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悪夢魔羊の能力。

どうして、こうなった!?

 私がスノーに私の魔力をあげると、手のひらサイズが一気に私よりも大きくなった。

 そして、上げた以上に魔力を8割ぐらい吸われて一瞬、立ち眩みをしたわ。


「大きくなっ……」

「サラ!?」


 体勢を崩した私をアークが支えた。


「サラ、大丈夫か?」

「大丈夫よ。」

 《お母さん、大丈夫~?》

「大丈夫よ、スノー。」

「サラ。それが『ナイトメア』と呼ばれる原因の1つよ。その魔獣は他者の魔力を強制的に吸っちゃうのよ。」

「そういうのは早く言ってよ、セレス。」


 私は少し休みを取った後、皆を集めてスノーを紹介して、リビングでのんびり過ごしていると、禁断衝動一歩手前な状態の獣に見える王妃、セリア、マイヤが入って来た。


 《……サラお姉ちゃん!?》

「うん。美味しいお肉の為よ。」

 《お母さん、あの人達は誰~?》

「大事な友人よ。仲良くしてね。」

 《は~い。》

「サラ。新しいモフモフ、いえ、仲間が増えたのね!」

「ええ、紹介するわ。名前は『スノー』よ。さあ、スノー。アデラお姉ちゃんみたいに真似をして大人しくしているのよ。そうすれば、美味しいご飯をくれるから。」

 《美味しいご飯! 分かった~。》


 肉食獣を彷彿(ほうふつ)とさせる動きでゆっくり近付き、3人は一気に襲い掛かった。


「モフモフよー。」

「モフモフー。」

「あは、モフモフ。」


 キャイ~ン! キャイ~ン!! メ~!!!


 さて、宰相の迎えが来るまで、のんびりを続けましょうか。



 昼食の時間がそろそろという時に、宰相の迎えが来て、強制的に連行されていったわ。


「モフモフー!」

「モフモフがー!」

「メ~なモフモフー!」


 昼食を終わらせた私達は、冒険者ギルドに行って新しい仲間のスノーの手続きを済ませた後、森にでも行ってスノーの強さ等を調べましょうかと出入口に数歩進むと、無限に沸くあいつらが現れた。


「ちょっと待ちな。お前らがここ最近、騒がれている『鬼姫』って女が居るパーティーか? 男1人に女3人か。」


 立ち塞がる馬鹿の後ろの方では、ニヤニヤしているこの馬鹿の同類が2人居る。

 更にその後ろ辺りは、恐怖の顔、諦観した顔、何かの賭けを始めている連中が居た。

 ……っていうか、やっぱり「鬼姫」が定着しているっ!?


「てめえみたいなガキにはまだ早いパーティー構成だ。女共が無駄に死ぬのは忍びないから、オレ達が引き取ってやる!」

「お断りよ。オークに平手打ちされて、そのまま立ち去られる様な『終わった』馬鹿と一緒になるなんて御免だわ。」

「おい! オレが優しく言ってやっているのに、いい度胸だな!」


 ニヤニヤしていた馬鹿の同類が近付いて来た。

 はい。馬鹿の仲間確定ね。


「そうね。言い過ぎたわ。オークじゃなくてゴブリンだったわ。」

「殺す!」


 知恵比べでゴブリンに負ける馬鹿3人が剣を抜いた。

 その瞬間には、アーク、リン、セレスが飛び出して馬鹿の腹に深く拳や蹴りを入れた後、何かが潰れる勢いで股の間を蹴り上げた。

 周りで見ていた男や、ギルド職員の男も含めて、顔を青くして股間を押さえていた。

 3人の何かを潰した後、アークが手際良く剥ぎ取り、臨時収入を換金して、冒険者ギルドを後にした。


 ~私達が冒険者ギルドを出た後のギルド内の会話~


「ひでぇよな。幾ら男共の方が悪いっていってもよ。」

「馬鹿! それは違う!」

「どういう事だ!?」

「アレは(むし)ろ、慈悲だ! なんせ、『鬼姫』自身は動いていないからな。」

「どういう事だ? 早く言えよ。」

「もし、『鬼姫』自身が動いていれば、少なくともオレ達は壁に張り付いていた筈だ。それ程の『恐怖』を見てただけのオレ達に与える事をするからな、『鬼姫』は!」

「そ、そうなのか!?」

「だから、『鬼姫』に対して禁句を言うな。」

「禁句ってのは?」

「そんなの鬼姫の『胸』を見れば判るだろ!」

「あ、ああ。」


 ……と、そんな内容を話していた事を私達は知らない。



 冒険者ギルドを出た私達は、最近、討伐の頻度が高い西の森の奥に来ていた。


「さて、此所まで奥に来れば大丈夫よね。」

「そうだな。」

「はいですわ。」

「周りには冒険者が居ないみたいね。」

「それじゃあ、スノーは何が出来るかな?」

 《えっとね~。眠らせる事と痺れさせる事が出来るよ~。》

「分かったわ。ちょっと試してみましょう。アーク。」

「おう。適当に釣ってくる。」

「頼むわね。」

 《行ってらっしゃ~い。》


 調べた結果は、とりあえず一般的なモンスターはスノーの状態異常が通用する事が分かったわ。

 後、待っていたり、考察している間は暇になるアデラはソロで狩りに出ている。

 まあ、3匹の獣に因るモフモフに頑張って耐えているしね。

 それと、今日は1度もウルフ系に遭遇していない。

 多分、私達にはアデラという「氷神狼(フェンリル)」が居るからかしら。


 《サラお姉ちゃーーーん。》

「どうしたの、アデラ?」

「何か、あっちの奥にお肉の人が沢山居たよー。」

「お肉の人? ……ああ、オークね!」

 《うん。》

「ちょうど良いわ。スノーの能力が同時に複数に効くか確めましょう。」

「おう。」

「はいですわ。」

「分かったわ。」

 《お肉ー。》

 《頑張る~。》



 最初は3匹がやっとだけど、オークの止めをスノーにやって貰ったお陰で最後の方は同時に8匹ぐらい効く様になったわ。

 さて、食材と換金出来る物も出来たし帰るとしましょう。



 冒険者ギルドでオークを出して明日、換金した討伐代金を貰う事になったけど、ギルドに居た連中の半数は私達を確認した瞬間に下を向いて動かなかったわ。


 憂さ晴らしに明日は、暴れようかなと思いました。


暖かい応援メッセージと星の加点をお願いします。

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