表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/112

定番な洗礼。

旅立ち。

「先ずは最寄りの村を目指す方向で良いのか?」

「そうよ。」



 私達は最寄りの村に到着して、屑共から没収した慰謝料や、同じく没収した戦利品の武器や防具を売っ払い、得たお金で旅をするのに必要な道具や食料や調味料を補充した。


 こうして、旅を続けて2泊夜営をして、里から最寄りの町まで、後、1時間という所で、5人の盗賊に囲まれた。


「よう。お2人さん。命が惜しければ全財産を置いていきな。さもないと、人生が終わるかもなあ。」

「おい。コレ、どうす……」

爆発破弾(ボムガン)!」

「グヘェ!」

「ギャ!」


 私達を囲んで居た盗賊を私の魔法で沈静化した。

 因みに、この魔法は、小さな小石100個くらいを勢い良く対象者にぶつける魔法で、痛いだけで殺傷力無いけど、相手が雑魚なら大抵気絶に追い込める便利な魔法よ。


「さあ、アーク。身ぐるみを剥いで回収してね。終わったら、これで盗賊の手を縛って、連動して首にも縄を回して。」

「お、おう。」


 首尾良く作業を終わらした私達は、更なる臨時収入を目指して、盗賊の「実家(アジト)」を教えて貰うべく、起きた盗賊に話し掛ける。


「ねえ、目が覚めた?」

「おい。今ならまだ、命だけは見逃してやる。だから、この縄をほどけ!」

「まだ、自分達の立場が良く分かって無いようね。アジトは何処?」

「はあ? 話す訳が無いだろ!」

「別に良いわよ。口は後、4つ有るから。」

「……」

「此処で死の恐怖に晒されながら激痛の中で死ぬのと、大人しく吐いて死ぬまで鉱山で働くの、どちらが良い?」

「……」

「はい。時間終了~。風乃刃(エアブレイド)!」


 私は質問していた盗賊の首を飛ばす。

 首級は「倉庫」に収納。


「では、2人目。貴方はどうする?」

「言う、言うから命だけは助けてくれ!」

「あら、素直ね。アジトは何処?」

「……だ。」



 私は、ちょっと街道から外れた所に行き、土魔法で一辺5mくらいの穴を掘った。

 その穴に盗賊を放り投げて、頭だけ出る様に埋めて、私達は盗賊の実家(アジト)に臨時収入を受け取りに向かった。


「サラって、予想以上に容赦無いな。」

「アーク。何を言っているのよ。盗賊に人権は無いわ。」

「何、ソレ?」

「私に戦い方を教えてくれた、流れの冒険者よ。」

「ふ~ん。」



 30分後


 アークと話している間に盗賊のアジトに到着した。

 周りに盗賊が居ない事を探知魔法で調べた私達は、アジトの見張り番2人を魔法で眠らす。


 私は、アジトの洞窟にトコトコと侵入して、出会う盗賊を無詠唱の「睡眠魔法(スリープ)」で眠らして行く。


 ……鎮圧完了。


「俺、従魔なのに、働いていねぇ。」

「何を言っているのよ。これからがアークの出番よ。」

「何をするんだ?」

「眠っている盗賊の首級と所持金と身ぐるみ剥いだ戦利品を、コレに入れてきて。」

「コレは何だ?」

「背負い型マジックバッグ。」

「入るのか?」

「魔道具だから、外見以上に入るわ。」

「分かった。 サラは?」

「私は、盗賊の溜め込んだお宝を回収してくるわ。」

「分かった。」



 20分後


 私達は見張り番を含めたアジトの全ての盗賊の処理を済ました。


 見張り番をアジトの洞窟の中に放り投げ、私はアジトの洞窟を土魔法で崩落させた。

 盗賊が溜め込んだお宝は、お金だけでも1人だけなら、働かなくて良いぐらいあった。

 ……結構溜め込んでいたわ。

 ご馳走様です。


「さて、戻るわよ。」

「ああ。」



 戻った私達は、埋めた盗賊を回収して、町に到着した。

 たまに死の恐怖をちらつかせないと、回収した盗賊が歩かないから苦労したわ。


「身分証を。」

「連れの方は、盗賊の捕縛の中で壊れたわ。」

「それでは、後ろの連中が盗賊ですか?」

「そうよ。それで、そちらに預けたりした方が良い?」

「そうですね。こちらでお預かりして、報酬金を用意しておきますから、大体1時間後以降に来て頂けたら良いですよ。」

「分かったわ。では、お願いね。」


 奥に居た衛兵2人が盗賊と首級を回収した。


「では、身分証は問題ありません。入町の目的は?」

「冒険者になる為よ。」

「では、この水晶球に触れて下さい。……はい。2人共に問題ありません。入町料銀貨8枚です。冒険者になれば無料になります。」

「はい。銀貨8枚。」

「確かに。ようこそ、『カスヘェリアス』へ。」


 私は、銀貨8枚を払って、「カスヘェリアス」に到着した。


「先ずは宿屋を確保するわよ。」

「俺、入った方が良いか?」

「駄目よ。入っていると色々と面倒だわ。」

「分かった。」



 私達は、中級の宿屋にとりあえず3日宿泊する事にした。

 やっぱり、お風呂が無いと宿屋じゃないわ。

 宿屋の主人に冒険者ギルドの場所を聞いて向かった。


 私達が冒険者ギルドに到着して、中に入ると、中の連中は一瞬此方を見て、直ぐに元に戻った。


 私達は冒険者カードを作成して貰う為に列に並ぼうと移動しようとすると、酔っ払いが話し掛けて来た。


「おい!お前らの様なガキが冒険者になるんじゃあねえよ。」

「貴方には関係ないわ。」

「おれ様の親切を無駄にする気か?」

「大きなお世話だ。」

「おい! 有り金全てと女を置いて行けば、命だけは見逃してやる!」

「寝言は寝てから言え!」

「……殺す!」


 酔っ払いが私達に絡んで来て、勝手にキレて武器を抜いた。


 その瞬間、アークが飛び出し、その勢いのままに、酔っ払いの鳩尾(みぞおち)に右肘を下から突き上げて、両手で後頭部を掴み、顔面に左膝を叩き込む!


「グフッ、ガア……」


 倒れた酔っ払いから、全装備と所持金を回収した。


「ひでぇ、何もかも没収してやがる。」

「この酔っ払いは途中から盗賊と同じ事を言っていたけど?」

「それは……」

「この酔っ払いを助けるという事は、盗賊と同じという事になるけど?」

「……」

「文句は無いようね。」



 私達は今度こそ、冒険者になる為の列に並ぶ。




暖かい応援メッセージと星の加点をお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ