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ダークエルフの姫君達は救出後は何処へ。

 私の声に僅かに反応した牢屋に一番近い娘が答えてくれたわ。


「……本当ですか?」

「とりあえず、牢屋から出ましょう。セレス。」

「分かったわ。」


 セレスは私の呼び掛けでやって欲しい事に気付いて、牢屋の鍵を凍らせて破壊した。

 以前、セレスから聞いた時は本当かなぁと思ったけど、本当に凍らせて破壊したわ。

 しかも、牢屋の柵も一緒に凍らせていたから、破壊した時はちょっぴり綺麗だったのよね。


「さあ、これで牢屋から出れるわ。後、広範囲回復魔法(エリアヒール)と広範囲状態異常回復魔法(エリアキュアーズ)。そして、広範囲洗浄(エリアクリーン)。」

「あ!?」

「これで、大丈夫かしら?」

「ありがとうございます。この場に居る者達の代表としてお礼申し上げます。」

「貴女が姫君と呼ばれる方かしら?」

「……はい。」

「貴女達が普段はどう呼んでいるか分からないけど、『ガノフ』という男はご存知?」

「貴女はガノフの知り合いですか?」

「そうね。これでお互いに最低限の信用を持てたと思うわ。それじゃあ、詳しい話は後にして此所から出ましょう。」

「はい。皆、助かったのよ。」


 捕らわれた姫君達が牢屋から出た後、セレスに案内を任せて、私は何か重要な物は無いか確認した後、皆と合流した。

 洞窟の中と洞窟の外でどちらが良いか聞いたら、「外」と言われたから外で体力回復の為に食事を振る舞ったら皆、美味しそうに食べていたわ。

 ただ、アデラにビックリして悲鳴を上げられてアデラが可哀想だったけど。

 (かしら)と謎の召喚士は洞窟の出入口に一番近い行き止まりに置いてある。

 この謎の召喚士は私を追放した里以外の召喚士の里出身で、この国から更に4つ北西の国から命令されて来たらしい。

 その西の国の名は「ソイルグラン」と言うらしいわ。

 この召喚士も下っ端の為に大した情報を持っていなかったわ。

 それと、いつも通りにアークが集めてくれた奴等の装備品等を「倉庫」に仕舞う。

 今後の事を話す為に食後のまったりをしている姫君達に話し掛けた。


「改めて自己紹介するわ。私は冒険者のサラ。そして、アークとリンとセレスよ。それとアデラ。」

「アークだ。」

「リンですわ。」

「セレスよ。」

「グル。(アデラだよー。)」

「あた、妾の名前は『パールシア=イヌイース』と言います。パールとお呼びください。」

「私は姫君の側近の『ハンナ=ロセリア』と言います。」

「同じく側近の『レリア=ロセリア』と言います。」


 こうして、お互いの自己紹介の後、今後の予定を話し合った結果は、このまま此所で一夜を過ごして、早朝夜明け前にセレスに翔んで貰い、ガノフ達に報せて迎えに来て貰う事になったわ。


 翌日早朝


「それじゃあ、セレス悪いけど、お願いね。」

「サラ、行ってくるわ。」


 パール達は牢屋生活が余程キツかったのか、まだ寝ているわ。

 さて、換金予定だった昨日狩ったオークを捌いて朝食用として準備しましょうか。


「お早うございます。」

「サラさん。おはようございます。」

「サラさん。おはよう。」

「おはよう。目が覚めたのね。簡易の寝床を用意したけど、良く眠れた?」

「はい。サラさん達のご厚意で久しぶりに良く眠れました。」

「それは良かったわ。さあ、朝食の準備は出来たわ。頂きましょう。」

「はい。」×ダークエルフ達




 数時間後、セレスを先頭に迎えが来たわ。


「サラ、お待たせ。」

「セレス。ご苦労様。」

「サラ殿。言いたい事は沢山有りますが、姫君を助けて頂いてありがとうございます。」

「……アハハ。」

「それでは、救出後に行く予定だったダークエルフの村に向かう。」

「サラ、きちんと宿屋は精算してあるわ。」

「ありがとう、セレス。」


 こうして、私達は秘匿されたダークエルフの村に向かう事になった。

 (かしら)と謎の召喚士はガノフさんが預かる事になった。



 ……馬車に揺られて2日目の朝にダークエルフの村に到着したわ。

 と、言っても一見すると普通の村で、村の活性化と言う名目で姫君達が住む事になる。

 勿論、この村人全員がダークエルフで、書類上の名前は別人になる。

 何処から引っ張って来たかというと都市の貧民層(スラム)という事になっている。

 都市の領主はダークエルフでは無いが理解者で影ながら手を貸しているみたい。


 さて、「共同では無いけど、姫君達を助けたから代価を払う。」と言って下がらないガノフさん達をどうしよう。

 ……そうだ!

 流れの冒険者が言ってたわ。

「物とかで欲しく無かったら、『貸し』にしろ。」って。

 よし。それでいこう。


「分かったわ。きちんと代価は払って貰うわ。」

「そうか。良かった。」

「但し。」

「但し?」

「代価は『貸し1つ』よ。」

「貸し1つ?」

「私達が、困った時に貴方達が出来る事が有ったら助けて欲しい。」

「そんな事で良いのか?」

「ええ。それが良いわ。」

「分かった。サラ殿達に何か困った事が有れば、必ず手を貸そう。」

「その時はお願いするわ。後、王都に行きたいけど、此所からだと、どう行けば良いかしら?」


 私達はガノフさん達に聞いたみた。


「色々と聞いてみた結果なんだけど、先ずは最寄りの町に行き、そこから王都に行くと見せ掛けて、その町からアデラでの移動が一番早く王都に到着するみたい。皆は何か意見が有るかしら?」

「サラがそう決めたのならそれで行こう。」

「賛成ですわ。」

「私も。」

 《いっぱい走れるー。》


 パール達やガノフさん達に別れの挨拶とお互いの連絡先を教えて、私達は最寄りの町を目指す事に。



 ……午後3時頃に到着した私達は宿を取り、明日の出発に備えた。



 翌日


「王都を目指して行くわよ!」

「おう!」

「はいですわ!」

「ええ、サラ。」

 《おー!》





 とある国のとある建物の中では……


「どうやら、『駒』の方は失敗したみたいだな。」

「はい。しかし、回収すべき『素材』は手に入れました。」

「それと、『消耗品』の方はどうだ?」

「今朝、届いた報告書には異常無しとなっております。」

「次の報告書で問題無ければ、『使う』ぞ。」

「畏まりました。」

「次の報告書は何時だ?」

「9日後です。」

「ならば、9日後に合わせて準備しろ。」

「はっ!」

「ふっ! このオレ様が『最強』を手に入れるまで、後9日か。」






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