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真実の愛。

明けましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いいたします。


年に1度の豪華な食事。

でも、その後は?



 ……そんな訳で領主様にお昼に招待されて、食堂に着いたけど、並べられた料理の内容にビックリしたわ。

 とりあえず、席に着いて、聞いてみたら今日は年に1回の祭日みたいで、それも有って料理が豪華らしいわね。

 後、今日の祭日は各家庭でやる物だから、外観は他の日と同じ日常と変わらないとの事。

 食堂には領主とその奥様、長男と次男が揃っていた。


「初めまして。セベロの妻でマリアンと言いますわ。」

「初めまして。長男のカタシスと言います。」

「初めまして。次男のサタリスです。」

「初めまして。冒険者のサラよ。」

「初めまして。アークだ。」

「初めまして。リンですわ。」

「初めまして。セレスよ。」


 因みに、流石にアデラは食堂に入る事が出来ず、別室で肉料理をご馳走になっているわ。


「改めて謝罪させて欲しい。」

「その件に関してはもう良いと思います。ある意味では最も厳しい判断が降されましたから。」

「……そうか。所で話は変わるが元愚息が他にどの様な迷惑を掛けたのだ?」

「簡単に言えば、依頼の達成に関わる時間が早いという事で絡まれたわ。」

「そうなのか? しかし、どうやって?」

「それは冒険者として言えないわ。」

「それは失礼した。冒険者の手の内を聞くのはご法度でしたな。」


 こうして領主家との食事が終わり、お(いとま)しようと口を開き掛けた時に、次男のサタリスが口を開いた。


「帰る前に、冒険者としての活躍をお聞きしたいのですが、少し時間を頂けませんか?」


 結局、断わる事が出来ず、受付嬢さんはギルドの馬車で帰り、私達が帰る時は領主の馬車で冒険者ギルドに送って貰う事になったわ。

 そして、この次男のサタリスの目的は話し始めて直ぐに分かったわ。


「そうですか。セレスさんはその様に対応されたのですね。セレスさん、それは素晴らしい事だと思います。」

「ありがとうございます。」


 ……とまあ、5分も掛からず、話の内容は次男サタリスに由るセレスへの賛美へと変わったわ。

 セレスも直ぐに次男サタリスの意図を感じて、向こうにバレない程度に冷たい対応になっている。

 しかし……


「セレスさん。貴女はやはり素晴らしい女性だ。冒険者などという野蛮で危険な事をしてはいけないと思う。そして、食堂で感じていましたが確信しました。僕の真実の愛はセレスさんと共にあると。だから、冒険者を辞め、僕の婚約者になって頂けますか?」

「サタリス、本気か?」

「はい。お父さん。」

「サタリス、本気なのね?」

「はい。お母さん。」

「セレスさん。サタリスはこう言っていますが、どう思いかしら?」

「それは勿論。」

「そうか。僕の真実の愛を受け入れてくれるんだね。」

「それは勿論、お断りします。」

「どうしてですか? 僕の婚約者になれば、もう野蛮で危険な冒険者をする必要はないんですよ。」

「私の外見と僅かに話した上辺だけの内容で私の全てを知った様な事を言うのは止めてもらえないかしら?」

「セレスさん。どうしてそんな心にも無い事を言うんだ。確かに次男という立場では不安が有るかもしれないけど、僕はこう見えても優秀なんだ。セレスさんが不安になる様な事はないんだよ。」

「もう1度言います。お断りします。」

「……そっか。セレスさんは冒険者だったね。だから、僕の真実の愛を受け取って貰うには、言葉だけでは足らないんだ。」

「何を言っているの?」

「僕の真実の愛を受け取って貰うには、セレスさんを守れる事を証明するしかない! だから、僕はセレスさんに決闘を申し込みます!」

「は!?」×サタリス以外の全員

「僕が優秀なのは座学だけでは無いんだ。」

「領主にして父親のセベロさん。受けてもよろしいですか?」

「……サタリスの熱を冷ましてやって欲しい。」

「……サタリス。何処で育て方を間違えたのかしら?」

「分かったわ。その決闘を受けましょう。」

「良かった。僕の真実の愛を受け止める気になったんだね。」

「私に勝てれば考えましょう。」


 領主館の中庭に移動した私達は、静かにセレスとサタリスの決闘を見守っている。

 本来ならサタリス側の家族3人は暗い顔色をしている。

 セレスは模擬戦用の細剣を、サタリスは標準的な剣と盾を構えている。

 審判は執事さんがやるみたいで決闘の規則をお互いに確認し終わったみたいだわ。


「準備はよろしいですかな?……では始め!」


 両者は、出だしはゆっくりだったけど、少しずつ加速して行き、次第に激しくなっていくけど、それは表面的な部分だけで、セレスの表情は冷めきっていたわ。


「ぎっ!」

「そこまで! 勝者セレス様!」

「それでは余り長居は良くないと思いますので、これで失礼します。行きましょう、サラ。」

「ええ。それでは失礼します。」

「ああ。長く付き合わせてすまなかった。」

「待ってください。僕はまだ……」

「未熟で無知な坊っちゃんのおままごとにもう付き合う気は無いわ!」

「待ってください!」


 私達はサタリスの制止の声を無視して、領主館を後にして用意されてた馬車で冒険者ギルドに向かった。



 冒険者ギルドに到着した私達はまだ討伐報酬を貰っていないから、受付嬢さんの所に行った。


「お疲れ様です。」

「表面化してないだけで、三男も次男も同じだったわ。」

「そうでしたか。では、ギルドカードをお願いします。……はい。処理は終了しました。討伐報酬の大銀貨5枚です。討伐したモンスターは如何されますか?」

「ああ。全てギルドに売るわ。」

「分かりました。それでは素材売買の代金と薬草のと合わせまして合計で大銀貨3枚になります。」

「ええ。それで良いわ。」


 私は合計で大銀貨8枚を受け取ってギルドを出ようとすると受付嬢さんが待ったを掛けた。


「待ってください。少しお時間を頂けませんか?」




暖かい応援メッセージと星の加点をお願いします。

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