周辺のモンスターを狩り尽くせ!
やっちゃた、サラ。
1時間後におかわりします。
とりあえず、町の外に行く途中で、小腹用に屋台の焼き串等を買って「倉庫」に仕舞う。
「アーク。町の外に出たわ。狩りまくるわよ。」
「おう!」
ふふん。
従魔が居ない召喚士がモンスター相手に実戦するなんて、正に自殺行為よね。
でも、私は生き残った。それは生き残れるだけの、スキルや魔法を身に付けて使っていたから。
最初の頃は本当に一戦毎に「死」を感じたものよね。
さあ、身に付けたスキルや魔法を存分に使うわよ。
「アーク。右前方に5M先に3匹よ。」
「了解。」
「アーク。左前方に10M先に5匹よ。」
「分かった。」
「アーク。前方15M先に1匹よ。」
「おう!」
「アーク、危ない! 風乃裂刃!」
「サラ、助かった。」
「気をつけて。」
「ああ。」
途中に軽く食休みしながら、アークはモンスターを狩りまくって、私は合間に、目に付く薬草を採取して、アークが討伐したモンスターを「倉庫」に回収していったわ。
ちょっと奥まで行き過ぎて、ゴブリンとオークの集落を潰したのはご愛敬よね。
そろそろ時間が来たから町に戻る事にしたわ。
成果
ゴブリン×87匹
ゴブリンアーチャー×4匹
ゴブリンファイター×4匹
ゴブリンメイジ×2匹
ゴブリンジェネラル×2匹
ゴブリンキング×1匹
ホーンラビット×23匹
レックレスラビット×1匹
ブラウンボア×18匹
パーサクボア×2匹
ポイズンスネーク×7匹
レイクスネーク×13匹
レッサースパイダー×9匹
オーク×40匹
オークソルジャー×4匹
オークジェネラル×1匹
オーガ×11匹
いやぁ、狩った狩ったわ。
……そういえば、以前、戦い方を教えて貰った流れの冒険者に言われたわね。
「討伐モンスターを1度に全部出すと面倒だ。」
とりあえず、半分ずつ出しましょう。
町に戻り、冒険者ギルドで換金して貰う為に受付嬢の窓口に並ぶ私達。
「ご用件は?」
「モンスターの討伐報酬をお願いします。」
「では、ギルドカードを。」
「はい。」
「では、こちらのカウンターに乗せて下さい。」
「う~ん。ちょっと頑張って討伐したから、乗せきれない、かな?」
「それなら、解体場に行きましょう。此方です。」
「おや、受付嬢のマロンじゃないか、どうしたんだ?」
「新人冒険者の此方の方が、頑張って討伐したという事で、案内しました。」
「そうかそうか。なら、こっちに置いてくれ。」
「こっちね。」
私は「倉庫」から、ゴブリン40匹を置いていく。
「ほう。収納系のスキルか。」
「将来、有望な冒険者だな。」
私は「倉庫」から、ホーンラビット23匹、レックレスラビット1匹、ブラウンボア10匹、パーサクボア2匹と、出していく。
「まだ、出せるのか!」
「将来ではなく、もう既に有望な冒険者だな。」
私は「倉庫」から、ポイズンスネーク7匹、レイクスネーク13匹を出す。
「まだ、有るんか!?」
「本当に新人冒険者か!?」
私は「倉庫」から、オーク5匹を出す。
「以上です、マロンさん。」
「あはははは。今日登録した新人冒険者が……」
「解体はやっておくから、マロンはあっちで休んでいるんだ。」
「……はい。」
「あれ、出し過ぎた!?」
「おい! レックレスラビットが有るぞ!」
「え!? 『見かけに騙されるなモンスター』ランキング上位で、ランク『B』の!?」
「ウソっ!?」
(アーク、アレ強かった?)
(いいや。)
(何か、雲行きが怪しくなったわね。)
(そうだな。)
「サラ様。アーク様。ちょっと移動しましょうか。皆さんはそのまま解体をお願いします。」
「任せておけ。」
「マロンさん。何か笑顔が恐いんだけど……」
「さあ、行きましょう。」
マロンさんが掴む腕は剥がせそうに無いまま、ギルドの2階に行き、とある扉の前に立ち、ノックした。
「ギルドマスター、マロンです。」
「入れ。」
「失礼します。」
「どうしたんだ?」
「今日登録した新人冒険者についてです。」
「つまり、マロンに腕を掴まれているのが、その新人冒険者か?」
「はい。」
「まあ、とりあえず、入って座れ。」
「失礼します。」
「それで、何が有って新人冒険者を連れて来た?」
「はい。サラ様とアーク様は今日登録したのですが、精々5時間程で、討伐したモンスターの数が大量で、しかも、その中に『レックレスラビット』が1匹混じっていました。」
「何!?」
「お前達2人で、か?」
「はい。私達2人で、です。」
(アークが1人で倒した事は黙っておこう。)
「うむ。まさか、まだ残っているという事は無いよなぁ~?」
私達は思わず肩が跳ねた。
「おい! まさか本当に残っているのか!?」
「正直に吐きましょうねぇ。」
「マロン……ちゃん!? 顔が笑顔だけど恐いよ。」
「顔が何ですか?」
「いえ。何でも無いです。」
「さあ。サラ様。アーク様。吐いて下さい。」
「まだ、半分くらい……残っています。」
「まあ、それは後、どれくらい残っているんだ?」
「ゴブリン47匹、ゴブリンのアーチャーにファイターにメイジが合わせて10匹、ゴブリンジェネラルが2匹、ゴブリンキングが1匹。」
「なっ!? 上位ゴブリンにジェネラルにキングか!」
「後、レッサースパイダーが9匹、オーク40匹、オークソルジャー4匹、オークジェネラル1匹、オーガ11匹で、以上です。」
「今日、登録したんだよな?」
「はい。」
「どうやって、戦う力を身に付けたんだ?」
「半年間、とある理由で死に物狂いで、単独でモンスター討伐をしていました。そのお陰で、探知・捜索のスキルが向上して、攻撃も近接・遠距離も出来る様になり、そこに近接特化のアークが加わった結果です。」
「なる程な。一応聞くが『とある理由』とは?」
「話せません。」
「そうだよな。聞いてみただけだ。話したくないなら、話さなくていい。」
「はい。」
「たった2人でそこまで出来るなら、ギルマス権限で、現段階で冒険者ランクD確定。今、言った残りが本当なら、ランクC確定。」
暖かい応援メッセージと星の加点をお願いします。




