新たな旅立ち。
セレスが加わって、どうなるのか?
あれから、3日過ぎていた。
この3日間は、朝の冒険者ギルドの依頼ボードからの良い依頼を争奪戦で勝ち取ったり、そのドサグサに私のお尻を触った奴を生き地獄に送ったりしたわ。
次の日には、その生き地獄送りを見た冒険者達が私が依頼ボードに近付くと「どうぞ。」と場を譲る紳士と化したり、その状態を見ていた何も知らない冒険者が絡んで来たが、乙女である私を見て「貧乳」と言われ、ショックを受けた私は、女性の身体的特徴を悪く言ってはいけませんと優しく慈悲の心を持って笑顔で懇切丁寧に熱意を傾けて教えると気付けば、その冒険者は身体中を微細な切り傷だらけで「土下座」の姿勢のまま謝罪の言葉を連呼し続け、周りの冒険者達は直立不動で壁にべったりと引っ付いて動こうとしなかったり、そのまた、次の日にはリハビリを兼ねてミックと共同で依頼をこなしたりしたわ。
え!?
セレスとミックはもう会わない的な空気と会話はどう説明する?
と、言われてもきちんとお互いに「またね。」と、言っていたでしょう。
恩を感じているセレスもそうだし、私達も病み上がりのミックを置いて、「サヨウナラ」って、する気は無いわよ。
後、気になるのが、その日の冒険者ギルドは私達が入ると静かになり、酒場の方から「鬼姫には敬意を払え」とか、「鬼姫の美しさを讃えろ」という意味が分からない事を言っていた。
「鬼姫」って、誰かな?
そんなこんなで、更に2日経った今日、私達は王国に戻る事になったけど、何故か無関係の冒険者達も見送りに来ていたのよね。
義理堅いなと思って此所の冒険者達に感謝の言葉を伝えて、帰路に向かったけど、私以外の3人がジト目で私を見ていた。
……何故?
3日後
王都の屋敷に到着した私達は、旅の疲れから今日はのんびりする事にした。
私は「洗浄」を掛けているとはいえ、やっぱり気持ち悪いからお風呂に入る事にしたわ。
何が有ったかと言うと、帰りの乗り合い馬車の旅3日間だったけど、昨日の宿泊地に到着まで後20分の所でゴブリンとオークに襲われたのよね。そして、同乗していた別の冒険者パーティーのミスで潰れたゴブリンが私に向かって飛んできて「ベチャ」……と。
2桁に及ぶ「洗浄」を掛けたけど、やっぱり駄目で我慢出来ず今、入浴中。
「はあぁ、気持ちいい。」
さて、この後は何をしようかしら?
とりあえず、クリス達に装備品の点検をお願いしてセレスを紹介した後は、旅の備品を補充して、後はぶらぶらと散策しましょう。
お風呂から上がった私はアーク達とクリス達のお店に行って装備品の点検をお願いして、セレスの紹介をする。
「クリス、ファネス、レナード。彼女は私の新しい仲間の『覇天竜のセレス』よ。」
「覇……!?」
「覇天竜だって!?」
「何という事じゃ!?」
「後、『水竜の悲恋物語』の本人よ!」
「まあ!」
「悲しくも憧れた人が目の前に……!?」
「……レイチェルの娘じゃな。」
主にクリスとファネスが盛り上がり、生け贄にされて疲れ果てたセレスは沈んでいる。
「暑苦しい漢女、怖い。頭が花畑のハーフエルフ、ウザい……」
「セレス。もう行くわよ。」
「サラ、私を1人にしないで。」
クリス達と3日後に取りに来ると約束をして、クリス達のお店を後にして、次の目標である旅の備品を補充して、散策を始めた。
「さて、ぶらぶらしましょう。」
「引ったくりだー!」
「誰か捕まえてー!」
「はあ。アーク。」
「おう!」
「ぐはぁ!」
「ご協力、ありがとうございます。」
引ったくり犯は衛兵に連行されていった。
「捕まえてくれてありがとうね。」
「いえいえ、お気に為さらずに。」
「いいえ。そういう訳にはいかないわ。そうだ。家で昼食なんてどうかしら? そろそろお昼時だし、ね?」
「奥様。此方に居られましたか。あれ程、1人では出歩かないで欲しいとお願いしているのに……!? 奥様。此方の方々は?」
「先程、私のバッグを引ったくり犯から取り戻してくださったのよ。だから、お礼に家で昼食を食べて頂く事になったのよ。」
「あ、まだ私た……」
「それはありがとうございます。それならば、是非。」
「だから、わ……」
「おお、ちょうど迎えの馬車が来た様です。」
「……サラ、諦めろ。」
「諦めた方がいいみたいですわ。」
「この場合は、拒絶すると余計に酷くなるわよ。」
「……そうね。」
「さあ、馬車に乗って。」
私達を乗せた馬車は何処かに移動中で、他称「奥様」が、話し掛けた。
「そういえば、まだ自己紹介が済んでいなかったわね。私の名前は『カトリーヌ=サーヌ=メトリアヌ』よ。」
「私は冒険者のサラと言います。」
「同じく、アークだ。」
「リンですわ。」
「セレスです。」
「まあ、冒険者だったのね。でも、サラさんは冒険者とは言えない格好ね?」
「今さっき、装備品を補修に出した後なんです。」
「そうだったのね。」
カトリーヌさんと話していると、馬車が止まり。
「奥様、到着しました。」
「あら、着いたようね。サラさん。アークさん。リンさん。セレスさん。貴女達を歓迎するわ。」
「ありがとうござ……!? 此所がカトリーヌさんの家ですか?」
「そうよ。」
私達の前にそびえ立つ建物は「家」と言う表現では大き過ぎる「豪邸」だった。
その頃、とある国のとある建物の中では……
「……進展具合はどうだ?」
「はい。必要な駒と道具が揃いつつあります。」
「そうか。駒と道具の品質を下げぬ様にな。」
「承知しました。」
「くくく。大召喚師ローレライ、いや、姉様、貴女が残した秘宝は僕の物だ。誰にも渡さない。」
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