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アデラの悲運。

何故、王妃様とセリア王女殿下が屋敷に来るのか?


 ナシオのお願いで私達は屋敷でのんびりする事にした。

 昼食を挟んで、アーク達と模擬戦したり、遊具で遊んだりしながらのんびりしていると、馬車と衣装が表面上は中級貴族に扮した王妃様とセリアが入って来た。


「サラ、もふもふ、もとい、森灰狼(フォレストグレイウルフ)のアデラちゃんは何処?」


 そこには目を血走らせた危険な状態の女が2人居た!


「此所よ。」

 《サラお姉ちゃん。……何か怖い。》

「大丈夫よ、アデラ。所で今日はどうしたのよ?」

「サラさん。後で説明するからアデラちゃんにもふ……触らせて。」

「……そういう事ね。アデラは此所よ。」

 《サラお姉ちゃん。どうすれば良いの?》

「されるがままにしていれば良いのよ。」

 《……サラお姉ちゃん。やっぱり怖い!》

「アデラの美味しいご飯の為よ。2人共、どうぞ。」

「サラさん。アデラちゃん頂きます。」

「夢にまで見たもふもふー!」

 《サラお姉ちゃーーーん!》


 キャイ~ン! キャイ~ン!!


 そこには、何かの境地にたどり着いた様な顔をするアデラと、全ての快楽を味わっているかの様な顔をする「この国の王族」の王妃とセリア王女殿下が居た。


「もふもふだわ~。」

「もふもふよ~。」


 因みにマイヤさんは侍女という立場を支えに「かなり」我慢している。

 あ、セリアが「来い来い」している。

 マイヤさんは王女殿下の命令という大義名分を手に入れて、涙を流しながらアデラの腹に飛び込んだわ。


「もふもふ~。」


 あれは暫くは帰って来そうに無いわね。

 私は気分転換に門の方に行くと、王妃とセリアの護衛をしていた騎士達が居た。


「サラ殿。何故、王妃様とエルセリア王女殿下は此方に来られたのでしょうか?」

「我々は何も聞かされていないのです。」

「あ~。簡単に言うと、王族と言えども手に入れる事が出来ない事が有るけど、たまたま運良く、その1つがこの屋敷に有るから来たのよ。」

「……そうですか。サラ殿。因みにソレは何ですか?」

「明日以降も騎士を続けたいなら知らない方が良いわ。」

「……分かりました。それと危険は有りますか?」

「う~ん。危険はほぼ無いわ。」

「ほぼという事は有るという事では?」

「大丈夫よ。その危険に比べたら、王妃様が自分のお気に入りのドレスを自分で切り裂く可能性の方が高いわ。」

「……そうですか。」

「ただ、若干の中毒性が……」

「中毒性!? やはり、危険が!」

「それも大丈夫よ。若干の中毒性と言っても身体には無害だし、むしろ、上手く使えば、王妃様とエルセリア王女殿下の王族としてのお仕事をより頑張る様になるわ。」

「サラ殿、本当ですか?」

「ええ、本当よ。多分、宰相様は知っていると思うから、私からの伝言で『上手く使ってください。』と伝えて。」

「分かりました。必ず伝えます。」

「まだ当分掛かるだろうから、貴方達もゆっくりすれば良いわよ。」

「ご配慮、ありがとうございます。」


 私は屋敷に入るとナシオに表の騎士達に軽食と紅茶を出す様に指示を出した後、リビングに行くと、蕩け切った女性3人と何か遥か遠い所を見ているかの様なアデラが居た。


「もふもふだわー。」

「もふもふよー。」

「もふもふー。」


「ナシオ。」

「はい。サラ様。」

「アデラの事を誰に知らせたの?」

「はい。王妃様と宰相様です。」

「素晴らしい選択と配慮だわ。これからもよろしくね。」

「光栄の至りです。」

「それじゃあ、この3人が冷えるのはまだ当分は先だから、基本的には放置しましょう。長引くようなら、誰かが呼びに来るわ。」

「分かりました。」

「私は部屋に居るから何か有れば報せて。」

「分かりました。」


 私は自分の部屋に入るとベッドに飛び込んだ。


「はあ。これからどうしようかなぁ。」


 私は最初の目標の大召喚師ローレライ様と同じ従魔数にするという目標は達成したけど、今のままでは大召喚師ローレライ様を越えるのは難しい。

 かと言って4体目の従魔契約は命の危険が有るわ。

 あの大召喚師ローレライ様でさえ、従魔は3体なのだから。

 里でわたしが知るこが出来る資料や文献は全て私の頭に入っている。

 後は可能性としては、里長の家に有る可能性だけど、これは諦めよう。

 ……となると、大召喚師ローレライ様の(ゆかり)の地とかかしらねぇ。

 全てを覚えているから行ってみるのも良いかもしれないわ。

 良し! そうよね。先ずは動かないと。

 そうと決まれば、行動有るのみだわ、……明日から。

 今日は無理ね。あの3人が動く訳無いわ。

 誰かが強制的に剥がさないと。


「サラ様、よろしいでしょうか?」

「どうしたの?」

「宰相様が御迎えに来られたようです。」

「分かったわ。私も行くわ。」


 私が部屋から出て降りると、王族としての立場、侍女としての立場を捨てた3人の女性が見苦しく抵抗をしていた。


「嫌よー。離れたく無いわー!」

「私からもふもふを奪わないでー!」

「私の最後の楽園のもふもふを失いたくないー!」

「全くマイヤまで。いい加減にしないと、この屋敷の出入りを禁止しますよ!」


「ビクッ!?」×3


「サラさん!?」

「サラなら分かってくれるわよね?」

「サラ様。お願いします。私から楽園を奪わないでください。」

「宰相様、私に案が有りますが乗りますか?」

「ほほう。どのような案でしょうか?」

「それは……」

暖かい応援メッセージと星の加点をお願いします。

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