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過激な引き抜き。

主人公動く=イベントって実際に起こると大変だよね。


前後でチグハグな部分が有った為に加筆しました。

 私達は朝食を食べ終わった後、王都を散策する事にした。

 と、言ってもこの王都を隅から隅までとなると、1年以上掛かるから、しないけどね。

 とりあえず、衣服系に、武器や防具の良い店を探したいなと思って散策の(つい)でに探しているのだけど難しいなぁ。

 いや、表通りにはそれなりの店が並んでいるのだけど、なんかしっくりと来ないのよね。

 所謂(いわゆる)女の勘ってヤツね。

 やっぱり、こういうのは冒険者ギルドの受付嬢さんの助言が1番だわ。


「アーク。」

「何だ、サラ?」

「やっぱり、私達の様な冒険者が利用する店は、冒険者ギルドに聞くのが、手っ取り早いみたいだわ。」

「まあ、そうだろうな。」

「ええ。だから、冒険者ギルドに向かうわよ。序でに依頼の傾倒を見ておかないとね。」

「分かった。」


 私達の次の行動予定が決まった所で、私達に向かって来る馬車がいた。

 この私達に向かって来た馬車は、私達の前に止まると、まあまあ強そうな、何より特徴が全員男性だけど、見栄えが良い人しか居なかった。

 あ~。何か、ご用件と命令を出した人間が分かったかも……。


「サラディアナ=レイアースとアークだな?」

「はい。そうですが、何のご用件ですか?」

「オレ達の主がお前達に会いたいそうだ。一緒に来て貰おうか。」

「分かったわ。それで、貴方達に使いを、出した方は誰よ?」

「会えば分かるだろう。」


 言われるがままに乗ったこの馬車は、外を見る為の小窓が閉じられている為に何処を走っているか分からないわね。

 しかも、ご丁寧に無駄な進路変更を繰り返しているわ。

 ……念入りな事で。



 20分程、馬車に乗って揺られていると、止まった。

 どうやら、目的地に到着したようね。

 因みに、馬車に乗る時に何も言われなかった事をいい事に、奪われて困る物は、全て「倉庫」に回収済みよ。

 馬車を降りた時に私の持ち物が無くなっている事に気付いた彼等は慌てて私達の手を縛られた。


 少々乱暴気味に案内された私達は、そこそこ以上の屋敷の練武場に連れて来られた。

 少し経つと、この練武場を見渡せる場所の偉い人が座る様な椅子に、見た事が有る貴族の令嬢が現れて、その椅子に座った。


「久しぶりですわね。忘れているかもしれませんから、改めて自己紹介をしますわね。わたしは、この屋敷の主ピソンマト侯爵が次女のレスカ=ネルザ=ピソンマトですわ。」

「私達の予定の無いお招きを頂いてありがとうございます。それで、犯罪紛いの方法で、拉致してきた理由をお伺いしても宜しいでしょうか?」

「貴族の令嬢であるわたしに向かって、その様な言葉使い……」

「本当に貴族としての誇りがあるのなら、きちんと作法に習って招待する筈よ。それをしない時点で……」

「黙りなさい! さあ、アーク様。大人しく其処から離れて頂きましょうか?」

「何をする積もり?」

「勿論。冒険者である貴女の戦闘能力向上のお手伝いですわ。」

「何をするのかしら?」

「先程も言った通り、戦闘能力向上のお手伝いですわ。ただ、わたしの指示に従って頂かないと、もしかしたら、わたしの指示に従わない貴女を見て、苛立ちを覚えてお手伝いする者の手元が狂ってしまうかもしれませんわ。」

「そういう事ね。」

「鍛練の内容は、盗賊等に捕まってしまい、手を縛られた状態で応戦するというモノですわ。」

「その鍛練は何時終わるのかしら?」

「それは、アーク様次第ですわ。」

「なるほどね。なら、私達の答えは前回と同じよ。」

「俺も同じだ。」

「……分かりましたわ。では、アーク様のお気持ちが変わるまで、あの女には『鍛練』を続けましょう。始めなさい!」



 それから暫くは、私は持ち堪えた。

 しかし、流石に「か弱き乙女」の私にも体力の限界が有るが、それでも抵抗する事で相手が武器を抜いた。

 その瞬間、私は叫んだ。


「茶番劇は終わりよ。アーク!」

「応っ!」

封印解放(リベレイション)!」

「……え!? アーク様のあのお姿は何? ……でも、先程以上の何て野生的なお姿。素敵だわ。」


 別に手が縛れていても、アークの封印解放(リベイション)は出来るのよね。

 ただ、格好付かないだけで……。


 アークの解放で形勢は逆転した。

 爵位が侯爵といえども、一貴族の雇われ護衛が「私」のアークに勝てる訳ないわ。

 ……と、心の中でアーク自慢でドヤ顔をしていると、後ろを取られてしまったわ。


「さあ、アーク様。大人しくして頂きますわ。

 さあ、女! 死にたく無いのなら、アーク様との契約を破棄しなさい!」

「私の答えは同じよ。」

「多少は痛い思いをしないと分からないようね。」


 そう言った瞬間に、アークは消えた。

 そして、私を捕らえている護衛の後ろに現れた。


「アーク様が消えた!? え!? 何故、護衛の後ろに!?」

「があぁ!」

「ありがとう、アーク。」

「どういたしまして。」


 アークが返事しながら私の手首を縛っていた縄をアークは引き千切った。

 そして、私を捕らえていた護衛を倒した事で、残ったのは目の前の貴族の令嬢レスカのみ。


「では、改めて自己紹介させて頂くわ。確かに私は冒険者よ。

 でも、もう1つ呼び名が有るわ。『召喚士サラ』と。」

「……では、アーク様は?」

「そうよ。アークは『私』の従魔よ!」

「そんな……」

「だから、私が契約を破棄するという事は、アークが居なくなる事を意味するのよ。残念だったわね。まあ、幾ら侯爵からの使いだからと言っても、冒険者ギルドにも面子が有るだろうから、私が『召喚士』で有る事は話してないだろうしね。」

「……」



 この後、巡回中だった衛兵を捕まえて、1人は王宮に使いをして貰い、もう1人には冒険者ギルドに使いに行って貰った。

 使いに付いて来た宰相の部下に私達の無実を説明して、事実確認で私達の無実が証明された後に、冒険者ギルドの職員に因って「私が召喚士」で有る事を秘匿するという魔法に因る契約を結んで誓って貰った。

 だって折角の人型従魔だもん。

 利点は大事にしたいわ。


 これで、貴族からの厄介事は無いでしょう。

 私とアークに洗浄(クリーン)を掛けて、王都の散策を再開するわよ。

 ただ、ちょうどお昼時なのよね。

 何処か良い所が有るかしら?



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