やっちゃいました!
主人公が動けば良くも悪くもイベントが発生する。
解散した後、私達はとりあえず森に向かった。
「サラ、どうして森に?」
「え~とね。明日、ダークエルフの姫君達を救出する作戦に参加するでしょ。だから、その前に身体が動くか確かめておこうと思ったの。」
「分かった。」
私達は都市から少し離れると、リンとセレスには異空間に入って貰い、私とアークはアデラに乗ってちょっと走って適当な辺りで降りると、リンとセレスを出す。
「リン、セレス。」
「サラ様。都市から少々離れた所ですわね。」
「都市に近い所だと、彼らの作戦に何らかの障害が有ったらいけないでしょう?」
「そうですわね。」
「それじゃあ、この辺りでするのね、サラ?」
「そうよ。さあ、久しぶりに狩りまくるわよ!」
「おう!」
「はいですわ!」
「分かったわ!」
《やるぞー!》
こうして、私達は狩りまくっていき、森の中で少し遅めの昼食を食べていると、アデラが気付いた。
《森の奥から美味しそうな匂いがするー。》
「本当?」
《うん。森の奥からするよー。》
「……気になるわね。」
「サラ、行くよな?」
「そうね。リンもセレスも良い?」
「はいですわ。」
「私も気になるわ。」
「それなら、確認しましょう。」
私達は昼食を終わらすと、アデラの誘導で進んで行くと、森の奥に見張り付きの洞窟が有って、ほんの少し前まで食事をしていた形跡が残っていた。
「また盗賊?」
「待って。」
「何、セレス?」
「確かに盗賊には見えるけど、装備している物が不自然よ。」
「どういう事?」
「流石にこの距離だと、まだサラには分かり難いわよね。確かに外見は盗賊だけど、装備がきちんとした物なのよ。奪った物を使っているとかではなくて、謂わば支給品の様な感じだわ。」
「……もっと近付きましょう。」
セレスの言葉で、私達は近付いて確認すると、確かにセレスの言う通りだった。
「確かに不自然ね。それに、盗賊のアジトだとしても、森の奥過ぎるわ。規模が大きいのであれば、冒険者ギルドが何か言ってくれる筈だしね。」
「どうする、サラ?」
「勿論、潰すわ。」
「分かった。」
「それで、どう攻めますの?」
「とりあえず、アデラはこの辺りで見張りね。他に誰か来たら教えてね。」
《分かったー。》
「入る順番は、セレス、リン、私、アークね。セレスは向かって来る奴らをどんどん凍らせていって。枝道を発見した時は、セレスがその出入口を氷で塞いで、リンはその間は周辺の警戒を。アークは後方の警戒をお願い。」
「任せておけ。」
「はいですわ。」
「分かったわ。」
《分かったー。》
「さあ、行くわよ!」
掛け声と共にセレスは見張りを氷漬けにして、私達は洞窟へと侵入した。
久しぶりの先頭にセレスは張り切り、どんどんと盗賊?を氷漬けにしていく。
枝道も即座に氷で塞いでいって、ある程度広い場所に出た。
「そこまでだ!」
「あら、歓迎して頂けるのかしら?」
「ふざけるな! お前ら、何者だ?」
「答える必要は無いわ。」
「なら、捕らえて吐かせるまでだ! おい!」
「……召喚! 森灰魔熊!」
「ガアアアア!!」
「え、召喚士!?」
「召喚士が召喚する魔獣は通常のモノより強力だ。死にたくなければ、早く命乞いをするのだな。」
「アークはあの従魔を、セレスはあの頭らしき奴を、リンと私がそれ以外をやるわ。ただ、向こうの召喚士と頭は捕縛で!」
「おう!」
「はいですわ!」
「分かったわ!」
「封印解放!」
「何ぃ? 向こうにも召喚士がいるだと!?」
「ガアアアア!!」
「お、結構やるな。だが、俺の敵じゃあねえ!」
ザシュ!
「ガアアアア……」
「まあまあだったな。さて、向こうの召喚士を捕らえないとな。」
「風乃爆丸!」
「炎乃矢!」
「ぐふぅ! がぁ!」
「げふぅ! ぎぃ!」
「がはぁ! ぐぁ!」
「ぎゃぁ! げぇ!」
「雑魚は片付いたわ!」
「セレス、終わりましたの?」
「凍結弾!」
「ぎぃあああー!」
「サラ。頭の腕と足を潰したわよ。」
「ご苦労様。アーク、封印縛。」
「さて、貴方達は何者なのかしら?」
「……」
「言わないと苦痛の時間が延びるだけよ。」
私は、頭の足にナイフを刺したりぐりぐりしながら、やっと聞き出せたのが、上からの命令で捕らえた者達を生かしておく事だけだった。
頭自身が下っ端の為に、殆ど知らないみたい。
ただ、捕らえた者達がある意味でかなり問題だった。
……捕らえた者達は、……ダークエルフだったのよ!!!
…………………………そうよ! やっちゃいました!!
あれ程に悲壮感を出していた彼らの覚悟を潰してしまいました!!!
まあ、頭と謎の召喚士は捕縛して、ダークエルフの救出に向かったけど、二手に別れてやったわ。
残党狩りをアークとリン。
2人には悪いけど、残党狩りが済んだ後は剥ぎ取りと焼却処分をお願いした。
救出組が私とセレス。
私とセレスは、更に奥に有る牢屋に行くと、ダークエルフ達が居た。
ダークエルフ達の大体の位置関係から、重要人物を割り出すとあの女性が多分彼らが言っていた姫君ね。
それと、端の方に居る娘達も大分キツいみたいね。
早く手当てしないと危ないわね。
「助けに来たわ。」
暖かい応援メッセージと星の加点をお願いします。




