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オーバートリニティ!

バラバラだった皆が再び集まる。

黒幕はどう動くのか?

「これで皆が揃ったわ。後は貴方だけね。」

「うむ。まさか、ここまでやるとはな。」

「さあ、どうするの?」


 私は皆の各個撃破に勢いを見せながらも、周りの警戒をしていた。

 ……その時、僅かに感じた違和感が有ったけど、目の前の黒幕が動いたわ。


「……うむ。問題は無い。貴様らを蹴散らすだけなのだからな。召喚『混沌毒蛇女王(カオスヴェノム・ラミアンナーガ)』!」

「皆! 最後の戦いよ!」

「応っ!」

「はいですわ!」

「分かったわ!」

 《分かったー!》


 流石に黒幕の従魔は強く、そして、全長18mを越える巨体でアーク達3人と互角の戦いを繰り広げているわ。

 黒幕の従魔は、「毒槍」や「毒矢」を使った攻撃を繰り出しているが、アークは「雷」で、リンは「炎」で、セレスは「氷」で「毒性」を無効化しているけど、攻撃そのものは無効化出来ないから、攻めきれてないみたいね。

 私とアデラは、黒幕からの魔法攻撃の対応している。

 まあ、私以外にも居るわよね。

 召喚士も戦えるのって。

 私はアークを助ける為に、大召喚師ローレライ様が遺した書物から学んだ「術」を発動させる。


「皆、いくよ! 『従魔強化(ブースト)』!」

「身体が軽い!」

「サラ様、いけますわ!」

「サラ、ありがとう!」


 私が皆に掛けた「従魔強化(ブースト)」で形勢は私達に傾き始めたわ。


「ぬう。小賢しい! 『闇牢(ダークプリズン)』!」

「しまった!?」

「サラ!?」

「サラ様!?」

「サラ!?」

 《サラお姉ちゃん!?》

「くくく。どうする? 召喚士は捕らえたぞ。」

「皆……な~んてね! 破っ!」

「何ー!?」


 私は「倉庫」から「戦乙女(ヴァルキリア)聖剣(エクスカリバー)」を出し、黒幕の闇牢(ダークプリズン)を破壊する。


「私に結界は通用しないわ!」

「ぬううう……」

「皆! 今よ!」

 《風重牢(エアグラヴィティプリズン)!》

「燃え尽きなさい。神炎不死鳥(ゴッドフェニックス)!」

「ジャアアアーーー!」

「……まだよ! 毒液で全身を(おお)っているわ!」

「これなら、どう! 『絶対凍結極光砲(アブソリュートゼロ・ブレス)』!」

「ジャアアアーーー………………」

「……私達の勝ち……」


 ピシッ! ビシッ! パキッ! バギッ! パリーーーン!


「ジャアアアーーー!」

「……脱皮!?」


 黒幕の従魔は、リンの「神炎不死鳥(ゴッドフェニックス)」とセレスの「絶対凍結極光砲(アブソリュートゼロ・ブレス)」でボロボロの身体を、服を脱ぐ様に棄てて、中からひと周り小さいのが現れたわ。


「ふ、ふは、ふははははは! 無駄な攻撃であったな!」

「それなら、これならどうだ!」


 アークは飛び出し、動きが鈍重になっている黒幕の従魔の両腕と尻尾を斬り落とし、黒幕の従魔の肩に乗り、雷を纏わせた緋桜(ヒオウ)で、首を斬った。


「どうだ!」


 しかし、首級と身体と腕と尻尾の切断面から触手が何本も出て、引っ付いて復活しようとしていた。


「させるか!」


 一旦私の前に居たアークが駆け出し、既に首級と身体と腕と尻尾が繋がってはいるがまだ鈍重な動きを見せる黒幕の従魔の心臓部に緋桜を刺した。


「ジャアアアーーー!」

「これでも喰らえ! 『鬼神の雷撃』。」

「……ジャアアアーーー………………」


 流石に、体内にずっと雷撃を喰らい続ければ何時かは……

 ……消滅したわ。

 つまり、勝ったという事よね。


「私達の勝ちよ!」

「……くくく。くかかかか! 流石は()の大召喚師ローレライの魂を継ぐ者よ。ならば、それ相応の覚悟と力で当たらねばなるまい。」

「もう、従魔は召喚出来ない筈よ。」


 黒幕は虚空に右手を突き刺し、中から緑色の剣を取り出した。


「我が求めるは紅蓮の覇道なり。血の盟約に従い光神の縛鎖より解き放ち、我が名『フィブラ=ルシフェレス』の(もと)に隷属せよ。」

「何、あの黒い霞みを出している緑色の鞘は?」


 ……え!?

 ルシフェレス?

 ……どういう事!?

 それと、緑色の鞘に巻いている帯を何処かで見たような?

 ……!?

 そうよ、鞘だわ!?

 確か……、あの時、「鞘」って言っていたわ。


強制隷属(フォセッドスレイブ)!」

「何!? あの剣から発する圧倒的な威圧感は!」

「くかかかか! 我にも使えルのだ。大魔導師ルシフェレスの血に連ナる者なのだかラな!」


「……アデラ。」

 《何、サラお姉ちゃん?》

「あの黒い霞みを出している緑色の鞘が捨てられたら確保しといてね。」

 《分かったー。》


 黒幕の様子が変わってきているわ。

 老獪な少年から危険な薬を使った犯罪者の雰囲気に。


「クかかカか!」


 黒幕は剣を抜いた。

 紅い刀身が妖しく煌めいていた。


「喰ラエ!」


 黒幕が剣が届かない距離で振った瞬間、刀身から繋がったままで、醜い顔を持つ赤黒い巨大な四足獣が現れ、真上に飛び上がると、黒幕(・・)へ襲い掛かった。


「エ!? ギッ、グギャアアァァ……」


 赤黒い四足獣は、口から赤い液体を垂らしながら、此方を向いた。


「皆! 倒すわよ!」

「応っ!」

「はいですわ!」

「分かったわ!」

 《分かったー!》


 私はアデラから鞘を受け取り、とりあえず「倉庫」に仕舞う。


「……強い!」


 この四足獣はかなり強い。

 外見からは想像出来ない程に皮膚が硬い。

 仮に傷付ける事が出来ても、直ぐに回復する。

 アークの雷、リンの炎、セレスの氷、アデラの風、効果が薄いわ。

 どうすれば……


【奴の内に有る結界を破壊しろ】


「え!?」


【奴の内に有る結界を破壊しろ】


「何処から、声が?」


【奴の内に有る結界を破壊しろ】


「私達に手が無い以上は仕方無いわ。皆、協力して!」


 私はアデラに乗って、アーク達が作ってくれた隙を突いて、攻撃したけど、内に有るという結界の正確な場所も分からないし、刃が届いてなかった。


「まだ、未完成だけど、アレを使うわ! アデラ、時間を稼いで!」

 《分かったー!》


 私の前にアーク。左側にリン。右側にセレスが立つ。

 私は精神集中する。


「召喚士サラディアナ=レイアースが天地の(はざま)にて請い願う。再生の痛みを受け入れ、悲嘆の殻を破り覚醒せよ。差し伸べられた手を繋ぐ勇気を胸に、前に一歩を踏み出す恐怖を乗り越え、戦慄に繋がれし縛鎖を断ち切れっ! 『天誓三身魂(オーバートリニティ)』!」



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