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闘技場での激闘。

マナラータ学園長の言う「最強」とは?

 マナラータ学園長が声高らかに宣言した。


「な!?」

「……」

「……ん!?」

「……あれ?」

「……おかしい!?」

「……準備に抜かりは無い筈だな?」

「はい。」

「ならば、何故、『力』が溢れず『魔法陣』が発動しないのだ!」

「そんな筈はありません。実験では成功し、ダークエルフの数は充分に確保してあった筈です!」

「ふ~ん。ダークエルフ、ね。」

「しまっ……」

「マナラータ学園長。どうやら、貴方の企みは無駄になったみたいね。」

「そんな筈はない!」


 ダークエルフって言っていたから、私達が助けたダークエルフの事かもしれないわね。

 上から受けていた命令も、生かしておくだけだったしね。

 妙な命令よね。

 それに、あの洞窟の中の牢屋の周りには、意図的に置いていた小物とかが有ったわね。

 とりあえず回収したけど、その回収したどれかが、マナラータ学園長の狙いを崩す要因だったみたいだわ。


「仕方無い。今回は最低限で我慢するしかない! 此所に居る全員を殺せばどうにでもなる!」

「マナラータ学園長、血迷ったか!?」

「黙れ!」


 マナラータ学園長が叫んだ瞬間、マナラータ学園長から植物の蔦の様なモノが溢れ出し、1本1本が私達に向かって飛んできた。

 私は余りに突然な展開に、手を伸ばせば届く位置に居たリーダー格だった貴族娘しか私の所に引き寄せる事しか出来ず、他の貴族娘達はその蔦に胸を貫かれた。


「え!?」

「ぐふぅ!」

「がはぁ!」


 アーク達は私を守りながら自身を守り、エスリア王女は護衛の騎士に守られていた。


「エスリア王女殿下、お下がりください!」


 貴族娘達3人を貫いた蔦は、そのままマナラータ学園長の下に戻り、貴族娘だった3人をマナラータ学園長の周りにぶら下げている。


「ふん。3つか。まあ、ギリギリ足りるだろう。

 ……召喚! 劣等悪魔(レッサーデーモン)!」

「馬鹿な!? 悪魔を召喚しただと!」


 蔦でぶら下がっていた貴族娘だったモノは悪魔召喚の代償に使われたみたいね。


「全てを……殺せ。」

「グルァアアアアーーー!!」

「アデラはこの()を闘技場の隅っこに置いてきて。」

 《分かったー。》

「え、きゃあ!?」


 アデラに襟の辺りを咥えられ、まばたき程度の時間で貴族娘は闘技場の隅っこに置かれた。

 因みにアデラは外見をまだ変えてない。


「アークはあの悪魔を倒して、リンとセレスはマナラータ学園長を倒して! 私とアデラはあの小物を倒すわ。アークはそれまで我慢して!」

「おう!」

「はいですわ!」

「分かったわ!」

 《分かったー!》


 私はアークの為にも、周りに注意しながら、マナラータ学園長に何かを耳打ちした小物に向かった。


「マナラータ学園長、助けてください!」

「自分の事は自分でしろ!」

「そんな~! ぐふぅは!」

「よし! 小物は仕留めたわ。封印解除(リベレイション)!」

「応っ!」

「え!?」

「何ぃ!?」

鬼角(キカク)顕現!」


 あ、アークが戦闘態勢に入ったわ。

 やっぱり劣等悪魔(レッサーデーモン)と言えどもそれなりに強いのね。


「喰らえ!」

「グルァアアアアー!」


 そして、アークの拳が当たる度にお腹に響く重低音の振動。

 あの一撃はどれだけの破壊力が秘めているのかしら?

 ……そういえば、軽く小さな丘が吹き飛んだわね。

 一応、私とアデラは助けた事になった貴族娘を守っている。

 マナラータ学園長は完全にリンとセレスに押されて、防御に徹している。


「く!?」

「あら、どうしたの? 先程までの威勢の良さわ!」

「ぎっ!」

「そうですわよ! ほら、足元がお留守ですわ!」

「がぁ!」


 アークが止めに入りそうね。


「覚醒しろ、緋桜(ヒオウ)!」


 ザシュ! ×5


「グルアアアア……」


 劣等悪魔(レッサーデーモン)はアークに首と身体中を斬られ消滅した。


「俺の勝ちだ!」

「……馬鹿な!?」

「余所見とは余裕ね?」

「しまった!」

「ガァアアアーーー!」


 セレスが、マナラータ学園長の右腕と右足を切り落とし、リンが切り口を焼く。

 素早くアークが、マナラータ学園長を身ぐるみ剥いでいく。

 淑女たる私やエスリア王女殿下、序に貴族娘にも見られて大丈夫な程度に剥ぐ。


封印縛(セシル)。」


 隠し持っていた物を全て剥いでからわざとズタズタに切り裂いたマナラータ学園長の服を拘束具代わりに使う。


「これで、『こうなっては貴様等も道連れだ!』とか言う事は無いわね。」


 マナラータ学園長の剥いだ服等から色々な薬物や謎の液体が入った小瓶が出てきた。


「サラ、相変わらず情け容赦無いわね。」

「そうですわ。」

「危険を廃するのは当たり前でしょう!」

「そうだけどね。」

「そうですけど……」

「エスリア王女殿下、詰問の準備が整いました。」

「ひっ!?」

「エスリア王女殿下?」

「だ、大丈夫よ。」


 護衛と一緒に警戒しながらマナラータ学園長に近付くエスリア王女殿下と護衛の2人。


「マナラータ学園長。貴方は何者で何を狙っていたか話しなさい!」

「ふん。『力』さえ、使えていれば……」


 あ!?

 わらわらと騒ぎに駆け付けた衛兵が来たわ。


「何事が有ったのですか? マナラータ学園長!?」

「マナラータ学園長は、国家反逆罪の可能性が有ります。騎士達を呼びなさい。」

「……!? これはエスリア王女殿下!」

「今の私の命令を聞きましたね?」

「はっ!」

「ならば、行動に移しなさい。」

「失礼しました。直ぐに!」


 エスリア王女殿下は、これ以上は此所ではマナラータ学園長からは聞き出せないと判断して騎士達を呼び、マナラータ学園長は牢屋に連行された。

 生き残った貴族娘達(結界を作動させた生徒も一緒)は個別に聞き出すという事で別行動になり、私達はエスリア王女殿下と一緒に王宮に向かった。


「サラさん。貴女の知っている事を教えて欲しいわ。」


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