冒険者ギルド。
日常にも思いもよらない事は有る。
自分達の番が廻って来た。
「ようこそ、カスヘェリアスの冒険者ギルドへ。今日はどの様な用件ですか?」
この受付嬢は出来る!
なんて、厚い胸部装甲!!
私だって、後、数年すれば………………ギリッ!
「どうされましたか?」
「はっ!?」
「大丈夫ですか?」
「大丈夫よ。冒険者カードの発行をお願い。」
「畏まりました。お2人共ですか?」
「私の分だけお願いします。」
「お連れの方はよろしいのですか?」
「私は『召喚士』です。」
「……! なる程。畏まりました。少しお待ち下さい。」
「お待たせ致しました。 では、此方の書類に記入と、このカードに血を一滴お願い致します。」
私は書類に記入して、渡されたカードに血を一滴垂らした。
「はい。書類もカードも問題はありません。次に冒険者になる方への説明を致します。」
……要約すると、ランク制で、下から「G」から始まり、頂点が「S」となる。
「B」から、貴族の指名依頼を受ける事が出来る。
「D」以下は、1年以上、届け出無しで依頼を受けていない場合、冒険者カードが凍結され、更に1年経つと冒険者資格を永久剥奪される。
破壊、または紛失した場合は、金貨1枚払う事で再発行される。
冒険者カードは、何処に行っても公式な身分証としての扱いになる。
……とまあ、こんな所かな。
説明が終わった後、受付嬢から2枚の冒険者カードを受け取る。
これが先程、受付嬢が私が「召喚士」と告げた時の反応の理由。
召喚士の従魔が「人型」の場合のみの特例である。
召喚士用と従魔用のカードは外見だけは同じになる。
召喚士のランクが上がれば、従魔のランクも上がる。
逆も同じになる。
従魔の功績は全て召喚士の功績になる。
逆も同じになる。
さて、冒険者カードを貰ったし、酔っ払いから迷惑料として譲って貰った装備品と、道中のモンスターや薬草を換金しますか。
「お願いします。」
「冒険者カードをお願いします。」
「……お待たせ致しました。冒険者カードをお返しします。合計は金貨1枚と銀貨15枚になります。銀貨10枚を大銀貨1枚と交換しますか?」
「交換は無しで。」
「はい。畏まりました。」
私はお金を受け取り、冒険者ギルドを後にした。
私達は衛兵の所に行き、既に報酬の準備が出来ており、衛兵の詰所に入り、受領書に記入して報酬を受け取る。
盗賊の討伐報酬は、金貨8枚と銀貨1枚。
町の中をブラブラと散策して、1本銅貨1枚の焼き串3本を食べ歩きをしながら旅に必要な物で不足している物や食材や調味料を購入していった。
後、私の装備も整えないとね。
正直、私の外見は町娘と新米冒険者の中間ぐらいなのよね。
因みにアークの場合は従魔としての「階級」が上がれば、元々の武器や装備品が良くなる。
何て事を考えながら、武器や装備品を売っている店を探しているけど、見つからない。
「……冒険者ギルドで聞けば良かったかも。」
「ねぇねぇ、武器や装備品をお探しですか?」
「誰?」
「私の名前は『イーラ』よ。町1番の武具屋を紹介するわ。」
「なら、お願いね。」
(行くのか、サラ。)
(見つからないし、ダメ元よ。)
(分かったよ。)
「さあ、こっちよ。」
イーラと名乗った少女(外見10歳)が、上機嫌で案内をしている。
「此処よ。」
此処は表通りから1つ裏に廻った、所謂裏通りで、イーラが指指す先は、確かに店だろうが、寂れていた。
「だ、大丈夫よ。外見は兎も角、品は『一級品』よ!」
「なら、確かめさせて貰うわ。」
「さあ、入って!」
確かに、置いてある武器や装備品は確かに「一級品」と言える品揃えだった。
……店の外面は寂れていたけど。
「お父さーん。お客様を連れて来たよー。」
イーラの呼び声で、奥から、顔と身長と体格が山賊の親分の様な人が出て来た。
え!?
お父さん!?
デキる人がやれば、磨けば充分に貴族の娘で通る美少女に成れるイーラのお父さんの外見がアレ!?
「お父さん、お客様だよ。」
「ようこそ、武具屋の『ハルナ』で店主のバナタだ。」
「初めまして。サラよ。」
「初めまして。アークだ。」
「何を求めている?」
「私の装備一式よ。」
「坊主の方は要らないのか?」
「アークの方は、事情が有って必要無いの。」
「……そうか。なら、お嬢ちゃんは希望があるか?」
「そうね。武器は、短剣。出来れば短刀2本。刀を1本。装備品は、回避と素早さを優先したヤツを。」
私の要望を聞いて、店主のバナタはブツブツ言いながら、奥に行ったり店内を彷徨いた。
「最初は武器の短刀からだ。」
私の前に置いたのは、実用一点張りの外見地味な短刀が8本。
「8本有るが、全て用途が違う。違いが分かるなら、見比べてくれ。分からなければ説明する。」
「なる程ね。8本も持って来るから、どういう事かと思ったわ。」
「どうだ?」
私は飾る為の武器が欲しい訳じゃないから助かる。
私は見比べながら少しずつ数を絞っていき、やっと、納得のいく、「2本」を選んだ。
「この『2本』にするわ。」
「……なる程な。近接用という訳か。何か要望が有るか?」
「無いわ。イーラが言った通りの『一級品』ね。」
「そうかい。なら、次は装飾だ。これは本体を買うから勉強して半額だ。因みに、半額なのは作業する者はまだ独り立ちしていないからだ。」
「なら、飾りのメインの色は『赤』で、サブを『青』と『緑』で、お願いね。」
「分かった。イーラ、聞いたな。」
「お姉さん。任せて。」
「イーラがするの?」
「安心しろ。まだガキだが、センスと技術だけなら、充分に独り立ち出来る程だ。それに、早い。」
「分かったわ。」
「次は『刀』だ。」
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