きちんと確めましょう。私は此所で暮らす様になってそれなりに知り合いが出来たのよ。」
私は、一旦部屋を出て、受付嬢さんに使いをお願いした。
「さて、私の知り合いを呼ぶ様にお願いしたわ。」
「ふん。どうせ『落ちこぼれサラ』の事だから、そこら辺の落ちぶれた居酒屋のヨボヨボの爺さんよ。」
「それとも、身体を売った金だけは有る変態とかだわ。」
「言わせておけば……」
「セレス、今の内に言わせておけば良いのよ。」
「……サラ。」
「貴女達も何故、こんな『落ちこぼれサラ』と一緒に居るんだ。」
「そうよ。私達は1日に金貨1枚近く稼いだ事も有るし、もう少しで賃貸の家を借りる事が出来るんだから。」
「そういえば、エリオ。ギルドの玄関前に凄く強そうなのが居たよね。この王都には凄いテイマーが居るのね。」
「そうだな、モニカ。」
エリオ達は私を馬鹿にして、賠償金を取れると思って余裕なのか雑談を始めていた。
暫く経つとノックが鳴った。
「はい。どうぞ。」
「サラさん、遅くなりました。」
「いえ、ディエゴさんまで来て頂けるとは思っていませんでした。」
「いえいえ。サラさんのお願いならあいつらに書類を押し付けても来ますよ。それと此方がサラさんの要望の方です。」
「ありがとうございます。」
「それで、サラさんの言っておられたのはこの連中ですかな?」
「ええ。そうよ。」
「ねえ! サラ、誰よ、このおじさんは?」
「あら。そういえば紹介がまだだったわね。此方の方はこの国の宰相のディエゴさん。そして、此方の方がこの国の法務の実務担当官よ。」
「なっ!?」
「嘘よ! 『落ちこぼれサラ』にそんな人物と知り合いなんて有り得ないわ!」
「そ、そうよ!」
「なら、此所のギルドマスターに証言して貰いましょう。ギルドマスターの偽証罪は死刑ですから証明になるでしょうな。ギルドマスターを呼んできて欲しい。」
まだ部屋の外に待機していた受付嬢さんに宰相はお願いした。
直ぐにギルドマスターが来て、宰相が本物であると証言をした。
「さて、話を始めましょうか。」
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