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勧誘!?

派手に目立ってしまったアーク。

引き抜き合戦の行方は?

「素晴らしい成果だ。討伐数124匹だ!」

「「おおー!!」」

「それでは報酬だが、アークは金貨10枚だ。後は……」


 こうして、討伐と報酬の披露会の様な事が終わったのだけど、その後が大変だったわ。


「アークとやら喜べ。君に名誉を与えよう。君を我がパーティーメンバーの末席に入る事を認めよう。」

「何を言っている。我がパーティーメンバーに入れば、前のパーティーの2倍の稼ぎを約束しよう。」

「たかが、2倍。オレ達のパーティーなら、そんな乳臭いガキ2人よりもいい女が居るぞ。」

「何が『いい女』だ。ババアの間違いだろう。わたし達のパーティーは、殆どが元ではあるが、貴族の子息だ。他の未来の無い奴らよりも、貴族との繋がりの有るわたし達のパーティーなら、安心出来るぞ。」

「アーク、ぼく達のパーティーに入って欲しい。他に比べればまだまだかもしれないが、だからこそ、足並みを揃えて皆で頑張れると思う。だから、ぼく達と新しい未来を目指そう。」


「色々と言っているが、全て断る!」


「「「「「なっ!?」」」」」


「何故、サラから離れて、関心が一切無い、お前らのメンバーにならなければならないんだ。俺にとっては無価値だ!」

「あははは。要は君達みたいな低級には興味が無いという事だね。」

「誰だ?」

「あいつは、今回の緊急招集に唯一参加したBランク冒険者パーティー『栄光の翼』のリーダーの『カンチカ』だ。」

「今はBランクだが、近々Aランクに上がるという噂があるぞ。」

「あいつが出るんじゃあ、お手上げだ。」

「どうだい? わたし達のパーティーは、上位のBランクであり、近々Aランクに上がる事になる。まだ荒削りかもしれないが、わたし達のパーティーに入れば洗練されるだろう。そんな未来こそが君に相応しい。わたし達と共に栄光を掴もうじゃないか。」


「断る。理由は同じだ。無意味無価値な事をする気は無い!」

「……そうか。彼女に何か弱みを握られているんだね。でないと、わたし達のパーティーに入らない理由が有る訳が無い。安心したまえ、わたし達がその束縛から解き放してあげるよ。」

「必要無い。俺は俺の自由意志でサラと共に居る。これは(くつがえ)る事は無い!」

「馬鹿な!?」

「行こう、サラ、リン。無駄な時間を過ごした。」

「そうね。」

「な、まだ話しは……」

「ああ。言い忘れていたが、サラの命が俺の命だ。サラに害意を向けるなら俺に向けるも同義。サラの命を狙うなら、俺の命を狙うという事だ。そんな事をすれば俺は容赦はしない。死にたくなければ諦めるんだな。これが最終警告(・・・・)だ。」


 (うち)のアークは凄いわね。

 ちょっと活躍したくらいで、あんなに勧誘が来るとは思わなかったわ。

 まあ、勧誘熱がある程度まで冷めるまで待った方が良いわよね?

 ああ~。手紙の件が無ければ、直ぐにでもこの都市から退散するのに~。

 仕方無いか。暫くは宿屋でのんびり過ごす事にしよう。


 こうして、私達は暫く宿屋でのんびり過ごす事にしたのだけど、その夜、数人の血が流れる事になった。


「アーク、どうしたの?」


 夜中、アークが起き上がる気配を察知して私は目が覚めた。


「ああ。部屋に『虫』が入ろうとしているから駆除してくる。」

「……ん~。分かったわ。周りの物を壊さない様にね。」

「分かっている。」



「物音を立てるなよ。」

「分かっている。」

「狙うのは2階の角部屋のサラという女だ。」

「上手く忍び込んで拉致したら、アークとのパーティーを解消させるんだ。強情を張るようなら、少々痛い思いをさせてやる。」

「ほう。誰を痛い思いをさせるんだ?」


 ザシュッ! ボトッ。


「ぎ、ギャアーーー!? オレの腕がー!」

「言った筈だ。サラに害意を向けるのなら、俺に向けるも同義だと。」

「な、ふざける……」


 ザシュッ! ボトッ。


「ガアアア! おれの腕をー!」

「俺は言った筈だが、『最終警告』と。まあ、最終警告を無視した事を後悔しながら死ぬんだな!」

「ま、待て……」


 ザシュッ! ボトッ。


「お、おれは付いてき……」

「関係無い。」


 ザシュッ! ボトッ。


「さて、ゴミを森に捨てないとな。」


(……あいつらを見ていたら、何故か必要以上に怒りが沸き上がる。)



「ん。アーク、終わったの?」

「……ああ。終わった。」

「アーク、『ありがとう。』」

「俺がサラを守るのは当たり前だからな。」

「分かっているよ。アーク、お休み。」

「お休み、サラ。」

「サラ様~。その肉は私のです~。zzz」


 あれから3日経つがアークの夜の害虫駆除は2回行われたわ。


「サラ様。アーク様。リン様。おはようございます。最近は夜中にうちの近くで人が襲られているという事が発生しています。現場には血の跡しか無い為、犯人の特定が出来ていないらしいですが、充分に注意してください。」

「分かったわ。それより、今日の朝食のメニューは何かしら?」



 更に2日後に領主オルエランからの連絡が来た私達は領主館に向かった。

暖かい応援メッセージと星の加点をお願いします。

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