表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
104/112

従魔達の戦い

分断されたリン以外は?

 セレスside


「サラ!? 分断……されたわね。」

「そういう事だよ。」

「誰?」

「ボク? ボクはマリンサル=ラグン=ソイルグランさ。」

「……ソイルグラン?」

「そうさ。と言っても第4王子だけどね。」

「……セレディ!?」


 会話は出来たけど、土煙の中では見え難い顔が土煙が収まり見えたわ。

 けど、その顔は……


「セレディ? 頭、おかしいの? ボクの名前はマリンサルだよ。まあ、いいか。どうせ直ぐにお別れするし。

 でも、お姉さんが土下座して命乞いするのなら、考えて上げるけどね。」

「……どうして、この国の王子がこんな事を?」

「それはね。ボクがこの国の王様になる為だよ。ボクは第4王子だからね。先ず、回って来る事は無い。だからアイツと手を組んだのさ。今回の事が終われば、次の王太子をボクにする約束をしてね。」

「そう。国王になったらこの国をどう統治するのかしら?」

「そうだね。とりあえず、税率を『倍』にするかな。

 ずっと不思議に思っていたんだ。平民なんて消耗品なんだから、もっと搾ればいいのにって。どうせ、勝手に増えるんだから。後、平民を使って、家族で、兄弟姉妹で、恋人で、殺し合いなんかも、面白いかも。」

「……」

「さて、長話は終わりにしようか。召喚『シーサーペント』! それでどうするの、お姉さん?」

「……じゃない。」

「え?」

「……なんて……じゃない。」

「何、言っているの、お姉さん。」

「あんたなんて、セレディじゃない!」

「もういいや。死ね、おばさん。『ビッグウェーブ』!」


 マリンサルの背後から、見上げる程の大量の水が私に覆い被さって来た。

 でも、私には意味が無いわ。



「どうだい? ボクの従魔は凄いでしょう。まあ、聞こえる訳が無いけどね。」

「……情報を聞きだそうと思っていたけど、もう我慢出来ないわ。私のセレディを穢させない! 

覇天極光竜(オーロラ・バハムート)』たる私が赦さない!」

「何を言っているんだ、このおばさんは?」

「時すら凍る息吹を喰らいなさい!」

「だから、何を……」

絶対凍結極光砲(アブソリュートゼロ・ブレス)!」


 瞬間、全てが白く輝く世界になり、収まった時、私以外誰も居らず、地は白く染まっていた。



「ふん。同じ『王の血統』でも、まさに『天と地』程の差ね。」


 ピシッ! バギッ! パリーーーン!


「お帰り、セレス。」

「ただいま、サラ。」





 アデラside


 《あれ、サラお姉ちゃん?》

「はあ。ハズレだな。獣の駆除かよ。」

 《臭い匂い。敵だー!》

「まあ、いい。この凶獣のギガンが喰らってやる! 

 召喚『タイラント・タイガー』!」

 《わあ。大きな猫だー。》

「はあ。……ヤれ。」

「ガアアアアーーー!」

 《遊ぶの? 良いよー。》

「ちっ! 何時まで遊んでいる。さっさとヤれ!」

「ガアアアアーーー!」

「全く。オレはサラって女を痛め付けて、土下座させて命乞いをさせた後、殺したかったぜ。」

 《そんなの許さないぞー!》


 本来の姿になった僕は「真祖氷神狼(エンシェントフェンリル)」に進化していて、銀毛に青が混じった黒毛が全身に飾り意匠の様になっていて、大きさは既にお母さんを越え、ブラウンドラゴンと同等サイズになっているんだ。


「ガアアアア……」


 大きさでは負けていない筈のタイラント・タイガーを一瞬で噛み千切り、消滅させる。


 《喰らえ。閃刃風裂砲弾(サウザンドエアブレイド・ノヴァ)!》


 僕から放たれた光弾がギガンを包んだ瞬間、ギガンだった者は居らず、そこには赤い液体が散っているだけだった。


 《あっ!? いけない。何時もの姿に戻らないとサラお姉ちゃんに怒られるー。》


 ピシッ! バギッ! パリーーーン!


「お帰り、アデラ。」

 《ただいま、サラお姉ちゃん。》






 アークside


「サラ!? 分断されたか。」

「ああ、そうだ。しかし、王たるおれ様が何故、自ら動かねばならんのだ。」

「……!?」

「どうした? おれ様の尊顔を拝謁して言葉も出ないのか?」

「……レンド=ギーサ=チョウセ!」

「貴様、何故、その名を知っている!?」

「まさか、千年も生きて居たとはな。」

「貴様! 答えろ!何故、知っている?」

「当然だ! 忘れる筈が無い! お前は、俺の最も大切な人の『名』と『誇り』を大勢の前で穢した。そして、その人の大切な家族を皆殺しにして、最後に俺の目の前で殺した!」

「そんな奴なんぞ知らん。そもそも、貴様は今までに食べたパンの数を覚えているのか?」

「……殺す。」

「ふん! 蹴散らしてくれるわ!

 召喚『混合魔将邪竜(キメラティック・デヴィル・ドラゴン)』!」

「グルゥウアアアーーー!」

「……鬼角(キカク)顕現。」

「どうだ! 恐ろしいだろう? 上位悪魔にドラゴンの膂力を上乗せさせた姿がコレだ!」

「……覚醒しろ、緋桜(ヒオウ)。」

「どうした? 先程までの勢いは?」

「……五月蝿え! 臓物(ハラワタ)をブチ撒けろ!!」

「グルゥウアアアーーー………………」

「……ば、馬鹿な!? 拳でたった一撃だとー!」

「次はお前の番だ。」

「ま、待て! 素晴らしい力だ! その力はおれ様の(もと)でこそ使うべきだ! おれ様の下に来れば何でも思うがままだ! 

 金なら好きなだけ与えよう。

 それに我慢をする必要は無い! 殺したい奴は殺し、壊したいモノが有れば壊せばいい! どうだ!」

「……黙れ。」


 俺は死なない様に注意しながら、緋桜で、自身の拳で、足で、痛みを与え続け、散々無様に命乞いをさせた上で、最期に名を告げた。


「俺の大切な人の名は『マナ=サイキ=クランベル』だ。」

「なっ!?」

「……死ね。」


 俺は、レンドの顔を踏み潰した。



 ピシッ! バギッ! パリーーーン!


「お帰り、アーク。」

「ただいま、サラ。」

「アーク、ありがとう。」

「サラ、過去の穢れを祓ったぞ。」

「アーク、愛しています。」

「サラ、俺も愛している。」




暖かい応援メッセージと星の加点をお願いします。


レンドのあの台詞は屑具合としての表現です。

アークのあの台詞も、怒りと憎悪の具合としての表現です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ