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鬼姫、再び起動!

アフターストーリーの第1話です。

 私はサラディアナ=レイアース。

 サラって呼んでね。

 古くから連綿と続く召喚士の末裔(まつえい)よ。

 私の従魔は、アーク、リン、セレスで、ちょっと前に大きい仕事が終わって自由になって、今日は何をしようかしらね。

 とりあえず、冒険者ギルドに行ってみようかな。


 冒険者ギルドに到着~。

 あれ?

 何か、不自然に静かで騒がしくない?


「おい、アレって……」

「あ、ああ。間違いない!」

「やっぱり、そうなのか……」

「帰って来ていたんだ!」


「「「「「「鬼姫が!」」」」」」


「え!? 何? どういう事?」

「サラさん、サラさん。」


 受付嬢さんが私を呼んでいる。


「お久しぶりです、サラさん。」

「ねえ、コレは何があったの?」

「……実はですね。サラさんの二つ名が尾びれ背びれが付いて独り歩きした結果、今、王都とその周辺で最も敵に回してはいけない女冒険者が……」

「……もしかして、私。」

「………………はい。」

「そんな~!」

「ここまで来るともう手遅れです。」

「はぅ!」

「サラ!」 

「アーク! 私は……」

「分かっている。サラは心優しい純粋なお嬢様だ。」

「そうです、サラ様。」

「そうよ、サラ。」

 《そうだよ、サラお姉ちゃん。》

「ありがとう、皆。」


 私は皆に慰められながら、冒険者ギルドを後にして、王都を出て森の中で討伐に精を出していた。

 召喚士は別に召喚しか出来ないという訳ではなく、戦士の様に戦う事も出来るし、魔法使いの様に魔法を使う事が出来る。

 そして、召喚士はそれに「召喚」が加わる。

 ただ、戦士や魔法使いとしては、大成出来なかった者が殆どだけどね。


 ……そんな訳で、私は今、溜まった鬱憤をモンスターに八つ当たりしている。


「喰らえ、風乃刃(エアブレイド)!」

「サラ、いい加減しなさい。」

「だって~。」

「そうですわよ、サラ様。」

「リン~。」

「サラ、もう充分だろ。」

「は~い。」

 《サラお姉ちゃん、大丈夫?》

「アデラ、大丈夫よ。」


 この仔は今は擬態しているけど、実は氷神狼(フェンリル)なの。

 ちょっとした出会いから一緒に居て、関係はお友達で、契約とかはしてないから、正確には従魔じゃないわ。

 それと、アデラのお陰で長距離移動の時は、馬車要らずで助かっているわ。

 後、2匹居るんだけど、屋敷と王宮に留守番中。


 若干、物足りない感を残して、王都に帰り、冒険者ギルドで討伐したモンスターを換金して貰い、屋敷に帰ったわ。


 翌日


 冒険者ギルドに行くと、昨日の受付嬢さんから部屋に案内された。

 部屋で待っていると、ギルドマスターともう1人知らない身なりの良い渋い男性が入って来てお互いに席に着く。


「サラ、此方(こちら)が今回の依頼主のエナイヤさんだ。」

「エナイヤさん、此方が今回の依頼に於いて推薦するCランク冒険者のサラです。」

「初めまして。紹介されたCランク冒険者のサラです。」

「そうですか、貴女があの『鬼姫』ですか。」

「……」

「ひっ!」


 あら、殺気が零れたわ。


「Cランク冒険者の『サラ』です。」

「あ、うん。……分かった。」

「それで、依頼の内容は?」

「はい。依頼の内容ですが、護衛を頼みたい。」

「護衛ですか?」

「そうです。」

「それなら、何故、私達なのでしょうか? 護衛であるのなら、私達以上は幾らでも居ると思いますけど。」

「確かに、実績で選べば、貴女達が選ばれる事は無いが、今回の依頼に於いては選択基準が違うのです。」

「選択基準、ですか?」

「先ず、4人以上で、女性冒険者がパーティー内で半数以上、どちらかと言えば魔法が主体で、リーダーが女性である事。以上が選択基準です。」

「それは、選択基準が先ですか? 私達が選ばれる選択基準を考えた、等ではなくて。」

「ええ。間違いなく、選択基準が先です。」

「それでは、護衛対象は?」

「我が主の御息女の『アルエルン=バルア=ヤーナルダ』様です。」


 後の話を纏めると


 依頼主のエナイヤさんは、この国の侯爵家に仕える執事で、主の長女が14歳の誕生日プレゼントで生まれて初めて我が儘を言ったらしい。

 その我が儘が、モンスター討伐を間近に見たいというモノで、色々と揉めたらしいけど、娘を溺愛する当主の強権で決まった。

 護衛依頼としては、侯爵家なら、決して難しくない内容だけど、娘を溺愛する当主の我が儘で護衛を選ぶ選択の難易度が跳ね上がった。

 それが、先程出た、選択基準という訳よ。

 人数は常識の範囲内だけど、溺愛する娘にムサイ男を近付けたくないからメンバーの半数以上が女性で、溺愛する娘に血生臭い匂いを嗅がせない為に遠距離で仕留める事が出来る魔法主体で、リーダーが男だと、リーダー権限を使って何をするか分からないから。

 ……だってさ!

 これって、「娘は嫁に出さん!」とか、言うタイプの父親かしら。


 ……この後、依頼を受ける事を伝えて、護衛をする為の細かい所を話し合い、出発日までの間に準備をした。

 因みに、既に討伐候補は、決まっているみたいで、ワイバーンと毛並みの美しさに於いて上位に入る白銀魔狼(シルバーヴォルフ)が討伐対象。

 因みに、そういう評価での第1位は、当然「氷神狼(フェンリル)」なのよね。


 キャイ~ン!!!


 あら?

 アデラの絶望を感じさせる悲鳴が聞こえた様な気がするわ。


 それにしても、侯爵家の者がそれぞれの居場所を特定済みで見張っているんだって。

 本当、親馬鹿よね~。

 コレって、極力、目の届かない所に居させたく無いって事でしょう。


 翌日


「お待たせしました。」



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