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王宮で起こるトラブル。

アークはイケメン。

 私達は王家が暮らす王宮に向かう途中に、美少女が声を掛けて来た。


「なんて麗しくも野生的な方なのでしょう!」

「はい!?」

「あら、貴女は?」

「お久し振りです、王妃様。エルセリア王女殿下。」


 突然現れた美少女は綺麗なカーテンシーを決めて王族の王妃様と王女に挨拶をした。


「セリア、この方は?」

「この方は、レスカ=ネルザ=ピソンマト様で、ピソンマト侯爵の次女です。レスカ様、どのようなご用件でしょうか? それに先程の言葉は?」

「先程は申し訳ありません。エルセリア王女殿下。

 もし、宜しければ此方(こちら)の方を紹介して頂けますか?」

「此方の二方はサラ様とアーク様です。」

「初めまして。ピソンマト侯爵が次女のレスカ=ネルザ=ピソンマトです。貴方達はエルセリア王女殿下とどのようなご関係なのかしら?」

「はい。偶然が重なり、ご縁が生まれ、王妃様とエルセリア王女殿下の温情で王宮への招待を畏れ多くも頂きまして、向かっている途中でございます。」

「そうですか。王妃様とエルセリア王女殿下が許されている以上は私は何も申しませんが、貴方達のお仕事は?」

「はい。私達は冒険者でございます。」

「王妃様とエルセリア王女殿下が御招待される程なのですから優秀なのでしょう。ねえ、アーク様。私の専属護衛になりませんこと?」

「え!?」

「今よりも高い補償を約束致しましょう。今の冒険者よりかは、安定した生活を送れますわよ。」

「大変素晴らしい申し出だな。」

「そうでしょう。ならば、早速契約書をご用意しないと……」

「申し出だが!」

「が!?」

「俺はサラ以外と組む気は無い!」

「なんですって!? なら、幾らなら承知されますの? 

 月に金貨30枚ならどうかしら?」

「断る。」

「な、何故ですの!? お父様の専属護衛の給金より金貨10枚少ないだけで、破格の護衛料の筈ですわ!」

「幾ら出されようが、例え金貨30億枚出されようともサラ以外に仕える気は無い!」

「そうですのね。サラと言ってましたわね。貴女、今直ぐにアーク様との契約を破棄しなさい。」

「お断りよ。」

「侯爵家の私が言っているのよ!」

「侯爵家どころか、私達を招待して頂いた王族、いえ、王家といえども、そして、誰に言われようともアークと離れる気はないわ!」

「侯爵家に楯突くとは、覚悟は出来ているのかしら?」

「いい加減にしなさい!」

「王妃様!?」

「それでも、誇り高き侯爵家の者ですか?」

「申し訳ございません。」

「それに彼女達は私達が招待している最中ですよ。」

「大変申し訳ございません。分を弁えぬ言動でした。」

「今日の所は不問に致しましょう。即刻、立ち去りなさい。」

「王妃様。エルセリア王女殿下。御前失礼致します。」


 おー。きっちり王妃様やセリアが見えない角度で私を睨んでいるわ。

 まだ終わりじゃあ……無いな。


「ごめんなさいね。サラ。アーク。」

「ごめんね。さあ、気分を変えて、向かいましょう。」



 あれから、王妃様やセリアとのお茶会等は、特に問題が起こる事なく終わって数日後、私達の王都での自宅である屋敷の引き渡しの準備が完了したのである。

 確かに書類上は既に私達の屋敷だが、屋敷を実際に管理する者が決まっていなかった為、今日という日になったわ。


 これで、セリア達王家の方々には悪いが、若干胃にクる王宮暮らしとサヨナラよ。

 因みに私達の屋敷を実際に管理する人達を決める為の面接は、私達が想像するよりも厳しい内容だったらしいわ。

 なんせ、面接官が本当に、国王、王妃、宰相、セリアという希望者が可哀想な面子で、普通なら宰相だけでも異例だと聞いたわ。


 王家に因る高圧面接を物理的にも、精神的にも無事に突破した希望者は、執事は宰相のお兄さんのお嫁さんの三男の「ナシオナル=ターク=スレンジー」で、庭師は王家の専属庭師の次男で「ドルク」だ。 

 厨房を預かる料理人は、これまた、王家専属の料理人のお嫁さんの弟で「マオシ」て、メイドは、王宮から「マーサ」、「メイナ」、「ラール」と、私達の屋敷で働く人達が決まった。


 既に屋敷に着いて働いているらしいわ。

 御迎えの準備が出来たという意味で、連絡が来たと聞いた。



 今、私達と何故か同じ馬車に乗っている王妃様とセリアとマイヤと宰相が居るが、付いて来る必要が有ったのかなぁ?


「お帰りなさいませ。サラディアナ=レイアース様、アーク様。」

「何、この状況は?」

「普通の事だぞ。勿論、勢揃いは滅多に無いが、今日は初めて屋敷の主を迎えるのだからな。」

「私達は貴族じゃないのにね。」

「屋敷で働く者達の出自はアレだが、サラ達2人では管理する事が出来ない以上は仕方無いだろう。」

「はあ。まあ、良いわ。何時までも玄関前に居るものじゃないわ。中に入りましょう。」

「そうね。皆さん、入りましょう。」

「賛成よ。」


 こうして、私達は家に帰れた訳よ。


 宰相が付いて来た本当の理由が、数時間後に判明する事になる。


 先ずは、最初にしたのは、私達の部屋を決める事だった。

 正解には、私の部屋自体は既に決まっている。

 この屋敷の1番広くて1番良い部屋が私の部屋として、自動的に決まっている。

 つまり、実質はアークが、何処の部屋にするかを決めないといけない訳よ。

 アークの部屋は無難に私の部屋の左隣りに決まった。

 私達の部屋が決まった後は、パーティーを開き、ささやかな私達への祝いの場にされたわ。

 そして、このパーティーの終了後こそが、宰相が付いて来た本当の理由だった。

 勿論、事務的な手続きや確認も有っただろうが、本当の目的はパーティー終了後に居残ろうとした、王妃様とセリアを強制的にでも連れ帰る為だった。

 王妃様とセリアは、往生際悪く、抵抗していたが、最終的にズルズルと連れて帰っていった。 

 王妃様達が帰った後は、後片付けを任せて私達はお風呂に入って、自分達の部屋で就寝した。 


 翌日


 私達は美味しい朝食を食べた後、王都を散策するのだが、事件が起こった。





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