過去の出来事。
過去に何が有ったのか?
「魔獣暴走、スタンピードが、この王国に起きたのじゃ。」
「スタンピード?」
「そうじゃ。今から16年前にスタンピードが発生して、王国の騎士や冒険者が総出で対応して、形の上では乗り越える事は出来たが、その犠牲は大きかったのじゃ。」
「そうね。その時、沢山の若い命が消えていったわ。」
「……そして、ワタシ達にも。」
「何が有ったの?」
「終わりが見え始めた頃に、僅かな油断からレイチェルが危なくなった時にレオンハールが庇い、レオンハールが重症を負ったのよ。」
「一命は取り留めたものの、その時は魔力も薬も尽きていた為に後遺症が残って冒険者を続ける事が出来なくなったんだよ。その時のレイチェルの顔は見ていられなかったよ。」
「……ファネス。」
「そして、このスタンピードで活躍した儂等は国王から『英雄』の勲章を貰い、『英雄』と言われる様になったのじゃ。」
「ワタシ達も引退を決意して、王国を救った褒美として、店に必要な土地と建物を頂いたのよ。」
「そして、多くの若い命がこれ以上を失わない為に初心者の店を開いたんだよ。」
「そして、レオンハールとレイチェルは里に帰り、3年後に1人の赤ん坊が産声を上げたわ。」
「それが、私?」
「そうよ。」
「ふ~ん。」
「まあ、そんな過去が有るから、未だに『英雄』扱いを受けている訳よ。」
「そっかぁ。お父さんもお母さんも凄かったのね。」
「ワタシ達の話はこれで終わり。次はサラの番よ。」
「そうじゃ。幾ら王女様の危ない所を助けたとはいえ、過剰過ぎないか?」
「何か理由が有るのかしら?」
「他言無用を守れる?」
「大丈夫!」×3
「なら言うね。理由は2つ。1つは、助けたのは王女様だけではなく、宰相の娘も助けたからなの。」
「宰相の娘も助けただけで?」
「あ、知らないんだ。」
「どういう事じゃ?」
「どうやら、有名らしいわよ。宰相は奥さんと娘さんを溺愛しているのは。」
「そうだったの?」
「だから、宰相は王家に対して公私共に強いから、大切な娘さんを助けたお礼として、王家と手を組んだ結果が、この屋敷とあの人達な訳よ。」
「そうだったんかい。」
「大変だったんだからね。屋敷を勧められる時の書類の中には、伯爵とか侯爵が使う様な屋敷が褒美用の書類に紛れていたんだから。」
「それはご苦労様だね。」
「サラ、もう1つは?」
「うん。このもう1つが、本当の他言無用な内容よ。」
「分かった。」×3
「どうやら、私達とお友達になった王女様の一時的な逃げ場所にするみたいなのよ。」
「え!?」×3
「しかも、王妃様も同じ事を考えている節があるのよ。」
「はあ!?」×3
「そんな訳で、ソレ込みだから、過去最難関の採用審査だったのよ。」
「なるほど。」×3
「だから、私達の屋敷なのに、3階には豪華な迎賓室が2部屋有るのよね。」
「……まあ、サラ。頑張って。」
「私達は冒険者だから、そんなに屋敷に居る訳でもないけどね。」
「最後に最も重要な質問じゃ!」
「何、レナード?」
「当然、サラとアークの部屋は別々じゃな?」
「な、何を言っているのよ。当然よ。私はアーク個人を尊重しているわ。」
「ならば良い。」×3
「アークは何か言う事が有る?」
「特に無いな。」
「分かったわ。」
その時、扉をノックする音が響く。
「どうぞ。」
「失礼します。サラ様、夕食の準備が整いました。」
「分かったわ。皆、夕食にしましょう。」
こうして、私達とクリス達は、夕食を取り、このまま泊まる事になり、クリス達の店に泊まる旨の連絡を送り、風呂に入る時に問題が起きた。
「クリス! 何、当たり前の様にサラと一緒に風呂に入ろうとしているのじゃ!?」
「当たり前でしょう。ワタシは『女』なのだから!」
「何が『女』だ。『漢女』の間違いじゃろうが!」
「……レナード、いい度胸じゃない。今度こそ、死なせてあげるわ。」
「はん。殺れるもんなら、殺ってみろ!」
「止めなさい! 喧嘩するなら泊めさせないわよ!」
「……」
「ごめんなさい。」×漢女&レナード
「……全く。」
「あっはははは!」
「どうしたの、ファネス?」
「今のやり取りが懐かしくってね。」
「そうね。冒険者時代を思いだすわね。」
「サラ。」
「何、レナード?」
「今の迫力。レイチェルにそっくりだったぞ。」
「本当?」
「ああ。」
「そうなんだ~。」
とまあ、こんな騒動が有ったけど、楽しい時間を過ごして就寝した。
翌日
「おはよう。クリス、ファネス、レナード。」
「おはよう、サラ。」×3
「サラは、今日からどうするの?」
「私達は冒険者よ。先ずは冒険者ギルドに行ってみるわ。」
「なら、これを持っていなさい。」
「これは?」
「これはワタシ達の紹介状よ。」
「これが有れば、冒険者ギルドのギルドマスターに見せれば、多少は融通してくれる筈だよ。」
「ありがとう。クリス、ファネス、レナード。これで2つ目よ。」
「……2つ目?」
「実は、国王様から、これを貰ったのよ。」
「このコインは?」
「このコインは国王様が個人的に友好になった者に渡している物なんだって。これが有れば、王宮に個人的に行けるのよ。」
「そんな物を渡されたんじゃな。」
「あ、勿論、これも他言無用よ。」
「分かった。」×3
「サラ、ワタシ達はこれで帰るけど、何か有れば、いいえ、何も無くても、ワタシ達に顔を見せにいらっしゃい。」
「そうだよ。」
「そうじゃ。」
「分かったわ。」
こうして、クリス達は帰り、私達は冒険者ギルドに向かった。
そして、また冒険者ギルドで問題が起こった。
何故よ----!!!
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