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褒美とお願い。

王族からのお願いとは?

「先程はいい忘れたが、この場での言葉使いは気にしなくて良いからな。」

「宜しいのですか?」

「構わない。」


 宰相のディエゴさんを見ると頷いている。

 マイヤさんを見ると頷いている。


「分かったわ。」

「先ずは、金貨100枚、つまり大金貨10枚。」

「そんなに!?」

「何を言っておる。王女の命と未来を助けたのだ。

 父親としては、大金貨をもう10枚追加したいのだが、そこのケチな宰相に止められてな。

 少ないが受け取って欲しい。」

「何度も言ったでしょう。他の王族の兼ね合いが有るから、大金貨10枚が限度だと。

 (むし)ろ、限度額一杯まで出す事を許した私の裁量に感謝して欲しいくらいですよ。」

「だから、王族として、また家族として、娘の命の恩人に対しての最大限の感謝なのよ。だから、受け取って。」

「分かったわ。金額では無く、娘を助けたお礼として受け取るわ。」

「では、次の褒美だが……」

「まだ、有るの?」

「当然だ。仮にも一国の王女を救ったのだからな。」

「分かったわ。次は何?」

「サラ殿、この国の貴族に興味が無いか?」

「は!?」

「つまりは、爵位。男爵の叙爵を考えておる。」

「お断りするわ。」

「……即答か。分かった。」

「以上かしら?」

「サラ殿、何か希望する物は無いか?」

「特に無いわ。」

「ねえ、サラ。家とかどうかしら?」

「へ!?」

「そう、家。自慢になるけど、周辺国家最大級の規模と国力を誇るこの国の王都に居を構えば、色々と都合が良いと思うけど。」

「う~ん。」

「勿論、費用、手続き、雇用は全て国がするわ。サラがするのは、候補から選ぶ事と、最終的な契約書に記入するだけよ。」

「途中に、家という印象から離れた単語が有ったわ。」

「な、何の事かしら?」

「なら、聞くけど、『雇用』とは、どういう意味よ?」

「そ、それは、一応、仮にも王女を助けた恩人への贈り物だから、最低限『男爵級』の屋敷になるから。そうなると、常時、管理する人が数人必要だからよ。」

「数人?」

「そうよ。後、安心して。雇用する人は厳選するから。」

「何故?」

「私が遊びに行くし、お泊まりも有るだろうから。」

「……脱出時の時間稼ぎと一時的な避難場所。」

「ギクッ!?」

「やっぱり。」

「そ、そ、そんな事は、な、ない、無いわよ。」

「サラ。」

「何、アーク。」

「家で良いんじゃないか。特に欲しい物は無いし、この国が周辺国家最大級の規模なのは事実だ。

 それに、助けたのが1人の女の子だと言っても、その女の子がこの国の『王女』なんだから、貰えるお礼の金額の桁が、1個2個所か、6個7個違っても仕方無いだろう。」

「そうね。分かったわ。」

「では、サラ殿。家、もとい、屋敷が褒美で宜しいですかな?」

「ええ。それでお願いするわ。」

「合い分かった。宰相、可能な限りの最高級を上から5個程、用意せよ。」

「御意。」

「え、ちょっと待って。何も最高級とかで無くても良いんですけど?」

「無理よ、サラ。」

「何故?」

「宰相自身がしたいから。」

「どういう意味よ?」

「あら、気付かなかった? マイヤと宰相の家名は?」

「……あ!?」

「そういう事よ。サラ達が助けたのは、この国の王女だけでは無くて、宰相の娘も助けたのよ。だから、金銭の褒美が最高額なのは、それが原因よ。

 因みに宰相は、我が国屈指の妻子溺愛で有名よ。」

「あらら~。」

「だから、屋敷で働く人はかなり安全よ。選ぶのは、国王と王妃、私と宰相だから。」

「間違い無く、雇用への道はこの国の歴史上で最難関ね。」

「まあね。」

「さて、サラ殿にアーク殿。この後の事だが、屋敷と雇用が決まるまでは、この王城で暮らして貰いたい。」

「ああ~。国の立場ですか。」

「分かってくれるか。」

「……そうですよね~。王女を助けた褒美を与えた。はい、サヨウナラじゃあ、ダメですよね~。」

「そういう訳だ。それに父親としても立場の垣根を越えて娘と仲良くなれる存在を手放したくない。」

「……お父様。」

「分かったわ。セリア、これからも、私達と友達になってくれる?」

「勿論よ。サラ、アーク、これからもよろしくね。」

「良かったのう、セリア。」

「良かったわね、セリア。」

「良かったですね、セリア。」

「何を言っているのよ。私と友達になるという事は、貴女とも友達になるという事よ!」

「そうよ。よろしくね、マイヤ。」

「よろしくな、マイヤ。」

「……はい。よろしくお願いします。サラ。アーク。」

「固いわよ、マイヤ。」

「これは、直せません。」

「分かったわ。」

「さて、娘に大切な友達が出来た所で、コレを渡しておこう。」

「このコインは?」

「コレは、儂が個人的に認めた者に渡している物だ。

 コレが有れば、城から出ても、城の者に見せれば、検問的な事をされずに、王宮に出入り出来る。」

「良いのですか?」

「良い。」

「では、有り難く頂きます。」

「うむ。所で、サラ殿とアーク殿にお願いが有るのだが。」

「何でしょうか?」

「実は、ある物を探して欲しいのだ。サラ殿とアーク殿は、15人も居た盗賊をものの数分で片付けたと聞いた。

 それ程の実力を持つ冒険者である2人に頼みたいのだ。」

「内容は?」

「その内容だが……」




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