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武具屋。

爆買いするサラ。


次は、午後9時に投稿します。

 テーブルの上に置かれた、同じく飾り気無しな実用一点張りの外見が地味な様々な長さの刀が4本。


「所で何故、『刀』なんだ?」

「騎士が使う様な『長剣』だと、体力と腕力が必要で、私には合わないからよ。でも、『刀』なら、技術と速さで振るモノだからよ。」

「分かった。」


 私の説明に納得したのか、店主バナタは静かになった。

 テーブルの上に置かれた「刀」を1本1本1本、じっくり見て、振って確かめる。


 短刀同様に全てが「一級品」と云えるわ。

 しかし、これ程の品揃えと腕なら、もっと外面にも気を配れば良いと思うんだけどな。

 そうすれば、イーラが連れ込まなくても、向こうの方から来ると思うんだけどな。

 まあ、いつか聞いても良いし、向こうから話すのを待てば良いか。


「この『刀』にするわ。」

「まあ、お嬢ちゃんの身長じゃ、まだ『小太刀』の方がしっくり来るか。」

「そうね。とても、使い易くて振り易いわ。」

「なら、飾りはどうする?」

「色や配分は短刀と同じでよろしく。」

「イーラ!」

「は~い。はい、お姉さん。まだ1本だけど、どうかな?」

「……うん。合格よ。残りの短刀と刀の方も同じ様によろしくね。」

「任せて頂戴。」


 イーラに刀を渡すと、素早く奥に向かった。


「次は装備品だ。」


 バナタさんが、奥から持って来たのは、基本的な色が「白」で、所々に飾り意匠が施されたカッコいい上下の布製の衣装だった。


「面白い素材が手に入ってな。作ってみた。強度も有り、柔軟性も有り、ある程度のナマクラな剣や矢じりを通さない。」

「その素材は?」

「ホワイトスパイダーと言って、討伐ランク『C』の蜘蛛系のモンスターだ。」

「若干値は張るが、恐らく今、お嬢ちゃんに合う身体の防具は、この町でこれ以上は無いだろうよ。」

「買った!」

「売った!」


 私とバナタさんは固く握手した。


「……サラ。」


 アークが何か呆れていた。


「着ていくだろ?」

「勿論よ。」

「そこの角に着衣室が有る。」


 私は、いそいそと着衣室に行って着替えた。


「次は胸の防具だが……」

「良いの有る? 無ければ別にいいわ。動き難くなりそうだもん。」

「そうだな。実際に動いて見て、必要ならまた来い。」

「そうするわ。」

「なら、次は『腕』や『足』だ。」

「どんなのが有るの?」

「腕の防具なら、この『紅手甲(くれないしゅこう)』だな。」

「綺麗な『赤』色ね。」

「コレは色だけじゃない。とりあえず、着けてみろ。」


 言われた通りに着けてみると、見た目以上に軽くて、手首の動きを阻害しない。


「この手甲は、打撃や斬撃に耐性が有る優れモノだ。」

「使われた素材は?」

「レッドスコーピオンの殻だ。外装の殻は、打撃や斬撃に強いから、それだけなら、討伐ランクが『B』なのだが、氷系魔法が弱点な為に、討伐ランクは『C』のモンスターだ。」

「へ~。」

「買うよな?」

「当然よ!」

「次は具足だな。コレは先程のホワイトスパイダーとレッドスコーピオンを素材にした具足だ。履いてみろ。」

「へ~。膝下まで有るのね。コレも基本的な色は『白』だけど、同じ様に赤い意匠が有るのね。」

「どうだ?」

「この商売上手め。」

「毎度あり。後、マントもオマケだ。」

「代金は幾らかな?」

「本来なら、冒険者成り立てに売る様な品じゃないが、何となくの『勘』だが、持っているだろ?」

「まあね。」

「代金は、武器の方と飾り意匠も合わせて金貨5枚だ。」

「楽勝!」

「本当に持っていたのか。この後、金貨4枚まで、落とすつもりだったんだが……」

「しまった!?」

「……本当に有るのか?」

「……有る。 え~い。私も女だ! 金貨5枚で買う!」

「なら、この『耐性の指輪』も付ける。」

「耐性の指輪?」

「ああ。耐性の効果は、『毒』、『麻痺』、『睡眠』が若干だが付く。そこら辺で手に入る薬物なら充分に防ぐ事が出来る。」

「負けたわ。はい。金貨5枚。」


 バナタさんが金貨の枚数を数えている間に、装備品を確かめているが、女性としてまだ未来有る私の体格にちょうど合う。

 どういう事?


「それはな、お嬢ちゃんが身に付けている装備品は全て自動で体格に合わせる魔法が付与されているからだ。」

「そうなのね。」

「ぶっちゃけ、その『付与』だけで、金貨1枚だからな。」

「お姉さ~ん。出来たよ。」

「わあ、綺麗~。ありがとう。」

「えへへへ。武器を取り付けるベルトなんかは、無料にしてあげるよ。」

「やったわ。」

「もう一度、聞くが、本当に坊主の方は要らないんだな?」

「ええ、必要無いわ。アークは、ちょっと特殊で通常の装備品が使えないのよ。だから、ごめんなさいね。」

「なら、また来いよ。今日買ったヤツは、最初の1回目の修繕は、無料でしてやるからな。」

「ええ。その時はお願いするわ。」

「お姉さん。ありがとうございましたー。」


 私達はバナタさんの店「ハルナ」を……!?

 私、店の名の由来を聞くのを忘れてたー!!

 ……まあ、次回にしよう。


 さあ、これで素人に毛が生えた程度の冒険者から、普通の冒険者に変身よ。

 後、アークだけど、里の記録によると、従魔が人型だと、モンスター等を倒すと階級(ランク)が上がるが、一定の段階毎に、武器や外見の装備品が性能と共に向上するらしい。

 なら、まだ夕食には時間があるわ。


「アーク。モンスターを狩りまくるわよ。」

「その言葉を待っていたぜ!」





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