悲恋物語の湖へ。
レナードが出した武器とは?
「レナードはどんな武器を造ったの?」
「儂は3つ用意した。1つは武器として持っていた方が良いと思った魔法行使力を上げる杖『魔律杖』じゃ。
これは、サラが魔法を使う時に補助する機能が入っておってな、魔力操作に魔法攻撃力共に1.2倍になり、これにはゴブリンキングの魔石を使っておる。後、フォレストタイガーの爪を使っておるから、いざという時には魔石からはみ出した部分で槍の様に突く事が出来る。
次は、フォレストタイガーの牙と魔装竜の鱗を使った短刀と小刀じゃ。小刀の方は具足に隠し鞘が有るから刺しておけ。」
「あ、本当だわ。」
「いざという時の隠し武器として使えるじゃろう。
短刀は完全に近接戦闘用の武器じゃ。サラ自身の判断で使うが良い。」
「分かったわ。ありがとう、レナード。」
「サラ、何か有ればいつでも儂等を頼れ。」
「レナードはああ言っているけど、何も無くても来てもいいんだよ。」
「サラ専用のデザインを考えているから、待っててね。」
「ありがとう。レナード。ファネス。クリス。」
私は3人に礼を伝えてクリスの店で着替えと装備を変えた後はクリスの店を後にして、屋敷に帰り昼食を食べ終わってから、ナシオナルに物語の舞台の湖を見に行って来ると伝える。
周辺の冒険を含めて往復2週間くらいと話して旅に必要な調味料等の買い足しを済ました後、湖が都市レザニールの近くという事で、都市レザニール行きの乗り合い馬車を利用して向かった。
2泊3日の予定で、特に問題無く同乗者と和気あいあいと話しながら都市レザニールまで後30分の所で、空気に水気が多い事に気付く。
「あら。」
「気付いたかい?」
「もしかして、近くに川とかが有るのですか?」
「い~や。水竜の悲恋物語の元になったと言われる湖が近くにあるんだよ。」
「あの物語の湖はこの近くなんですね。」
「そうだよ。」
こうして、同乗者の人達と色々と情報交換をしながら、都市レザニールに到着した。
「着いたわー。」
「ああ。」
「着きましたわ。」
「とりあえず、宿屋を探して3日程泊まっていくわよ。」
「分かった。」
「分かりましたわ。」
周りの人に聞きながら希望の宿屋を見つけ、運良く4人部屋が空いていたからそこに泊まる事にして料金3日分払い、外に出る事にした。
私達が今まで泊まった宿屋だけかもしれないけど、1人部屋、2人部屋、4人部屋とあるけど、何故か3人部屋は不思議と無いのよね。
それよりも先ずは、冒険者ギルドよ。
冒険者ギルドに到着した私達は依頼ボードを見たけど、流石にこの時間では良い依頼は無かったわ。
まあ、仕方無いかと依頼ボードを背にした時、私より頭1つ分身長が高くて、凄く深い青色の真っ直ぐな髪、速さを生かす為の動き易そうな騎士風な装備品を纏った若い女性が、私の前を通り過ぎて受付嬢の所に向かった。
凄く綺麗で凛とした雰囲気で、すれ違い様だけだから、今一年齢が分からないけど、私よりかは年上かな。
余り良くないけど、気になるから近付いて聞く耳を立てる。
「誰か居ないの? 個人でもパーティーでも構わないわ。そして、冒険者ランクがC、いや、Dでもこの際だから構わないわ。」
「申し訳ございません。しかし、そんなに都合良く5人以下のパーティーで、水属性以外の属性を3種類以上使える冒険者パーティー等、そう簡単には見付かりません。」
「それは分かっている。だけどそうしないと……」
「あのぅ。盗み聞きしててごめんなさい。それで、今、言っていた条件に私達は当て填まるわ。」
「嘘言わないで。貴女達みたいな子供が属性魔法なら兎も角、冒険者ランクがD以上なんてあり得ないわ。」
「受付嬢さん、はい。」
私達はギルドカードを受付嬢さんに渡す。
「はい。ギルドカードを確認します。……ギルドカードをお返しします。確かにサラ様達のランクは全員Cランクです。」
私達は受付嬢さんから、ギルドカードを返して貰う。
「本当……なの?」
「ええ。私達は冒険者ランクCよ。」
「……やったわ。やっと見つかった。これであの子を助ける事が出来るわ。ねえ、貴女達。話しが有るのだけど、時間は有るかしら?」
「大丈夫よ。」
「なら、隣りの酒場で話すわ。」
私達は隣りの酒場に移動して、席に着き、「フルーツジュースを4つ」と、注文した。
「心配要らないわ。私の奢りよ。」
「分かったわ。ありがたく頂くわ。それで、話とは?」
「話の前に自己紹介するわ。私の名前はセレスティアで『セレス』と呼んで。」
「なら、私達も自己紹介するわ。私の名前はサラディアナで『サラ』って呼んで。それで左に居るのが『アーク』で右に居るのが『リン』よ。」
「よろしく。」
「よろしくですわ。」
「ええ。よろしく。それで話だけど……」
この時、注文したフルーツジュースが来て、話が中断された。
「それで話だけど、私の友人の病を治したいの。
それには特殊な薬草が必要で、その薬草を手に入れる為には湖の近くにあるダンジョン5階層のとある部屋に入る必要があるわ。」
「それぐらいなら……」
「でも、その5階層のとある部屋に行く為のルートは、完全にダンジョン攻略のルートから独立している上に、そのルートに入るとモンスターがセオリーを無視して、それぞれがバラバラに狙ってくるのよ。だから、パーティーに守られる自衛能力の低い回復要員はパーティーのどの位置にいても狙われるし、それを庇えば、庇った奴の死角から襲われるわ。だから、1人1人が戦える事が必要なの。」
「私達はその辺りは大丈夫よ。」
「それは良かったわ。そして……」
「そして?」
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