王都への道中記。~其の4
王都へ、出発!
予定通りだと、この都市フォルティシアを明日、出発するけど、今日をどうしようかしら。
自身の装備品、思わず「買い!」となる品が有るとは思えない。
アクセサリー系は、高い上に効果が今一で、欲しいヤツは今は懐は暖かいが、1品で3割持ってかれる。
仕方無い。
散策しながら、のんびりと王都アスティリアの情報収集でもしようかな。
「おい! 聞いたか?」
「どうした?」
「何でも、西の森に、鍋にすると極上の旨味が出る魔鳥が居たそうだぜ。発見した奴は逃げられたそうだが、まだ捕まっていないなら、いかない手はないぜ。」
「ああ。そうだな!」
神様、大召喚師ローレライ様!
何故、私が決めた途端に、それをへし折る情報が入るのですかー!
しかし、「極上の旨味」か……、ゴクリ!
「アーク!」
「何をしている。サラ、置いて行くぞ!」
「分かっているなら、行くわよ!」
「おう!」
私達は魔鳥が出たという西の森に居る。
心なしか、冒険者が多い。
つまり、奴等も私の魔鳥を狙っているという事。
見つかった魔鳥が逃げたなら、こんな大勢いる所には居ないだろう。
「アーク。奥に行くわよ。」
「分かった。」
私達は、出会うモンスターを瞬殺し、足元に有る薬草を採取しながら、魔鳥を探す。
私達は、かなり森の奥に足を踏み入れているが、まだ魔鳥が見つからない。
私が限界まで探知を広げているから、居れば見つかる筈だけど……!?
反応が有った!!
「アーク! 前方左80M先!」
「応っ!」
アークが走り出し、私は後を追う。
どうやら、アークも視認した様で、更に加速する。
私も必死に追い掛けて、私も魔鳥が視認出来た時、何故かアークが後ろに跳んだ!
……私が魔鳥を見た瞬間、私の魔鳥がドラゴンに食べられた……
私の鳥鍋がぁーーーーー!!!
「サラ、聞こえなくても分かるぞ。 そこは、俺達の鳥鍋だろ?」
「……聞こえないのに、よく分かったわね。」
「顔に出てたぞ。」
「あら。」
「それよりも、どうする?」
「今ならまだ間に合うわ。封印解除して、鬼角顕現して、首斬りからの、即解体よ!」
「分かった!」
「封印解除!」
「鬼角顕現! はあ!覚醒しろ『緋桜』!」
アークは、戦闘形態で、一瞬でドラゴンに接近して首斬りを果たし、ドラゴンの腹を縦に切り裂いた。
良しっ!!
魔鳥も胃液まみれだが、洗えば問題無いわ。
……はっ!?
空瓶が有れば、ドラゴンの血液を採取して換金するのに~!
「封印縛」
「サラ、間に合ったな。」
「ええ。洗浄。これで魔鳥は問題無いわ。」
「ドラゴンはどうする?」
「今、換金したら、悪い意味で目立ってしまうわ。だから、暫くは『倉庫』の中で死蔵ね。」
「分かった。」
私はドラゴンを『倉庫』に回収すると、調理道具や鍋の用意を始めた。
「さて、魔鳥の鳥鍋を作るわよ。」
「薪を集めて来る。」
私は実家に有った「結界石」を使い、モンスター避けを展開させて、魔鳥を捌く。
魔鳥の羽根は綺麗に回収して、野菜と一緒に魔鳥の肉を鍋に置いて行く。
此方の準備が出来た頃に、アークが薪用の枯れ木を持って来た。
竈を設置して火を起こし鍋を置き、待つこと10分。
鳥鍋、完成~!!
私達は同時に「いただきま~~~す。」と、手を合わせた後、「極上の旨味」という情報に偽りが無かったと思いながら、アークと鳥鍋を食べた。
「美味しかった、ご馳走さま。」と手を合わせた後、鍋等を片付けて、西の森から撤収した。
因みに、帰り道に擦れ違った冒険者達は、私達の顔を見て、私達の周りに漂う匂いを嗅いで、察したらしく、どんよりしながら、私達の後を歩いていた。
都市フォルティシアに帰った私達は、鳥鍋に満足した為に宿屋に帰り、部屋でのんびりした。
そのまま、時間が過ぎ、翌日。
私達は、王都アスティリア行きの乗り合い馬車に乗り込み、料金は食料と途中の宿屋が自己負担で、2人で行程3泊4日で銀貨80枚だけど、冒険者割り引きで60枚。
以前一緒だった人達も居た事で楽しい馬車旅行となり、道中は穏やかに進んだ。
立ち寄る最後の村では、掘り出し物が道具屋で売っているのを発見した私は、その掘り出し物「金の髪飾り」を購入すべく、道具屋のおばちゃんに話し掛けた。
私の鑑定眼(自称)には、あの「金の髪飾り」は、金貨8枚は固いと見て、先ずは前情報として出自を聞いたら、どうやら、数日前に怪しいくてみすぼらしい男が売りに来た様で、足下見て、銀貨3枚で買い上げたらしい。
さあ、ここからが、値切り交渉よ!
「確かに、素晴らしい髪飾りだわ。だけど、やっぱり出自が不明だと、怖いわよね~、銀貨5枚!」
「そうかしら? これ程の細工は、そうそう見る事は無いと思んだけどね~、金貨6枚!」~一部抜粋~
1時間経過
おばちゃんとのお互いの神経を削る口撃の結果、私は「金の髪飾り」を大銀貨8枚で、購入したわっ!
良い買い物をした私とアークは、乗り合い馬車で目的地に向かっていたが、残り馬車で、1時間という所で、「また」しても、盗賊が現れた!
キャアアアアアーーーーー!!!
王都警備関係者~、仕事をしてよ~!!
しかも、先客込み。
今回も皆さんから、銀貨1枚の合計が銀貨10枚と、御者さんから、銀貨5枚を徴収して、悲鳴が聞こえた方向に走る。
そこには!?
暖かい応援メッセージと星の加点をお願いします。




