報告はお早めに。
たまには、お屋敷で。
「お帰りなさいませ。サラ様、アーク様、リン様。」
「ただいま。」
「夕食の準備が出来ていますが如何致しますか?」
「なら、お願いするわ。」
「畏まりました。」
この後は私達は夕食を取り、お風呂に入って、少しのんびりして就寝した。
翌日
私達は朝食を済ました後、少しのんびりしてから、冒険者ギルドに向かった。
冒険者ギルドに到着して、中に入ると何か強くて高価そうで凄そうな装備品で身を包んだ冒険者が数人居た。
私達は静かに受付嬢の所に移動した。
「ねえ、どうしたの? 何か物々しいんだけど。」
「何でも、森の奥にフォレストタイガーの『亜種』が発見されたとかで、討伐する冒険者パーティーが来たみたいなのよ。」
「……フォレストタイガーの『亜種』……ね。」
ヤバいー! どうしようー!!
「サラ、正直に話した方が多分、キズは浅いと思うぞ。」
「サラ様。わたしもそう思いますわ。」
「……そうだよねー。きっと、説教付きだけど行くしかないかー。じゃあ、受付嬢さん。出頭して来ます。」
「何の事かは分かりませんが、お大事に。」
ギルドマスターが、フォレストタイガーの亜種について、話し始めた。
「ギルドマスター。すみません。フォレストタイガーの亜種について話したい事が有ります。」
「お前は?」
「冒険者ランクCのサラと言います。」
「それで話したい事とは何だ?」
「昨日、発見された『亜種』の事を報告したのは『飛翔の剣』でしょうか?」
「そうだ。」
「なら、その『亜種』はもう居ません。」
「どういう事だ?」
「私達が討伐しました。」
「お前達が? 嘘をつくな!」
「本当です。証拠は手元には無いけど、ある店に装備品の素材として渡して有ります。」
「その店は何処だ?」
「クリス、ファネス、レナードの店。」
「英雄殿の店か。どうやって知った?」
「普通に此処の受付嬢さんに教えて貰って、行ったら、両親の昔の知り合いという事で、お願いしました。」
「誰か、確認に行ってくれ。」
「サラとやら、それが本当だった場合の話をしようか。2階の応接室に行くから、付いて来い。」
「はい。」
私達はギルドマスターと一緒に2階の応接室に入る。
「さて、何故、報告しなかった。それ以前にどうやって倒した?」
「先ず、報告は昨日は疲れていたので、今さっき此処に到着したので、報告する予定でした。倒した方法は秘密です。」
「まあ、倒した方法は諦めよう。なら、英雄殿に装備品を作成依頼が出来たのは何故だ?」
「先程も言った通り、両親が昔、お世話になった知り合いだからです。」
「どういう知り合いだ?」
「う~ん。話さないといけませんか?」
「集まってくれた連中に説明しなければならないしな。」
「じゃあ、話せません。」
「何故だ?」
「私は私として、気楽に冒険者をしたいからです。」
「どうしてもか?」
「どうしてもです。」
「……分かった。内情は話さないから教えてくれ。」
「約束できますか?」
「約束する。」
「相手が冒険者ギルドという組織で一番偉い人にも、ギルドマスターの弱みを握っている人にも、王家にも話しては駄目ですからね。ああ。王家に話した場合は、私達に漏れますから。」
「どういう事だ?」
「秘密。それでも約束できますか?」
「分かった。」
「なら、話します。私は召喚士になったばかりです。そして、英雄3人には忘れられない召喚士が2人います。」
「……分かった。確かに、あの2人の召喚士の子供なら、それが出来るかもな。そして、その子供が相手なら、英雄殿も動くかもな。さて、色々と誤魔化す為にも、罰金が必要でな。」
「え~。罰金ですか。」
「諦めろ。こっちとしても、出来るだけ抑えてやる。」
「……金貨4枚だ。これがサラでなければ金貨8枚だ。」
「……分かりました。」
「今、出さなくて良い。下に降りるぞ。」
私達が下に降りると、ギルドマスターが話し始めた。
「先程まで話しを聞いていたが、偽りは無いと思われる。」
「ギルドマスター。先程のサラ様の証言は本当でした。
彼らの店には、フォレストタイガーの亜種の素材が有りました。」
「という訳だ。急な要請にも関わらず、集まって貰った君達には申し訳ないと思う。だから、心ばかりで少ないが受け取って欲しい。サラ。」
「皆さん、申し訳ありませんでした。」
「ギルドからは、1人金貨1枚。サラからも金貨1枚だ。」
私は金貨4枚出して集まった冒険者に渡す。
「今回はこれで我慢して欲しい。」
「今回はこれで引き下がろう。」
なんとか、懐には痛いが丸く収まったようね。
さて、私達が此処に来た本来の目的を果たしましょうか。
今は目立つけど、時間をずらしてまた来るのは面倒だしね。
「受付嬢さん。ちょっと大きいモンスターを討伐したから解体場に行きたいのですが。」
「畏まりました。では、ご案内致します。」
私達と受付嬢さんと解体場に到着する。
「此方が解体場になります。」
「う~ん。此処で良いですか?」
「おう。どんだけ大きいかは知らんが良いぞ。」
「分かりました。ほい。」
私は「倉庫」からサイクロプスを出した。
「うわ~、サイクロプスだ!? ……ん?」
「どうされましたか?」
「お嬢ちゃん。これはもしかして『余り』か?」
「はい。既に必要な部分は取り終えています。」
「まあ、こっちも仕事だ。四之五言うつもりは無いが、『余り』で有る以上は満額でねえぞ。」
「構いません。」
「なら、おれ達から言う事は無え。明日以降に来い。」
「分かりました。それではお願いします。」
私達と受付嬢さんは戻った。
「ではサラ様。買い取り金は明日以降にお越しください。」
「分かりました。」
さて、冒険者ギルドの用事が終わった事だし、屋敷でポーション作成に励みますか。
暖かい応援メッセージと星の加点をお願いします。




