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飛び級に。

やり過ぎたサラの運命は?


1時間後にまた、おかわりします。




「マロン。」

「はい。」

「解体場は、まだ行けそうか?」

「恐らくは……」

「なら、残りのも、全て解体場に出して置いてくれ。」

「はい。」

「流石にそれだけの量だから、明日の朝は無理だから、明日の3時頃にギルドに来てくれ。」

「分かったわ。」

「じゃあ、そういう事でよろしく。」



 私達とマロンさんは、ギルドマスターの部屋を出て、また解体場に向かった。


 私は言われた通りに残ったモンスターを全て吐き出したら、解体のおっちゃん達の顔がどんどん青くなって引き吊っていったわ。

 ヤバい!

 こういうおっちゃん達とは、仲良くなった方がいいと、流れの冒険者も言っていたわ。


「解体の皆さん。」

「何だ?」

「コレを今日と明日の『水代』に!」


 私はおっちゃんの1人に、金貨2枚を渡した。


「おい! いいのか?」

「どうぞ使ってください。仕事が終わった後の『一杯』に。」

「おい、お前ら! 此方のお嬢ちゃん、いや、お嬢さんが俺達に今日と明日の『水代』を頂いた。解体、気合いを入れてやるぞ!」

「おう!!!!!」

「サラ様。その年でそんな事もご存知なんですね。」

「師匠のご教授の賜物ですわ。」

「!?」


 あれ!? 引いた!?

 冗談のつもりだったんだけどなぁ。


「マロンさん。冗談ですよ。」

「何だ、冗談ですか。脅かさないでください。」

「マロンさん。それでは明日の3時頃にお伺いします。」

「分かりました。お待ちしております。」


 何かマロンさんの笑顔で疲れた私達はギルドカードを返して貰い、宿屋に帰って夕食を済ませて、お風呂に入って、さっさと就寝した。


「お休みなさい。アーク。」

「お休み。サラ。」



 翌日


 私達は宿屋で朝食を済ませて、追加で1週間分払い、町の散策に出た。

 因みに、アークの外見の装備品は、今の私くらいにはなったよ。

 流石に、アレだけ狩れば階級(ランク)も上がるよね。

 当然、アーク自身の能力も上がっている。

 後、町の中なので、私の武器や防具は「倉庫」に入れてある。

 今、腰の武器は、最初の村で、買った安物の短剣のみ。


「さて、何処に何が有るかな?」

「時間までたっぷり有るんだ。のんびりしようぜ。」

「そうよね。」


 のんびりと散策すると、こっちには甘味処、あっちには宝飾品店、そっちには魔道具屋。

 ちょっと興味が引かれて魔道具屋に行ってみる。


「いらっしゃい。」

「見てもいいですか?」

「どうぞ。当商品は、此方のカタログをご覧ください。」


 おお。1枚1枚に名前、外見の絵、説明文が付いている。

 分かり易いわ。

 ふむふむ。

 なる程なあ。

 あ、コレ欲しいかも。

 幾らかな?

 うわっ! 高い!?

 私は他のページを見てもどれもいい値段だったわ。

 諦めるしかないわ。



 さて、気分を改めて行きますか。

 こうして私達は町の中を散策していった。


 途中、少し早めの昼食を食べて、食後をのんびりしていると、如何にもな安そうで派手な服を着たチンピラの男2人が、臭そうな息を吐きながら近付いて来た。


「よお、お嬢さん。そんな底辺のガキと一緒に居るよりも、オレ達との方が余程、楽しい時間が過ごせると思うぜ。」

「特に夜がな。」

「お断りよ。」

「何!?」

「何故、雌ゴブリンにも無視される様な汚物と一緒に居たいと思う女性が居ると思うのよ?」

「ぷっ!」

「誰だ? 今ぁ、笑ったヤツぁ?」


 店の中にまだ居た他のお客さんも静かになった。


「このガキぃ、痛い目をみる前に謝る方が身のためだぜ!」

「はあ、謝る? 何故? それと、ゴブリンも逃げる様な臭い息を撒き散らさないでよ?」

「ガキが! もう遅いぜ!」

「あ、衛兵さ~ん。」

「ちっ! 顔は覚えた。精々、束の間の人生を楽しむのだな!」


 臭い息を撒き散らすチンピラ2人が、私達を睨みながら去っていった。

 入れ替わりで呼んだ衛兵さんが私達の前に到着した。


「お礼を言いたくて。私達が平和に暮らしているのは、衛兵さんが頑張っているからです。これからも頑張ってくださいね。」


 私は衛兵さんとブンブンと握手しながらお礼を告げる。

 美少女(私の事よ!)に笑顔でお礼を言われて気を良くしたのか、衛兵さんも、機嫌良く返してきた。


「いえ、皆さんの平和を守るのは、我々の仕事ですから。何か有れば、声を掛けてください。」

「はい。その時はお願いします。」


 衛兵さんは、機嫌良く、その場を後にした。

 私は後ろを振り返ると、アークを筆頭に全員が引いていた。


「あれ!?」


 私達は、店に代金を払った後、また散策を始めた。


 そろそろ、時間になった私達は冒険者ギルドに向かった。



 到着した私達が中に入ると、待ち構えていたマロンさんが、素敵(こわい)な笑顔で近付いて、私達の伝えた。


「準備は出来ています。さあ、行きましょうね。」

「……はい。」


 私達とマロンさんが2階の応接室に入ると、既にギルマスが待っていた。


「まあ、常識の範囲内の到着だな。じゅあ、始めてくれ。」

「はい。昨日、『新人冒険者』のまだ『13歳』辺りのサラ様とアーク様が『半日』以下程度の時間で、討伐したモンスターですが内訳は、


 ゴブリン×87匹

 ゴブリンアーチャー×4匹

 ゴブリンファイター×4匹

 ゴブリンメイジ×2匹

 ゴブリンジェネラル×2匹

 ゴブリンキング×1匹

 ホーンラビット×23匹

 レックレスラビット×1匹

 ブラウンボア×18匹

 パーサクボア×2匹

 ポイズンスネーク×7匹

 レイクスネーク×13匹

 レッサースパイダー×9匹

 オーク×40匹

 オークソルジャー×4匹

 オークジェネラル×1匹

 オーガ×11匹


 になります。」

(マロンさんの言い方に「刺」が有るよ~。)


「新人冒険者どころか、Cランクの凄腕冒険者並みの成果だな。」

「サラ様。アーク様。手元に置いておきたい物は有りますか?」

「それなら、ゴブリンジェネラル、ゴブリンキング、オークジェネラルの魔石を引き取るわ。」

「分かった。後で解体場に行って受け取ってくれ。」

「ギルドマスター。サラ様達は、これだけのモンスターを討伐したので、宣言通りに『Cランク』に昇級しましょうか?」

「ああ。後、昨日、聞き忘れたが、薬草等も採取したか?」

「ええ。合間にだけど……」

「なら、ギルドに出しても良い分を出してくれ。」


 私は、ギルマスに言われるままに、薬草を出した。


「充分だ。マロン。」

「はい。」

「コレ等も、昇級ポイントに加算して、ギルドカードをCランクに更新してくれ。」

「分かりました。サラ様。アーク様。Cランク承認。おめでとうございます。」

「……ありがとうございます。」





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