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日常的なトラブル。

カトリーヌさん、再び!

「おはよう。サラさん。リンさん。セレスさん。」

「おはようございます。カトリーヌさん。」

「連絡が入って、今、取りに行っているのよ。だから、帰ってくるまでお話しましょう。」

「分かりました。」

「サラさん。昨日も思ったけど、そんな固い言い方はしなくても良いわよ。」

「しかし……」

「私が良いと言っているのだから良いの!」

「分かり……、分かったわ。」

「まあ、良いでしょう。」



 何とかカトリーヌさんの質問を躱していると、目的の物を取りに行った人が帰って来たみたいで、私達が居る部屋に入って来た。


「サラさん。待たせてごめんなさいね。1日遅れたけど、お礼のマジックバッグよ。」

「ありがとう、カトリーヌさん。」


 私は受け取ったマジックバッグを見る。

 外見はショルダーバッグ型で、色地は若干くすんだ白で、これなら余り目立たないと思うわ。


「サラさん。そのマジックバッグの容量は、大体オークが100匹は入るそうよ。」

「バッグの中の時間経過はどうなの?」

「サラさん。それはちょっと欲張り過ぎよ。その容量で時間遅行が付いていたら国宝級よ。」

「……そうだよね。時間遅行が少しでも付いていたら、冒険者としてはとても助かるからつい、ね。」

「そうだったわね。サラさん達は冒険者だったわね。」

「そうよ。それじゃ、そろそろ失礼させて貰うわ。」

「名残惜しいけど、仕方無いわね。また、お話をしましょうね。」

「ええ。またお話をしましょう、カトリーヌさん。」


 こうして、カトリーヌさんの屋敷から出た私は、カトリーヌさんから貰ったマジックバッグを肩から掛けてみた。

 ……まあ、大丈夫かな。

 さて、この後はどうしようかな。

 う~ん。

 目的や目標無しに王都を彷徨(うろつ)くのも有りか。


「ねえ、皆。」

「なんだ、サラ。」

「どうしました?」

「何、サラ?」

「今日は特に予定が無いから、王都を当ても無く、彷徨いてみようと思うけど、どうかな?」

「俺は別に構わないぜ。」

「私もですわ。」

「私も賛成よ。」

「決定ね!」


 私達はとりあえず、南の正門と北の王城を繋ぐ大通りに出て、南下して色々と見ながら散策したわ。


 私達は色々と見て廻り、喉が渇いたから甘味処に入ると、


「どうしてくれんだ、ああ!」

「だから、そっちが悪いのでしょうが!」

「おれ達に逆らうとはいい度胸だな?」

「はん! やれるもんなら、やってみな!」


 何で、私達の行く先々で…… 


「サラ、いい加減止めたらどうだ?」

「……サラ様。」

「やっぱり、サラは……」

「私のせいじゃないわ!」

「ああ、何だてめえらは?」

五月蝿(うるさ)い!」

「ひぃ!?」×男共と店内に居る方々

「良し、静かになったわ。で、何が有ったの? 男共、言え。」

「はいっ! ちょっと腕を動かした時にそこの女店員に当たって、持っていたフルーツジュースがおれ達に掛かったんだよ!」

「何を言って……」 

「はい。次はその女店員の反論は?」

「当たったんじゃなくて、アタイの尻を揉んだんだよ!」

「だから、当たっただけ……」

「男共、黙れ!」

「はいっ!」×男共

「男共は目を(つむ)れ! 絶対に目を開けるな! 開けたら、問答無用で『潰す』からね!」

「はいっ!」×男共

(何処を?)×店内に居る方々

「瞑ったな。なら、男共が当たったのでは無く、わざと店員のお尻を揉んだ所を見た人、静かに音を立てずに手を上げて。」


 6人挙手。


「はい。手を下げて良いわよ。男共も目を開けても良いわ。」

「それで、どうなんだ?」

「判定は、男共、有罪。」

「ふざけるな! 人が大人しくしていれば、図に乗りやがって! それ相応の『誠意』ってヤツを示して貰わんとな!」

「なら、示すわよ。『誠意』ってヤツを。1つ、代金と迷惑料を払って立ち去る。2つ、私達に迷惑料として、全所持金没収と婦女暴行で衛兵に突き出される。どちらかを選びなさい。」

「ふ、ふざ、ふざけるな~!」

「はい! 向こうからの暴力行為を確認したわよ。」

「アーク! セレス!」

「おう!」

「……はいはい。」

「がぁ! ぐふぅ!」


 手慣れた作業で、男共から装備品と全所持金を没収して、男共を縛るアークと、そのアークを可哀想な人扱いの目を向けるセレス。


「ほい、サラ。」

「いつもご苦労様。あら、結構持っているわね。装備品は私達への迷惑料として貰って、と。」


 私は装備品をマジックバッグに仕舞う。


「店内の皆さん。今、此方の男性方から『誠意(・・)』を頂きました。という訳で、この『誠意(・・)』で、今の皆さんの代金に当てたいと思います。」

「おおぉぉぉぉーーー!!!」

「ありがとうね。お陰でスッキリしたよ。お礼に今回の代金は要らないよ。」

「いいんですかぁ?」

「ああ。」

「じゅあ、お言葉に甘えさせて貰うわ。」

「なら、適当な所に座って待ってな。」

「後、先程言った『誠意』よ。」

「あの男共も、悲惨だねぇ。大人しくしていれば、こんな事には為らなかったのにな。」

「まあ、自業自得よ。」

「そうだね。」

「後、悪いけど、あの2つのゴミ。後始末をよろしくね。」

「ああ。構わないよ。それぐらいはやらせておくれ。」


 こうして、2人の男性から、私の魅力で、私達の分の代金を払って貰いました。

 やっぱり、魅力溢れる乙女って罪よね。

 こら、そこの3人!

 末期の病人を見る様な目を私に向けないの!

 奢りの甘味を食べていた私達だけど、まだトラブルが続いている事を、私達はまだ知らなかった。



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