王都を目指すわよ!
領主は善人には務まらない。
後書きに発表があります。
「魔装竜というのはですね、1匹居れば、町が壊滅すると云われるモンスターです。生半可な剣や矢じりは通らず、魔法すら弾く装甲の様な鱗を持つ事で『魔装竜』と名が付きました。」
「……だそうだ。」
「そんなモンスターなのに、更に『亜種』だというのに、他のモンスターと同じ様に首切りの一撃で終わらせている。分かっていますか? サラ様! アーク様!」
「いや、知らなかったのよ……」
「知らないでは済まされませんー!!!」
「まあまあ、それくらいにしとけ。」
「ギルドマスター。しかし……」
「ほい。盗賊討伐の証明書。それと、『魔装竜』はどうするんだ?」
「あ、『革』と『牙』と『爪』は貰います。」
「分かった。解体場に行って受け取れ。」
「でら、失礼します。」
私達は解体場のおっちゃんに声を掛けて、魔装竜の「革・牙・爪」を貰い受けた後、領主の屋敷に向かう。
私達は領主の屋敷に到着すると、門番に声を掛けて、暫くすると、執事フィズさんが対応して応接室に通されて、美味しい紅茶とお菓子に舌鼓していると、領主のギロイさんが入って来た。
「やあ、待たせたね。」
「盗賊の討伐の証明書です。」
「ギロイさん。討伐の本命は『魔装竜』ですね。」
「何故、そう思う?」
「盗賊だけなら、何とかなるかもしれませんが、『魔装竜』が出ると犠牲者しか出ないから。私達もそうなると考えなかったのですか?」
「いや。君達はゴブリンキングやオークジェネラルを討伐出来る実力を持っている。だから、君達に依頼したんだ。」
「なら、初めから教えてくだされば……」
「先に教えて、万が一にも怖じ気付いたらと考えるとね。」
「はあ、もういいです。報酬の話をしましょう。」
「そうだな。では、盗賊の討伐報酬は、金貨5枚に、『魔装竜』討伐が金貨80枚だ。合計が金貨85枚になる。」
「確かめさせて頂きます。」
「ああ、どうぞ。」
金貨の枚数を数えると、90枚だった。
「……金貨が5枚多いですが?」
「勿論、魔装竜を秘密にしていた事の分だよ。」
「はあ。分かりました。受け取ります。それでは失礼します。」
「まあ、待ちたまえ。」
「まだ、何か?」
「このまま、帰したら私の面子が潰れてしまう。だから、今晩の私の歓待を受けて欲しい。」
「……分かりました。」
「それは良かった。では、部屋へ案内しよう。部屋は2つの方が良いかな?」
「いえ、同じ部屋で構いません。」
「分かった。何か有れば、向かいの部屋にメイドを待機させて置くから、その者に言い付けてくれ。」
「分かりました。」
こうして、私達は領主ギロイさんの歓待を受ける事になり、豪華な夕食に舌鼓し、大浴場でたっぷりと石鹸を使った。
因みにアークは目隠しして、私と同じ大浴場に居る。
「アーク。気持ちいいわよー。」
「確かに俺は入る必要は無いかもしれないが、扱いが酷くないか?」
「……分かったわよ。目隠しを取ったらダメよ。」
私は、アークに生活魔法の「洗浄」を掛けて、大浴場に誘導した。
「どう、湯加減は?」
「気持ちが良いな。」
私達は大浴場の入浴を楽しんだ後、部屋に帰り、思っていたよりかは疲れていたのか、ベッドに乗ると次第に眠くなり就寝した。
翌日
目が覚めるときちんと掛け布団が掛けていたので、アークが掛けてくれたのでしょう。
「おはよう。サラ。」
「おはよう。アーク。」
私達は領主ギロイさんに挨拶を済まし、領主館を後にして冒険者ギルドに向かった。
冒険者ギルドに到着した私達は、依頼が張り出されているボードを見たが、特に良いのが無かった為、何も依頼を受けずにモンスターを狩る為に森林に向かった。
森林で私達はサーチ&ハンティングを繰り返して、時間が来たので冒険者ギルドに行き、解体場にまたドッサリとモンスターを置いて、換金は昼過ぎになった。
私達は冒険者ギルドを出て、武具屋の「ハルナ」に行き、「魔装竜」の素材で防具の作成を依頼して、完成は3日後になった。
その後は適当に町を散策した私達は、宿屋に戻り、夕食を食べ、風呂に入り、就寝と過ごした。
私達は、町を中心に東西南北に有る森林を1日毎に変えて、サーチ&ハンティングを繰り返した。
3日後
武具屋の「ハルナ」に依頼した「魔装竜」の素材で作成した防具が出来上がっている筈なので向かった。
「どうも。魔装竜の防具は出来てますか?」
「いっらしゃい。サラさんにアークさん。」
「魔装竜の防具は出来ているかしら?」
「出来てますよ。どうぞ。」
どうやら、今着ている上から纏うようで、竜鱗の軽鎧みたいね。
主に胸部と肩、そして二の腕に重点を置いているみたいで、余り動かない場合の戦闘では重宝しそうだわ。
「どうかな?」
「素晴らしい出来映えだわ。では、約束通り、魔装竜の素材1/3を進呈する代わりに無料で残りは回収させて貰うわね。」
「はい。余った魔装竜の素材。」
私は、魔装竜の素材を「倉庫」に回収して、お礼を言って立ち去ろうとすると、
「まだ、武器や装備品の修繕はいいの?」
「明後日くらいにお願いするわ。」
「分かった。」
私達は、イーラに別れを告げて武具屋の「ハルナ」を後にした。
それと、イーラに聞いたのだけど、店の名前の由来は、亡きイーラのお母さんの名前「ハルナレン」から、取ったらしい。
そして、また森林に行ってサーチ&ハンティングを繰り返して数日が経ち、イーラに約束した日が来たので、武具屋の「ハルナ」に行って、私の武器や装備品の修繕を約束通り「無料」でお願いして、その後は、宿屋に帰り、何もせず、身体の療養に努めた。
翌日
私達は、宿屋をチェックアウトして、冒険者ギルドのマロンさんに挨拶した後、武具屋の「ハルナ」で武器や装備品を回収して装備して別れの挨拶をして、町を出た。
「さあ、王都『アスティリア』を目指すよ!」
……アークの種族が「鬼人族」から、「戦鬼族」になっていた。
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続きを考えていますが、ここで一旦ストップして様子を見ます。
11月12日金曜日の午後9時に投稿を再開します。




