王都への道中記。~其の2
一部で流行りの「言葉が通じない勘違い馬鹿」を出してみました。
ありがたい事に感想を頂いたのですが、不具合が発生した為に感想を送った事自体が無かった事扱いになっていました。
不愉快な思いをさせてしまい、お詫び申し上げます。
後書きに、簡単ではありますが、感想の返信を入れてあります。
誤字脱字報告、ありがとうございます。
龍王の後継者の方は直したのですが、此方の方は失念していました。
申し訳ありません。
「何とか追い付いたよ。」
付いて来てないと思っていたら、単に遅すぎたみたいね。
「私は、『付いて来るな!』と、ハッキリ言った筈よね?」
「聞いたさ。でも、盗賊のアジトに行くなんて、幾ら何でも危ないと思ったんだよ。」
「アーク! 馬鹿を見張ってて! 私はお宝を回収して来るわ。」
「分かった。」
「それは酷いよ。折角、助けに来……」
「黙りなさい! 私達はハッキリと拒絶した。何よりも私達は、お前を欠片も信用していないわ!」
「アーク。頼むわ。」
「ああ。」
私は盗賊が貯めていたお宝を回収して、出入口に向かうとアークが待っていた。
「終わったか、サラ。」
「ええ。全て回収したわ。馬鹿は?」
「出入口の外側から離れた場所に居る。」
「そう。」
確かに、出入口の外側の拓けた場所の端の方に居た。
「盗賊のアジトに有った金品は回収した様だね。なら、協力したから、僕の分け前を頂こうかな。」
「はあ!?」
「この馬鹿は何を言っているんだ?」
「何を言っているの? 私達は、一切を拒絶し、お前の言葉に承諾した覚えは無いわ。」
「それこそ、何を言っている? 僕はこうして、盗賊の残党が居ないか見張っていたし、馬車の時だって僕が居たから上手くいったんだ。」
「言葉が通じない!」
「僕は選ばれた高貴な存在なんだ。だから、女子供に遅れて盗賊の討伐が出来なかったなんて、有り得ない事だよ。そして、上手くいったのは僕のお陰なんだ。それなら、手に入れた金品は僕が貰うべき正統な報酬だよね?」
「もういいわ! アーク、この馬鹿は盗賊の協力者だったわ。」
「分かった。」
「何を言っているんだ? 僕は選ばれ……」
「黙れ!」
馬鹿の頭と胴体が分けられ、所持金だけを回収して、遺体をアジトの中に放り込み、火属性魔法で、アジトの中を燃やし尽くし、土属性魔法でアジトを崩落して潰した。
「はあぁ。全く言葉が通じないなんて初めてよ。」
「そうだな、サラ。」
「何か無駄に疲れたけど、都市フォルティシアに向かうわよ。」
「ああ。行こう!」
1時間後
私達は都市フォルティシアに到着した。
入って少し離れた場所に、乗り合い馬車の皆さんが待っていて、私達を待っていたらしい。
「皆さん、待っていてくれたの?」
「当たり前じゃない。幾ら、冒険者で経験が有るからって、まだ年端もいかない子を危険に晒してほっとく訳が無いよ。」
「皆さん。ありがとう。ご覧の通り、怪我も無く元気よ。」
「それなら良かったわ。」
「所で、一緒に残った彼は、仲間や知り合いなの?」
「いいえ。全く知らない、赤の他人です。」
「でもあの時、残っていたけど、一緒じゃないの?」
「ええ。あの時、確かに居合わせていたけど、盗賊のアジトを潰しに向かった時が最後で、その後は一緒に行動を共にせずに見て居ないです。」
「そうだったの。」
「彼、無事だといいわね。」
「そうですね。」
「王都アスティリア行きの乗り合い馬車が出発するのは、3日後らしいよ。」
「ありがとうございます。」
私達は皆さんと別れて、とりあえず宿屋を探した。
周りの人達に「良い宿屋」を聞いて、私自身が納得した宿屋を取り、馬車の疲れを取る為に横になった瞬間に、盗賊の首級を思い出して、渋顔で仕方無く起き上がり私達は、冒険者ギルドに到着した。
「ようこそ。冒険者ギルドへ。依頼でしょうか?」
「いいえ。乗り合い馬車で此所に来る途中で、盗賊と遭遇したけど、これを討伐して残っていた盗賊もろ共にアジトを潰してきたわ。」
「危なくありませんでした?」
「大丈夫よ。ご覧の通りよ。」
「では、盗賊討伐の報酬ですね。では、此方のトレイに首級だけなら置いてください。」
「後、該当する依頼が有れば事後処理をお願いすろわ。」
「畏まりました。」
私は用意されたトレイ3枚に盗賊の首級を置いた。
「検分するので暫くお待ちください。」
10分後
「お待たせしました。依頼に出されていたモノですので、事後処理扱いになります。」
「分かったわ。」
「合計で金貨11枚になりますので、ギルドカードをお預かりします。」
「はい。」
「……処理が終了しました。ギルドカードと金貨11枚です。」
ギルドカードと金貨11枚を受け取った私達は、都市を散策する事にした。
序でに旅に必要な調味料等を補充して、乗り合い馬車の中で入手した美味しい料理を出す店に行って、アークと一緒に舌鼓する。
食べ終わり会計を済ませて、さあ、出ようという時に邪魔が入る。
「よう。こんなガキは捨てて、オレ達と遊ばないか?」
「拒否は認めねえ。決定事項だぜ。」
「夜になっても解放しないし、いい声で鳴かせてやるぜ。」
「……アーク。前も有ったけど、私が美しすぎるのが罪かしらね?」
「……ああ。そうだな。」
アークは、明白に私から目を逸らす。
「返答は、『お断りします!』、1択よ!」
「何ー!」
「オレ達の誘いを断るとはな……。」
「鳴くよりも、泣きたい様だな。」
「アーク。お願い。」
「分かった。」
「な……グフゥ!?」
アークが返事した瞬間、美しい私に話し掛けていた男共3人は、アークの手によって気絶した。
慰謝料として、3人の全所持金を貰い、店から放り出した後、店の店主に銀貨1枚を握らして、「ご馳走さま」と言って店を後にした。
私達が店から出て、少し歩いていると、声を掛けられた。
「あのー。よろしいでしょうか?」
暖かい応援メッセージと星の加点をお願いします。
乗り合いの人達に言った事は「優しい嘘」で、あの馬鹿に対しては、架空請求、ストーカー、脅迫。
充分に彼女達が住む世界に於いては犯罪者で、正体不明で有る以上は盗賊認定するのは当然となります。




