エピローグ
大召喚師ローレライが編み出したアレとは?
私が叫んだ瞬間、アークとリンとセレスが私と重なり、私の中へと入っていく。
そして、3人の能力が私の能力になる。
これが、大召喚師ローレライ様が長い年月を掛けて編み出した秘術の「天誓三身魂」よ!
今なら視える。
私は戦乙女の聖剣を構える。
アデラが時間を稼いでくれたお陰で準備が出来たわ。
「アデラ!」
私の声に一瞬反応して、アデラは私に一撃を出す為の隙を作り出す。
《サラお姉ちゃん!》
「今! 覇っ!!」
アデラに因って作り出した隙をついて、私は一瞬で懐に飛び込み、視えている中の結界だけを斬る。
……そして、私は結界の確かな破壊を確認した後、意識を失った。
……ん。何か良い匂い。
それと、懐かしい匂いがする。
「はっ!?」
「目が覚めたようだな。それなら、早く鬼の小僧を喚んでやれ。」
「サラ様。」
「リン!」
「サラ。」
「セレス!」
《サラお姉ちゃん。》
「アデラ!」
「アークは?」
「だから、召喚士は気絶等になれば、従魔は強制的に異空間に戻される。だから、早く喚んでやれ。」
私は慌ててアークを召喚した。
「サラ!」
「アーク!」
私はアークを抱き締めて喜んだ。
「コホン。」
我に返った私達は離れた。
「サラ様、無事に意識が戻られて良かったですわ。」
「ありがとう、リン。」
「良かったわね、サラ。」
「ありがとう、セレス。」
《おはよう、サラお姉ちゃん。》
「おはよう、アデラ。」
「サラが無事で良かった。」
「アーク、貴方もよ。」
「……」
「……」
「サ~、ラ~。」
「セレス!?」
「話が先に進まないわ。サラを起きた事だし、説明をお願いするわ。」
「うむ。そうだな。」
「貴方は誰?」
「オレか。オレは初代ルシフェレスであり、大魔導師ルシフェレスだ。つまり、サラの母親レイチェル=ルシフェレスの始祖だ。そして、私の血に連なる最後の子孫がルシフェレスという名を失ったが、サラディアナ=レイアース。お前だ。」
「え!?」
「約1100年前にオレは大魔導師となり、頂点を極め、不老不死になった。因みに不老不死になる前に子を儲けたが、その子孫がサラだ。さて、不老不死になったオレだが、ちょっとした油断で100年後の子孫、つまり、1000年前に、大秘術の『楔』にされて、殆ど何も出来ない様にされてしまった。」
「まあ、確かに油断でしたよね。子孫の1人の娘の色仕掛けにやられて、許容量超えて酒を飲まされたんですから。」
「バカ! それは言うな!」
「貴女は?」
「私は、このマヌケな呑兵衛の従魔『マナン』よ。」
「そうよ! 私達が最後に戦った奴は?」
「心配するな、既に封印している。」
「良かった。」
「話を戻すぞ。オレを『楔』にする事で、不老不死の秘術を部分的に手に入れたのだが、不完全な為に、『楔』となったオレの力を使い、何処かの大地の力を奪い利用する方法を編み出した。そして、完全な不老不死になる為の大秘術を破壊したのが……」
「私達という訳ね。」
「そうだ。これで、召喚士や従魔が悪用される事は無い。」
「そう。良かった。」
「それじゃあ、私達は帰るわ。いつまでも他国のゴタゴタに首を突っ込む気は無いもの。」
「分かった。オレに何か用が有る時は、この王都に来い。そうしたら、使いを出す。」
「分かったわ。」
「ちょっと待て。形の上では助けられたからな。その礼をしてやろう。歪まれて形を変えられた者がいるだろう。出せ。」
「え!?」
「戦いの最中に回収した者が居るだろう?」
「まさか!?」
「いいから出せ!」
私は、まさかと思う気持ちのまま、緑色の鞘を出した。
「ああ。これだ。」
一瞬光り、光が収まると、そこには、胸を貫かれた筈の無傷なフーカだった。
「あれ? 確か、セシルを突き飛ばして、代わりに胸を貫かれた筈じゃあ……」
「フーカ!」
「サラさん!」
「これで、借りは返したぞ。」
「ありがとう。」
「まあ、『楔』から救った借りはデカいからな、利息の足しにもならないから気にするな。」
「ありがとう。それじゃあ、私達は帰るわ。」
「ああ。じゃあな。」
「ええ。またね。」
「ふん。」
私達はルシフェレス達と別れた後、一応、渋々追加で4人を合わせた遺体を回収して、帰り道に関係者の国々を廻り、遺体を返していった。
迷ったけど、追加の4人はディエゴ宰相に処分を任した。
だって、里に返したら逆恨みされそうだから。
そもそも、脱獄する方が悪いのよね。
さあて、これで私達は自由よ。
もっと召喚士として極めたい。
私達の冒険はこれからよ!
「行ってきまーす。」
とある世界の日常の中で、
「行くぞ、真奈美。」
「待ってよ、勇祐。」
暖かい応援メッセージと星の加点をお願いします。
一応、これでサラ達の冒険は終了となりました。
拙い話を読んで下さり、ありがとうございます。
今後は不定期になりますが、後日談を書けれたらなと思います。
他の作品も読んで頂けたいと思います。
次は「VR」にお邪魔する予定です。
ありがとうございました。




