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プレジールでの散策。

都市プレジールでの散策では何が有るのか?

 領主オルエランに勧められて、散策に出る事になった私達は、特に何も考えずに散策に出る事にしたわ。

 だって、あの時に何も言わなかったのよね。

 まあ、貴族としての裏側を王家からの使いとはいえ、平民に見せたくないと思う。

 実際は分からないけど、そうだったら居ない方が良いのは事実だしね。

 だから、息苦しい貴族の屋敷に居たくない私達との利害の一致で只今、散策中になった訳。


「アークは何処に行きたい?」

「サラに任せる。」

「リンはどう?」

「サラ様に従いますわ。」

「そういうのが、一番難しいんじゃない!」

「頑張れ、サラ。」

「信じていますわ、サラ様。」

「もう、2人して。少しは考えてよ。」

「なら、大通りを廻ってみたらどうだ?」

「それが良いですわ、サラ様。」

「そうね。そうしようか?」

「決まりだな。」

「賛成ですわ。」


 アークの意見で私達は、大通りを廻って行く事にした。


 領主オルエランが言うだけあって、賑わっている。

 そんな中、クリス達に参考になるモノは無いかと、服に関する店、防具に関する店、武器に関する店、鍛冶屋を順に廻って行くのだけど、今一分からない。

 まあ、分かったら専門職は要らないわよね。

 それでも何か無いかと、色々と見て回ると、とある武器屋の片隅に売れ残りを一ヶ所に纏めて雑に置いて販売しているのだけど、その1つに気になるのが有るのよね。


「すみません。此処に置いてあるヤツは全て銀貨7枚ですか?」

「ああ、そうだ。何か買うのか?」

「コレください。」

「それか……。まあ、買うのを止める気は無いがどうするんだ? それは『細剣』という(タイプ)だが、外見は茶色が混じった黒色という感じで薄汚れている様に見えるし、刀身も刃引きをしていないのに切れない。素振りするくらいしか価値は無いと思うぞ。」

「まあ、私の何かに引っ掛かるのよね。それに銀貨7枚なら大して痛くないわ。」

「分かった。銀貨7枚だ。」


 私は代金を払い、店を出て私達はまた店を廻って行く。



 ……真剣に店を廻っていたお陰でそれなりに過ぎて、もうすぐ夕食の時間だわ。

 私達は領主館に戻って、夕食を食べて、お風呂に入って、少しのんびりしてから就寝。


 翌日


「サラさん。アーク君。リンさん。すまないが、調べが済み書類が出来次第、渡すからそれまで、此方(こちら)が用意した宿屋に泊まっていて欲しい。勿論、宿屋の店主には話を通してあるから、宿泊費は大丈夫だ。」

「あら、『宿泊費』だけですか?」

「当然、そこの宿屋で食事をするなら、料金は気にしなくても良い。」

「それはありがとうございます。では、宿屋の名前は?」

「宿屋の名前は『水竜の寝床』と言う。」

「分かったわ。『水竜の寝床』ね。」


 私達は領主オルエランに挨拶をして、領主館を後にした。

 この後はどうするかは、アークとリンで相談した結果、普通に冒険者をしようになったわ。


 そして、今、冒険者ギルドの依頼ボードに貼ってある依頼を順に見ている。

 もう、朝の混雑時は過ぎているからギルドの中は閑散としていて、余り物を見る分には楽なのよね。

 ……何か(余った中で)良い依頼が無いかなぁ。


「サラ。流石に都合良く、余り物から美味しい依頼は無いと思うが……」

「サラ様、そうですわ。」

「そうよね。物語の英雄譚みたいに何か起こる訳ないわよね。」

「そうだぞ、サラ。」

「そうですわ、サラ様。」

「大変だー。誰か助けてくれ!」

「「「え!?」」」

「どうしました?」

「……南西の森の湖で、『ウォーターリザード』が大量発生している。直ぐに対処しないと大変な事になるぞ。」

「他のパーティーメンバーの皆さんは?」

「時間稼ぎに(とど)まっている。」

「皆さん! ギルドから緊急発令を発動します。今、ギルド内にいる全冒険者は、南西の森の湖で異常発生した『ウォーターリザード』の討伐に向かってください。」


「……サラ。」

「……サラ様。」

「……私の責任!?」

「そこの貴女達も冒険者なら、準備が出来次第、向かってください!」

「はい~!」


 冒険者ギルドの受付嬢さんが何故か使う事が出来た、ギルドの緊急発令の発動で、私達は南西の森の湖に向かっている訳だけど、何か凄い事になっているわね。


「持ちこたえろー!」

「此所を抜けられて都市に到着したら、決して小さく無い被害が出る! だから、意地でもぬけさせるな!」

「ギルドからの増援はまだかー!」


 と、こんな感じで現場は騒然としているわ。

 さて、私達も見ているだけは止めて、冒険者の義務を果たすわよ。

「アーク。リン。行くわよ!」

「おう!」

「はいですわ!」


 私達は最前線に出て、ウォーターリザードを次々に狩っていく。

 アークがスパスパと首を切り落としていく中で私とリンは地道にウォーターリザードを撃ち落としていく。


風乃刃(ウィンドカッター)!」

風乃裂刃(エアロブレイド)!」



 朝、ゆったりしていた上位冒険者のパーティーも加わって、何とか冒険者だけで対処する事が出来たわ。

 後片付け等の色々が終わって、今、冒険者ギルドで報酬を貰う為に待っているのよね。

 因みに、ウォーターリザードの総数は300匹を超えていたらしく、本当に対処出来なければ、都市に向かっていた可能性が有った為に良かったわ。

 因みに、アークの討伐数は自己申告だけど、80匹は狩ったらしいわね。

 ……と、言うよりも、そこから数えるのを止めたらしい。

 もしかして、討伐数は3桁!?


 後、こういう場合は討伐したモンスターは全て一旦冒険者ギルドが預り、成績に合わせて報酬が分配されるわ。



 だから、


「ウォーターリザードの最高討伐数を獲得したのは、……パーティー名がまだの『アーク』だ。」




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