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秘策とは?

サラは3人をどう引き剥がす?

「私達が冒険者として各地を廻るから、その時に契約が出来た仔が居たら、この屋敷の護衛として置いていきます。それならどうです?」

「……そうですな。それならば、さほど問題は無いでしょう。どうですかな、王妃様、エルセリア王女殿下?」

「……分かったわ。」

「……分かりましたわ。」

「それに、契約出来る個数が1匹だけとは限らないわ。もしかしたら……」

「……!?」×王妃、王女、侍女

「ねえ、サラちゃん。その時は、ね?」

「サラ。私達、友達、ううん。親友よね?」

「そうね。でもその場合は他の人の協力が必要よ。例えば、宰相さんとか。ねえ、宰相さん。王妃様達が今まで以上に王族として頑張れば、多少の我が儘が聞けますよね?」

「確かにそうですな。今まで以上に頑張って頂ければ、予算的にも、心情的にも余裕が出来ますのでその場合であれば、少々の我が儘を聞く事が出来ましょうな。」

「勿論、そういう出会いが有るまでは私達が屋敷に帰って来た時は、次の日から数えて3日はのんびりするわ。」

「……分かったわ。」

「……私、頑張るわ。」

「……セリア様、私もお手伝いします。」

「それでは、この後の予定が詰まっています。王宮に戻りますよ。」

「あ、宰相さん。ちょっと相談が有るけど、良いかしら?」

「勿論ですとも。」


 こうして、未来を喪い掛けた3人の女性は帰っていった。

 そして、私達と宰相さんは屋敷の応接室に移動した。


「それでサラ殿、ご相談とは?」

「その前に、宰相さんは何処まで、私達の事を知っていますか?」

「何故、その様な事を?」

「私達が王女殿下と宰相さんの娘マイヤさんを助けた事自体は感謝していると思いますが、だからと言って、私達の事を調べるのは別問題だからよ。」

「確かにそうですな。父親としては娘を救って頂いた事は感謝しておりますが、この国の宰相という立場の者としては、調べない訳にはいきませんからな。」

「それは当然だと思うわ。」

「Cランク冒険者サラディアナ=レイアース。召喚士の里出身。両親はこの国の英雄である、Sランク冒険者の召喚士レオンハール=レイアースと同じく召喚士レイチェル=ルシフェレス。両親のそれぞれの血縁関係は無し。

 因って、現在、召喚士の里にはサラ殿の血縁者は居ない。

 サラ殿は将来を期待されていたが、度重なる召喚の儀式の失敗で蔑まされる立場になるが、遂に召喚の儀式を成功させる。

 しかし、里では失敗扱いとなる人型を召喚する。それがアーク殿。

 召喚の儀式が終わったその次の日に何故か、変死する者が複数現れ、それを里長が前に出て、サラ殿の責任と言っていた。

 更に悲運な事にその変死した者の中にサラ殿の両親も含まれている。

 結果、その場で里長により里を追放されたが、次の朝には里を訪れ、里長の息子の所に訪れた後、実家に戻り、実家の中を整理し両親を里から離れた所に埋葬して、里を出て冒険者になり今に至る。……何処かに誤りがありますかな?」

「いいえ。素晴らしい調査結果ね。」

「サラ殿の経歴と今回の相談はどう繋がりますかな?」

「私は大召喚師ローレライ様に憧れ、越えたいと思っているわ。」

「素晴らしい目標ですな。」

「その為には、各地に散らばるローレライ様の(ゆかり)の地を訪れたいのだけど、地名は分かっていても、それが何処に有るのか分からないので、そこを宰相さんに協力して欲しいのよ。その対価として、少しあの2人を焚き付けたわ。」

「なるほど。そういう事でしたか。確かにそれならば、妥当な対価と言えますな。では、明日にでも、王城にお越しください。話を通しておきますので。」

「良かったわ、協力して頂けて。」

「いえいえ。あの2人を動かすのは大変なので助かります。」

「そうなのね。」

「それでは、私めも失礼させて頂きます。」

「宰相さんも忙しいと思うけど、話を聞いて貰えて良かったわ。」


 こうして、アデラの成長(ぎせい)により、混沌(カオス)と化したがなんとか収まり、その後は穏やかに過ごす。


 翌日


 私達は朝食を食べた後、王城に向かう。


 王城に到着した私達はきちんと話を通しているみたいで、すんなりと進んだ。

 しかもアデラも一緒で、何故だろうと思っていたら、謎は全て解けた。

 ある部屋に入ると、そこには王妃とセリア王女にマイヤに数人のメイドさんが居た。

 ……そういう事ね。


「大変申し訳ありませんが、サラ様とアーク様以外は此所でお待ちください。」

「分かったわ。リン、セレス、アデラ。この部屋でゆっくり待ってて。特にアデラ。」

 《何、サラお姉ちゃん。》

「アデラ。本来は狩りをしなければ獲物、つまりはご飯は手に入らないわ。」

 《うん。そうだね。》

「だから、この部屋で美味しいご飯の為に狩りの代わりとなる事をしなければならないわ。」

 《……待って! まさか!?》

「リン、セレス。アデラをお願いね。」

「はいですわ。」

「分かったわ。」

 《……待って! サラお姉ちゃん!》

「アデラ、頑張ってね。」

「うふふふ。」

 《サラお姉ちゃーーーん!!》


 キャイ~ン! キャイ~ン!! キャイ~ン!!! 


「サラ様。アーク様。此方になります。」 

「ありがとう。」


 部屋に入ると、宰相さんと文官らしき男性が1人居た。


「良く来たね、サラ殿とアーク殿。」

「昨日の今日でありがとうございます。」

「先ずはこれを見て欲しい。」


 宰相さんはそう言いながら何かを広げた。



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