王都のギルドマスター登場。
無事に王都に入れるのか?
私達は森灰狼の亜種に擬態したアデラと王都の東門から入ろうとすると、門番が止めた。
「止まれ。」
「何故?」
「当たり前だ。危険なモンスターを中に入れる訳にはいかない。」
「あら、数が少ないとはいえ、『テイマー』なら、一緒に入れるじゃない。」
「確かに『テイマー』ならばな。ならば、お前も『テイマー』なのか?」
「違うわよ。」
「ならば、何故、周りの人をこのモンスターは襲わない?」
「それは私がお願いしたからよ。」
「な、『テイマー』でも無い者が何故、モンスターが従う?」
「モンスターと絆を作り、契約を結ぶ事でお互いに影響を与え合い、そのモンスターと共に生き、仕事をする者が『テイマー』で、モンスターと絆を作り、契約を交わすだけなら、『テイマー』じゃなくても出来るわ。」
「それならば、その証明を。」
「分かったわ。アデラ、私達の周りをゆっくり回って。」
「グル。」
アデラはゆっくりと私達の周りを回った。
「私の左側に来て、伏せて。」
アデラはトコトコと私の左側に来て伏せる。
「どうかしら?」
「お前に何か有ったらどうする?」
「アデラ、私の右側に来て伏せるのですわ。」
アデラは今度はリンの右側に来て伏せる。
「アデラ、私の周りをゆっくり回った後に、私の前で伏せて。」
アデラはセレスの周りをゆっくり回った後に、セレスの前で臥せる。
「どうかしら?」
「分かった。確かに君達に従うようだ。しかし、どうやって……」
「怪我を治して、お腹いっぱいに食べさせたわ。」
「分かりました。通行を認めますが、何か首に見える様に巻いて、真っ直ぐに、冒険者ギルドに行くように。」
「分かったわ。行くわよ。アーク。リン。セレス。アデラ。」
「おう。」
「はいですわ。」
「分かったわ。」
「グル。」
私は「倉庫」から、緑色のリボン(以前、クリスに半ば強引に貰った品の一部)をアデラに巻いて、私達は冒険者ギルドに向かう。
周りに色々とヒソヒソと言われながら、私達は冒険者ギルドに到着して中に入る。
「いやぁ、流石にざわついているわね。」
「そうだろうな。テイマーとして知られている訳でも無いし、口を塞ぎ、鎖に繋がれていないからな。」
「まあ、そうですわね。」
「そうよね。」
「受付嬢さん。この森灰狼と契約したから、登録をお願い。」
「え、本物……ですか!? 体毛の色が違いますが、確かに森灰狼にそっくりですね……」
「仲良くなったから登録をお願いね。」
「ギ」
「ギ?」
「ギルドマスターを呼んで来ます。」
受付嬢さんがあっという間に奥に消えた。
15分後、2階から男性が現れて「受付嬢から話は聞いた。確認するから2階に来い。」と、言われたので、2階に上がると先程の受付嬢さんが待っていた。
「此方にお入りください。」
この部屋は応接室の様ね。
受付嬢さんも入った後、扉を閉めて、私達はギルドマスターの対面に座り、アデラは私達の足元で臥せているわ。
「初めましてだな。オレがこの王都の冒険者ギルドのギルドマスターをしついる『オーレン』だ。
さて、今回の事は東の門番とそこに居る受付嬢から話は聞いた。」
「それなら話は早いわ。何か証明書みたいな物とか、アデラに付ける物が有る?」
「その森灰狼の亜種も大人しく従うみたいだし、君達の経歴等を見させて貰った。まあ、暴れても取り抑える事も出来るだろうから認めよう。下に降りたら、テイマー用だが、首に巻く物を渡すから、それを巻いてくれ。」
「分かったわ。後、別件が有るの。」
「まだ有るのか!」
「ええ。多分、また此所に呼び出されそうだからね。」
「何をやらかした?」
「山間の谷のワイバーンの討伐の件よ。」
「何か問題が有ったのか!?」
「いいえ。私達が行った時に居たワイバーン30匹を全て私達が討伐したわ。」
「何ー!?」
「嘘!?」
「あら、私達の経歴を知っているのなら、不可能では無いと思いますわ。」
「そういや、キズが無いな。ポーションか治癒魔法で癒したのか? 服は破けたから着替えたのか?」
「サラの指示の下、あっさりと片付いたわ。」
「まあ、このメンバーだから出来た事だな。」
「分かった。とりあえず、確認に行かせてくるから、その間に依頼達成処理と買い取り処理をしてこい。」
「分かったわ。かなり、自信作よ。」
「どういう事だ?」
「報告を楽しみにしててね。」
私達はギルドの解体場に向かい、ワイバーン30匹とアークが討伐したモンスターを出す。
「これ、ワイバーンだよ……な?」
「報告だと、群れだったんだよな?」
「ランクは『C』だが、実際は『B』ランク扱いで、Bランクへの登竜門に良く使う、ワイバーンだよな?」
「Cランク冒険者4人パーティーが全力を尽くしてやっと倒すワイバーンだよな?」
「キズだらけなのが普通の筈のワイバーンだよな?」
「そうらしいわね。」
「なのに、何故、全てのワイバーンが無傷なんだ?」
「どうやって仕留めた!? しかも、『群れ』を!」
「それは秘密よ。私達、冒険者なのよ。言う訳ないわ!」
「そうだったな。……野郎共! 無駄に時間を使った分、急いで査定すっぞ!」
「おう!」×解体場の皆さん
「はあ……」
何か、受付嬢さんも疲れた表情ね。
何もしてないけど……
解体場の皆さん総出でやった為に、10分で終わったので、受付嬢さんの指示で隣接の酒場で、フルーツジュースを飲みながら待つ事、30分後。
待っている間に、受付嬢さんから貰ったテイマー用の目印をアデラに巻いといた。
「準備が整いました。先程の部屋に案内します。」
暖かい応援メッセージと星の加点をお願いします。




